ミニスカサンタ
初出:ベッター/2018-12-29



カミュは一人でいた。
通いなれた部屋だが、主が居ないと心もとない。
確かに広い部屋ではあるが、今日はだだっ広く感じる。

だが、カミュは、恋人の帰りを待っている。
寒がりだからと暖房も入れてある。
お湯だって沸かしているし、風呂の準備も出来ている。

だからこそ、余計に寂しいと感じるのかもしれない。
本来ならそれを報告する相手がいて、喜んでくれる相手が居るのだから。
だがその寂しさも後わずかだ。


―カミュは、28日、忙しい?―
―28?まぁ、仕事納めだし、さっさと上がるつもりだけどよ。―
―僕、28日には帰れるんだ。よかったら…僕の部屋で待っててくれる?―
―え?―
―一日でも早く君に会いたいの!―
―可愛いこと言ってくれるぜ。ああ、待ってる。―

そんな会話をしたのは、1週間ほど前だろうか。

今年の聖夜は、恋人のイレブンが国にいなかった。
どうやら親の知り合いの聖夜のパーティに招待されたらしく、参加しに行ってしまった。
強制だから仕方がない。

そして、今日、彼は返ってくる予定になっている。

カミュは普段あまり見ないニュースなどを見る。
どうにも寒波の影響で、発着が遅れている便があるらしい。
巻き込まれてはいないだろうかと案じても、
彼がどこの何便に乗っているのかも知らないので、憂うしか出来ることがない。

「無事…だとは思うけどな。連絡も取れねぇってのは、やっぱ堪えるぜ。」

テレビをバラエティに変えるが、どうにも気分は変わらない。

カミュはテレビを消して、寝室へ向かった。

思わず布団に潜りこんだ。
今年の聖夜は、例年と同じく寒波のせいで冷え込んだ。

雪国育ちで寒さに強いカミュでも流石に堪えた。
もっとも原因は寒波ではなく、恋人に会えない空しさだったが、
温かい布団はそれさえもを包み込んでくれるような程に暖かかった。

お蔭で、寝るつもりは無かったのだが、
仕事の疲れか、ウトウトと眠りについてしまった。





ふっと目が覚めて、カミュは慌てて飛び起きた。
時計はすでに0時を回っている。

「やべッ!イレブン!?」

部屋の電気は消えたままだ。

カミュが布団から飛び出ようとすると、隣に何かがあるのに気付いた。

はっとして思わず布団を捲った。


女だ。
うそだ。女ではない。
だが、
女くらいに女顔で、
女より綺麗な髪で、
女より可愛い顔だ。

つまり、史上最高に可愛い自分の恋人である。

「イレブン!?」

イレブンは、カミュの隣ですっかり寝入っていた。

隣で寝ていたことには驚いたが、更に驚いたのはその服だ。

赤いベルベット地のノースリーブのワンピース。
襟元と胸には白いモコモコした何かが付いている。
同じ生地のロンググローブ。
おみ足には、黒のニーソ。

これは、あれだ。

「サンタか!」

思わず大きな声を出したが、イレブンはむにゃむにゃと眠ったままだった。


「イレブン…。」

カミュは気付いた。
恐らく、聖夜を一緒に過ごせなかった責任感から、イレブンはこんな女装サンタコスで、サプライズをしようと思ったのではないか、と。
しかし実際に帰国し、家に戻ったら自分が寝ていたため、隣に入って起きた時に驚かせてやろうと思ったのだろう。
そして…布団にぬくぬくして結局自分自身が寝てしまった、と。

確かに2度驚いたので、成功したのだろうが、
その瞬間を目撃できない所が実にイレブンらしい。
カミュは笑った。

隣にイレブンが居る。
そして、自分を驚かせようとして、可愛い寝顔をさらしている。

それだけでカミュは暖かい気持ちに戻る。

「イレブン…お帰り。」

寝ている恋人にそっとキスをした。
触れた唇は柔らかく、暖かい。

お姫様レベルで可愛いと思われる恋人だから、キスで目を覚ますのではないかと思ったのだが、イレブンは眠ったままだ。

「おいおい。」

まあ長旅で疲れたのだろう、と大目にみてやるが、
一日でも早く君に会いたいと言ったのはイレブンである。

「ほら、いらずらしちゃうぜ?」

起きたら起きたで、何時もの天使の笑みを見られるが、
寝ている時の無防備さは今の内しか味わえないと、
カミュはさっそく眠っているサンタコスの恋人にイタズラを始めた。

