魔女っ娘
初出:べったー/2018-11-04





ハロウィンは終わった。

残念ながら、恋人は良家の付き合いでハロウィンパーティーをしたらしい。
お蔭でカミュは1人だった。

「ヒマだな…流石に聖夜をボッチで過ごすほどの絶望感ではねぇけどよ。」

暇だったので、ネットで遊んでいた。

そのネット広告にふと出たのだ。

『ハロウィンコスプレ、セール!50%オフ!』


ガタッ











ガタッ

浴槽のドアが開いた。

カミュはそちらをガン見する。
ひょっこりと、大きなツバのとんがり帽子をかぶったイレブンが顔を覘かせた。

「みたい?」
「見たい!」
「しょうがないなぁ。ハロウィン一緒に過ごせなかったお詫びだよ?」

少しだけ意地悪そうにそう言いつけてから、ぴょん、っと飛び出てきた。

「うおお!」
「どう?」

50%オフ在庫僅少だった魔女っ娘コスを着たイレブンが現れた。

ひらっひらのスカートは、黒と紫が基調の、ホルターネックタイプのワンピース。
白い背中が丸出しだ。
腕にはロンググローブ。
丈は、揺れると下着が見えるのではないかくらいに短い。
そこにニーソを着用している。

「眼福、眼福…」
「ほんと、カミュはヘンタイだよね。」
「いや、これはもう…お前の為に存在してるとしか思えないぜ。」

同じ衣装を着た人達の中で、この似合いっぷりはダントツ1位だと思う。間違いないだろう。

イレブンは得意げにクルリと一回転して見せた。
ひらりと舞うスカート。
チラリと見えた下着。

「黒のレース…!」

どうやらあの下には生地の小さめなレースの黒の下着を着用しているらしい。

「はあああ、やべぇええ!!」

こんなイレブンとセックス出来るなんて、ハロウィンは最高だ、
カミュは思考停止状態でそんなことを考えた。

「やべぇ…やっぱ着衣だよな…、騎乗位、いや、寝バックもアリだ…」

妄想が広がって、下半身がたぎり始めた矢先、得意げな声が聞こえた。

「コスプレはするって言ったけど、エッチするとまでは言ってません。」
「!?」

衝撃的過ぎる。
どういうことだ。

「いやいやいや、そんなに積極的なエロコスしといて、触れないはねぇだろ。」
「あるよ。」
「無理だ。…俺の性癖解ってんだろ?」
「解ってるからこそ、言ってます。」

触れない?マジで?

「え、いや」
「だってカミュ、コスプレでエッチする時、いっつも激しいんだもん。朝に響くんだよね。結構無理な体位でしようとするし、写真撮ろうとするし。」
「ハメてる時は撮ってねぇだろ?」
「ほんとに?」
「マジだって!ほんと、マジで!」
「けどやだ。」
「…。」

確かに思う所はある。
前はそうでもなかったのだが、最近はコスチュームに伴ったシチュを味わいたいばかりに、立ちバックやら、壁に押し付けて、とか、結構無理をさせてしまった。

「反省してる。」
「うん。」
「だから」
「でもやだ。エッチするなら脱ぐよ?」
「え!?」
「お酌くらいならしてあげる。キスとか。」

そんなのアリなのか?
こんなに可愛い魔女っ娘なイレブンと、キス止まりだと?

「…。」
「そんなにエッチしたいの?」
「勿論。」
「けどなぁ。…あ、じゃあこうしてあげよっか?」

イレブンは悪戯っ子の顔をして、得意げに膝を上げた。
「見え…見え…」
見えそうな裾に視線誘導させられた隙に、

「!?」

イレブンの脚がソファに座るカミュの太腿を踏んだ。

「ちょ」
「脚フェチなカミュは、こういうの好きでしょ?」

黒いニーソの美しい脚が、優しく太腿を撫でる。

「やっべぇえ!」
「興奮してる?」

するに決まっている。
あの美脚が目の前にあるっていうだけで興奮するというのに、
それが太腿を優しく撫でているなんて。
しかも風呂上りの石鹸の匂いがする。
イレブンの脚は、少し柔らかくしっとりとしていて、そしてツルツルだ。
まるで大理石の彫像ように艶やかだ。つまりその、芸術作品なみに美しいのだ。

「太腿だけじゃご不満?」
「あ」

ふにっ

股間を優しく踏まれた。

「ちょ、ちょい、まて!」
「あれー?もう、すでに何か硬い気がする。興奮しちゃったんだ?」
「するし、そりゃ、お前のあし…」

大事な所を踏んでいる指先から、踝、脹脛、ひかがみ、内腿と視線でなぞる。
辿りつく場所はスカートの中。
それに気づいたのか、イレブンは大胆にも、少しだけスカートを持ち上げてみせる。