「で、まずは丈だな…。」

布団を捲り、イレブンの全身像を確認する。

「!?」

寝相のせいだろうか、スカートが短い。
股下10cmくらいだろうか。際どい。
これはもう、捲るしかない、と、躊躇なくスカートを捲った。

黒の小さ目な下着。しかも紐。

「これは完全に、俺へのサービスだな。ご褒美ってやつだ。」

イレブンは時々ごほうびをくれる。
無論、金銭ではなく、
カミュ好みのシチュエーション、或いはコスチュームでの、ご奉仕のことである。
主に、長期間会えなかった後だとか、セックスを我慢させた後などが多い。
恐らく今回は聖夜を一緒に過ごせなかったためだろう。

下着を見て感慨にふけっていると、イレブンがもぞもぞと動いた。
脚を摩るような仕草をする。
その隙間から見える下着というのが、中々扇情的だ。

恐らく寒いのだろう。
寒がりなイレブンが布団を剥がされたのだから当然のことだ。

もしや、と思って、胸のあたりを手のひらで優しく撫でてみると、
コリっとしたモノが上着越しに解る。
寒くて乳首が立ってるらしい。

「たまんねぇ…」

調子に乗って、イレブンに馬乗りになり、
服越しに両手で、寒がっている乳首を撫でてやる。

寝起きで暖かいカミュの手に、イレブンが身を捩ろいだ。

「ッ…」

イレブンの唇から、吐息のような物が零れた。
それがまた扇情的で、カミュの股間が熱くなる。

掌だけでは物足りなくなって、思わず指先で少し強めに擦りあげる。

「んッ、…あ…」

クリクリとこねくり回すように弄んでいると、
ふと手首を掴まれた。

「かみゅ、へんたい…」

顔を見ると、恥ずかしそうに顔を真っ赤にした、眠そうなイレブンと目があった。

「おうおう、久しぶりに会った恋人にかける言葉がそれかよ。」
「ひさしぶりにあったのに、いきなりそういうのするのが、へんだもん…」
「キスしたぜ?」
「してない…むぅ…」
「お前が寝てたから覚えてねぇだけだぜ?」
「いま起きたもん。」
「じゃあ、改めて、な。」

イレブンの背中に腕を回して体を起してやる。

サラリと、顔に掛かった髪をのかしてやって、
改めて見つめあう。

「イレブン、お帰り。」
「ただいま、カミュ。」

そして改めてキスをしてやった。
不器用に応じてくる舌に、やっぱり起きている時のキスが可愛いものだと、苦笑する。

「んッ…はぁ…もう、カミュって本当に変態なんだもん。」
「こんな格好で添い寝してくるやつに言われたくねぇし。」
「嬉しくなかった?」
「すげぇ嬉しい。」

素直に応えると、イレブンは恥ずかしそうに笑った。

「カミュの好きそうな丈が短めなのを選びました。」
「いいチョイスだ。」
「やっぱりね。こういうの好きかなーって。」
「ああ、すげぇ好き。今すぐ襲い掛かりたい。」
「…。」
「そりゃそうだろ!」

久しぶりの再会なのに、そればっかり?と言いたげに唇を尖らせるので、宥める様にキスをしまくる。
正直もう、イレブンの匂いと、先ほど見た黒の下着に、コリコリの乳首のせいで下半身がやばい。

「駄目か?明日、もう仕事休みだし、話とかハグとか、そういうのは飽きるくらいしてやるから。マジで、3日抜いてねぇし。」

カミュは思わずイレブンの手首を掴んで、そっと自身の股間に触れさせた。
可愛い顔が真っ赤になって、恨めしそうな目でカミュを見つめる。

「…明日は、傍にいてくれる?」
「ああ。約束する。」
「じゃあ、いいよ?」

イレブンはカミュの腕から逃げ出すようにベッドの少し離れた所に座り込む。
それから、恋人のお気に入りの脚を見せつけるように優雅に膝を折る。
そして、カミュの視線を誘導するように、
自分の唇をなぞり、その手を胸から腰へゆっくりとなでおろす。
そして、短いスカートの裾を引き上げて、下着をチラリと見せつける。
腰まで捲りあげ、下着の紐と、ツーっと解いた。

「僕からの聖夜の贈り物。…召し上がれ?」


カミュは獣のように、イレブンの唇に齧り付いた。






「んッ…はぁ…」

後ろから抱き着かれるようにされながら、イレブンは乳首を責められていた。
久しぶりの恋人の指は暖かくて、優しくて、とても気持ちがイイ。

「立ってるぜ?」
「うん…気持ちイイもん…」

服の上から乳首にキスをされて気分が昂揚してくる。
彼の右手が器用に乳首を刺激し続けながらも、左手がスカート越しにイレブンの股間を弄る。
「ドクドクいってる…」
「カミュのゆび、きもちいいから…ドキドキしちゃうよ…」

スカートを捲り、下着越しにその形を確認する。

「久しぶりに前もイっとくか?」
「先はやだよ?」
「解ってるって。ちゃんと一緒に。」
「うん。」

そのまま、スカートを腰の方まで捲りあげ、まだ解いていない方の紐を解いた。

イレブンがそっとスカートで前を隠したのが可愛かったので、
カミュは改めてキスをしてやる。
これから本番の準備をするという合図でもある。

「準備はしたけど…ちゃんとローション使ってね?」
「ああ。傷つけたりはしねぇよ。」

促されるままにイレブンは四つん這いになる。
短すぎる丈では尻など隠せず、
カミュに、下着をはぎ取られ、その痴態をありありと見せつけるハメになった。

「相変わらず綺麗なもんだな。」
「そうかな…この間尻もちついちゃったけど、アザとかない?」
「ん?ここか?」

真っ白な尻にあえてチュっと吸い付くようなキスをすると、イレブンは「やん」と少し高い声を上げた。
「もー。」
「なんで尻にキスすると嫌がるんだ。」
「なんでって…カミュだって嫌でしょ?」
「ああ。」
「ほら!」
「いや、お前の尻は綺麗だし、キスしてほしそうな顔してるからな。」
「顔!?お尻に顔なんかない、ひゃん!」

言葉を遮るようにカミュが指で秘部をプニプニと刺激する。
「ローションつけるぜ?」
「うん。」

寒がりな恋人の為に、流石に念入りに手に取ったローションを温めてやる。
「なんか良い香りする。」
「ああ。新調したぜ?いつもよりいい奴。」

イレブンとどんなに会えなくても、考えているのはイレブンのことだ。
どんなに辛い仕事でも、その後イレブンに会えると思えれば頑張れる。

だからこそこの数日間は中々厳しかった。
流石に夏場の3週間ほどではなかったが、それでも会えない、声も聞けないというのは辛いものだ。

「指入れるぜ?」

力を入れるとヌプリと指が入る。
中々念入りに準備をしたと見える。

「っ…はぁ…やっぱり、ひさしぶりだと…」
「大丈夫、すぐに思い出すぜ?」
「そ、そうかな。」
「ああ。ココとかきもちいだろ?」

コリっとイイ場所を掠めた。

「ひゃんっ!」
「な?」
「もう!だめ、指だけはやだよ?」
「けどなぁ。一度くらいメスしといた方が、お前も楽じゃねぇか?」
「そ、そんなことない!?ひゃ、やあああん!」

カミュは容赦なく、イレブンの中のイイ所を探った。
イレブンは、久しぶりなんて到底思えない程、背中を反らし、やんやんと嬌声を上げた。

「あ、あんッ、いく…」
「な?イっとけ?」
「やぁん、やだ、カミュとッ、あんっ!いっちゃう!!」

ジュブジュブジュブ

カミュはローションを足し、激しく中を攻める。
秘部はすっかり指3本を咥えこみ、涎のようにローションを零している。

「はぁ、イく、いく、いく」

中指を奥までぐっと押し込み、指で触れられる中で一番イイ場所をじゃぶじゃぶと擦る。

「あ、あぁあん!イっちゃぅううう!や、やぁん!あ、あ、ああんッ」


体が大きく揺れて、ペタリと崩れ落ちた。

尻で指を銜えたまま、薄い胸を上下させて、荒く息をしている。

「いっちゃった…」
「相変わらず感度最高じゃねぇか。」
「だってカミュの指…すきだもん…」
「俺も、お前の体、大好きだぜ?そろそろ、こっちのいいか?」
「ん…」

カミュはズボンを脱ぎ、イレブンの前まで移動して、膝立ちになって下着を下ろす。

「かちかち」
「ああ。お前と早く愛し合いたい。」
「ぼくも…」

イレブンが苦しくないように腰の位置に気を付けつつ、
小さな口もとにペニスを寄せる。
正直育ち切っているので、フェラをさせる理由もないのだが、
何となく性器にキスをさせたかった。