「見え…ない…!」

ギリギリ見えない。

「見えねぇ…!」
「見せてあげないよ?だって見たらもっと興奮しちゃうでしょ?」

ニーソの奥の脚の指がふにふにと形をなぞる様に踏んでくる。

「ちょ、おい!」

カミュが隙をついて捲ろうとすると、ぎゅっと踏む脚に力が入る。

「ッ!」
「かたい。」
「そんなに硬くなってねぇし!」

珍しくカミュは劣勢に立たされた。

美味そうな餌が目の前にあって、あの脚で局部を抑え込まれては、白旗を上げる他ない。

だが諦められない。
ここで、魔女っ娘を脱いだイレブンとセックスするというのは、
気持ちイイだろうが、敗北感に苛まれるに違いない。

「なぁ、イレブン…」
「ん?」
「その…どうしたら、魔女っ娘なお前とセックスできる?」
「…そんなにしたいの?」
「したい。」
「…カミュが条件出して?飲めるか考える。」

どこまでも劣勢だった。

いつもは何となくカミュが主導権を握っているのだが、
本気になったらイレブンの方が交渉は上らしい。というか、カミュが上手に出られないともいえるのだが。

「…1、いや、2ヶ月セックス禁止…だったら?」
「そ、そんなに!?」
「いや、ほんと、マジで…あー…その…ここでお前と出来なかったら、たぶん一生後悔するし、それならもう、そのくらいの条件出した方が…。」
「2ヶ月だったら、聖夜もナシだよ?」
「ぐッ!…けど、こんな機会2度とねぇかもしれねぇし!」

早くその、ニーソとスカートの間の真っ白な絶対領域にしゃぶりつきたかった。
白い背中にキスをしまくりたいし、肩にもしゃぶりつきたい。

「2ヶ月かー…ちょっと長い。」
「マジで!?」
「うーん…立ちバック禁止。女装デート禁止。僕に対するフェラ禁止。勿論ごっくんもダメ。っていうのは?」
「その禁止期間ってのは」
「ずっと。」
「ずっと!?」
「そうだよ。その代りエッチの禁止期間はナシ。どう?」

立ちバックはともかく、女装デートも?フェラも?

「マジか…!」

だが、この目の前にいる魔女の誘惑が強すぎる。

「ぐッ…」
「どうするの?」

イレブンはヤワヤワとカミュの股間を踏みながら、回答を促す。

「エッチする時間なくなっちゃうよ?」
「うぐ… わかった、飲む。」
「約束する?」
「約束する。…今後、立ちバックもフェラも女装デートもしねぇ。」

はっきり口にすると、脚が離された。惜しい。
その代り、イレブンが、首に腕を回して、体をぴったり寄せる。股間を押し付けてくるかのようにぎゅっと腰を押し付けてくる。
そしてたっぷりとキスをする。

待ちに待ったキスにカミュの舌が激しくイレブンの小さな口内をめぐる。

「ん、ふ」

クチュクチュと唾液の音が響いた。

「んッ、はぁ…本当にカミュはえっちなんだから。」
「こんな格好して、大胆なことするお前に言われたくないぜ。」

カミュがスカートをゆっくり捲る。

黒のレースの下着だ。よく見るとサイドは紐だ。
思わずその紐に触れようとすると、流石に止めがはいった。

「だーめ。」
「セックスしていいんだろ?」
「けどまだダメ。エッチの為に僕に会いに来てるの?」
「そんなわけねぇだろ?」

キスし足りないらしい。
カミュは再びイレブンの唇に齧り付き、くちゅくちゅとキスをする。
大きな帽子を取ってから、そのままゆっくりとソファに押し倒すが、大きな抵抗はない。

「はぁ、カミュ…。」
「イレブン、マジ、世界で一番可愛いぜ?それに、服に違わず魔女らしい。」
「そう?」
「まさかお前があんなに交渉上手だったとは思わなかったぜ?」
「興奮した?」
「そういう趣味はねぇつもりだったんだけどよ…結構ゾクゾクした。」
「僕も普段だったら出来ないのに、何か、魔女の格好だったからか大胆になっちゃったのかな。」