グローブを汚さないように、と、舌をチロチロさせながら、
イレブンがゆっくりとフェラを始めてくれる。

ちゅぷ… ちゅぷ…

小さな舌が、不器用なりに必死にしゃぶってくれるのが愛おしい。

カリのあたりにチュッチュと吸い付く。
その目は何だか、悪戯っ子のようだった。

「イレブン。」

四つん這いになっているイレブンの体を起し、
改めてたっぷりとキスをする。

発散したい熱があるのは事実だが、
そのためだけにセックスをするのではない。
愛し合いたい。

「ッ…はぁ」

唇を離すと、つぅと糸が引く。
イレブンの唇がぬらりと濡れた。

優しくベッドに押し倒す。

「前から?」
「ああ。久しぶりなのに顔みえねぇってのはな。」
「うん。カミュの顔いっぱい見ちゃうよ?」
「見られるもんならな。」

イレブンの脚を抱え上げ、カミュは秘部に亀頭を押し当てた。

「あん」
「入れるぜ?」

ぬちゃぬちゃと亀頭で、秘部のローションを馴染ませて、
それからゆっくりと押し込む。

「んッ」

ぬぷん

「はんッ…はぁ…はいっちゃた」
「まだ亀頭だけだぜ?」
「でも、いつもよりおっきい感じする。」
「かもな。エロサンタコスのお前に相当煽られてるからな。ゆっくり入れるぜ?」

ローションに気を配りつつ、ゆっくりと奥へ押し込んでいくと、
いっぱい顔を見る、と宣言した目はぎゅっと強く瞑った。

「あ…あ…」

ぬぷ ぬぷ ぬぷ

「んッ」

どちゅん

「あんッ」

奥まで居れて、少しだけ突き上げると、何時もの嬌声が上がる。

「えへへ…カミュとつながっちゃったね。」
「ああ。痛くねぇか?」
「うん。…すごく気持ちがイイよ?カミュは?」
「当然だろ?お前の中…最高に幸せだ。」

イレブンの背を丸める様にして、見つめ合って、一度キスをする。
それから、動かすぜ?と断りと入れてから、ゆっくりと律動を始める。


ぬっぷ ぬっぷ

ローションの音が響く。

「ん、ん」

律動に合わせイレブンの吐息が漏れる。
時々目が合い、クスリと微笑む。

「なんだよ。」
「エッチの時、カミュすごい真面目な顔してるよね?」
「そりゃそうだろ。」
「カミュの真面目な顔、すごくカッコイイ。」
「あー、だからこんなに感度が良いのか。」

ごちゅん

ワザとらしく、イイ場所を亀頭で擦った。

「ひゃあん!」
「やっぱメスしといた方が感度良いよな。」
「カミュが、きもちいいところ、ごつごつするからだよ、やん!」

どちゅん

イレブンの言葉を遮るように、奥のイイ場所を刺激し始める。
すぐに、中が蠢き、カミュのペニスをぎゅっと締め付けてくる。

「ッ…あ」
「くッ…やっべ、たまんねぇ…」

ぱん ぱん ぱん ぱん

腰を振る。
緩慢な動きから、次第に早くなっていく。

丸まった背中を揺する様に、カミュはイレブンを突き下ろす。

ちゅっぷ ちゅっぷ

中がぎゅっと締まり、ローションが溢れる。

「かみゅ、かみゅ」
「ッ、やべぇ…イっちまいそうだぜ」

普段なら余裕なのだが、今日は何だか調子が狂う。
溜めていたからか、或いは妖艶なサンタに魅了されているからか。

「ぼくも…ぼくも、いっちゃう」


どん どん どん どん

奥のイイ場所を小刻みに刺激すると、水色の目がギュッと閉じられた。

「やッ、やっ、あッ」

イレブンの指がシーツを掴んだ。
首を振り、髪を振り乱す。

「いく…イく…」

乱れる様に、カミュも高まる。

「ッ…イけよ…」

イレブンより先にイくわけにはいかない。

スカートを捲ると、イレブンの雄がプルプルと震えている。

「可愛いちんこしやがって…」
「らめッ!そこはさわっちゃ」
「ああ、解ってる。先にメスだろ?ん?」

ばちゅん

「ひゃああああん!」

がぽ がぽ がぽ

大きなストロークで激しく突き上げる。
イレブンは背を反らし、快感にのたうちまわる。

「イくッ!いく!いくいくいく、あんッ、イっちゃう!やん、やぁん!」

とどめとばかりに服の上からでも解るほど主張している乳首を、ぎゅっと抓んだ。

「やああん!」


背中がぐっと反り、ビクンと大きく震える。
力み、ペニスを離さない。
シーツは破けんばかりに捉まれて、美しい髪がシーツの上で乱れていた。

力みが抜けて、はぁはぁと呼吸が聞こえてきてから、
カミュは優しくイレブンの髪を整えてやった。

「はぁ…はぁ…」
「最高に淫らだぜ?」
「んっ、…はぁ…かみゅ…でてない…」
「俺はこれから。」

少し落ち着いたところに、再び奥責めをする。

どちゅんと突き上げれば、イレブンは悲鳴に近い声で啼いて、身を捩った。

「ひゃああん!あ、あんッ…きゅうに…らめぇ・・」
「そのまま締め付けててくれよ?」

メスになったイレブンの中は、最高に気持ちがイイ。
何と表現したらいいのかもわからないが、
兎に角、中がイイ。

本来その為にある場所ではないのに、
愛し合っていると、溶け合っているような感覚に慣れる。

更にイレブンのイイ場所と、カミュの形は相性がいいらしく、
1つになっていると感じる。

じゅぼ じゅぼ じゅぼ じゅぼ

再び始まった律動にイレブンは再び喘ぎ始める。
カミュは、シーツを握る手を引きはがし、自分の上着の背中のあたりを握らせた。
そして自身もイレブンの背中に腕を回して、体をピタリと重ねる。

片足をぐっと持ち上げるため、イレブンの腰に負担を強いているとは解っている。

「さっさとイこうな?」

ぱん ぱん ぱん ぱん

ぴちゃぴちゃとローションが溢れる。
イレブンの小さな雄からも蜜が溢れている。

「あん、あん、あん、あん」

耳元に聞こえるイレブンの吐息に、カミュは益々煽られ、絶頂へ向かっていく。
律動の最中、普段と違う場所を強く擦りあげた時、イレブンの体がビクンと跳ねた。

「へぇ…ここも好きか?」
「ん、わかんない、けど…きもちい…。」
「いっぱい擦るからな。」

じゅぷ じゅぷ じゅぷ 

「あッ!や、やめッ!ああんッ!きもちぃッ…いっちゃうよぉ!」

イレブンが啼くとおり、ぎゅうぎゅうと締め付けてきた。
カリも亀頭も裏筋も擦れ、カミュも高まる。

「すっげ…締め付けててくれよ。」
「んッ、かみゅッ!なか、だして」
「いっぱい注ぎ込んでやる。」

ぱんぱんと小刻みに、早い律動で腰を振れば、
イレブンは再び身を捩り始める。
服を掴む指にも力が入る。

「いく…いっちゃう…かみゅ、いっしょ…」
「ああ。俺も、もうそろそろ…」

ぱん ぱん ぱん ぱん

「あ、あ」
「イけよ…」
「いくッ、いくッ、あ、あ」

尻をローションが伝い落ちていく。
良質なベッドのスプリングがキシキシ僅かに喚いた。

「あ、あああんッ!いく、ッ、あ、んっ、きもちぃ、きもち…いく、イく、イク!」
「ああ、イこうぜ」
「イクイクイク、あ、あ、いや、イっちゃう、かみゅ、かみゅっ!や、やぁああん!」

ビクンと震えたのをカミュは全身で感じた。

ペニスがギュッと締め付けられ、
カミュもまた奥へと精を放った。

びゅるる、と放たれたそれは、熱く、濃い。

「んッ…あ…おく、おく、あつい…」
「ッ…たっぷり出たぜ?」
「ふあッ…かみゅの、…おせーし…」

イレブンが中に出されたモノに恍惚としている内に、カミュか体を起して、イレブンのスカートを捲る。
ぴょこりと現れたそれを、断りもなく扱いた。

「わぁあああ!」

一瞬で正気に戻ったイレブンが抵抗をしたが、
大好きな指に扱かれ、逃げようはなかった。

そのまま、ぴゅるっと、申し訳程度の精液を、カミュに促されるまま自身の内腿に放った。

「ひ、ひどい…」

カミュはぶちゅりとペニスを抜いて、
意地悪そうにイレブンを一瞥してから、
その内腿の精液を舐め上げた。

「ひぃいいい!!ちょ、ちょっと!」
「美味しく頂いて良いって、サンタが。」
「ま、まってよ!そういう意味じゃ」
「召し上がれって言ったのはお前だろ?」
「けど!」


抵抗するイレブンを、カミュは再びベッドに押し倒した。

「もっかい。」


「へ?」

前戯込みで、メス3回、オス1回、イかされたのだが。


「な?」

「な?じゃないよ!ちょっとまって」

「じゃ、いただきます。」








「ごはん。」
「はいはい。」

あの後もカミュの勢いに負けて、2人は熱い夜を過ごした。

お蔭で、29日はイレブンのパシリと化したカミュだったが、
外の寒さなど全く気にならない。

温かい布団は身を温めてくれるが、
心はやはり、恋人が一番効く。

1人の時はあんなに広く感じたイレブンの部屋も、
すっかり活気を取り戻している。



暫く寒波は続くらしい。
だが、2人には関係のない話だ。



























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