カミュの指がイレブンの胸をなぞる。

「乳首責めは禁止してなかったよな。」
「だって…気持ちイイから。」
「フェラも気持ちいいんだろ?」
「けどやだもん。僕が弱いの知ってるでしょ?」

乳首を探り当て、優しく撫でると「んッ」と声が漏れる。

「気持ちイイ?」
「ん。…はぁ…興奮しちゃう。」

そう言われてレースの下着の下を確認しようとスカートを捲るとさっと抵抗された。
「いいだろ?」
「だめ。」
スカートを抑える指がまた色っぽい。
捲れないのならスカートの上からなぞってやろうと、弄ろうとすると、
むしろイレブンの手がカミュの腹をなぞった。

「カミュの、硬くなった?」

そのままゆるゆると下の方へ指を伸ばされ、下腹部を弄られる。
カミュはベルトを取り、チャックを下ろすと、そこへロンググローブをはめた細い指が忍び込んでいった。

「硬い。やっぱり興奮してたんだ。」
「もう入れられる位硬いぜ?」
「駄目だよ?解してからね。」
「けど、ぶっちゃけもう理性ぎりぎりだからな。」

周到に準備していたローションをソファの陰から取り出すのをみて、イレブンがもぞもぞと動く。
「よつんばい?」
「ちょっとまて。」
イレブンを一度抱え上げ、ニーソをはいた膝をソファの背もたれにかける。スカートがハラリとめくれた。

「ちっせぇ下着。」
「好みでしょ?」
「すごく。」

小さい下着に納まっているイレブンの雄。
フェラするのも気に入っていたのだが、魔女っ娘イレブンとのセックスの犠牲になった。
犠牲にしたからには今夜がもう溶けるまで楽しまねば。

「中解してやるから、その間しゃぶれよ。」
「もう。」

カミュはズボンと下着を脱ぎ捨ててから座り込み、右の太腿の上にイレブンの頭を乗せると、イレブンはもぞもぞと、すでにそそり立っているカミュの雄に唇が触れる場所まで身を捩りながら近寄って、チュっとそこへキスをした。
「頭に血、のぼらねぇか?」
「大丈夫。」
「じゃ、お前の大事なとこ解すからな。」

ローションを手に取って、指先で暖める。
ぬたぬたとした濃い目のローション。
大事なイレブンに塗りたくるので良いものを用意している。

人肌程度に温めてから、下着の紐を解く。ぴょこりと現れた。

「くっそ、しゃぶれねぇんだよな…」
「そうだよ?んッ」
「ちょ」

イレブンは筋に吸い付いてくる。

「もうギンギン。イかせちゃうよ?」
「解ってるって。」

可愛い雄をしゃぶりたい衝動をぐっと堪えながら、秘部にオイルを塗りたくる。
ぬちゅぬちゅという音と、ちゅぱちゅぱという音が混ざり合う。

「んッ…はぁ…きもちい…」
「解れんの早くねぇか?」
「お風呂で綺麗にしたもん。」
「やっぱコスプレでヤる気満々だったんじゃねぇか。」
「ちがうよ。君が普通のエッチしたいっていうと思ったから。まさかこんなにコスプレエッチが好きだとは思わなかった。ほんとにへんたい、あんッ!」
「こんな体勢で雌イキさせられたいか?」
「んッ、もー…」

イレブンの秘部はすっかり柔らかく広がった。
オイルもたっぷり馴染んでいる。いつも以上にギンギンなカミュのペニスも飲み込んでしまいそうだ。

「入れていいか?」
「うん。」

イレブンの体を起して、ソファに座らせる。それから膝を抱え上げる。
スカートをイレブンが捲ってくれて、パクパクしている秘部に亀頭を押し付けた。

「入れるぜ?」
「うんッ…!あ、あぁあんんッ!」

ずぶッ
ぬぷぬぷぬぷ

「んッ、はあっ」

じゅぶ じゅぶ

「おくっ…!」

どちゅん

「ひゃあ!」

イレブンはスカートを捲って繋がっているところを見た。
あらぬ場所に、恋人のガチガチの男根が収まっている。

なのに、とても気持ちが良くて、幸せだ。

「おっきい…」
「デカイだろ?けど、お前の中に全部入ってんだぜ?」
「はぁ…僕の中、カミュのおちんちんでいっぱいだよ…」

付け根を指でなぞる。
ざらりとしたグローブの感触にゾクゾクした。

「はぁ…カミュ…」
「イレブン…」

向かい合って、見つめ合ってから、優しいキスをした。
キスをしながら、イレブンの中が落ち着くのを待つ。

締め付ける力が少し抜けてきたのを見計らって、
見つめ合いながらゆっくりと腰を振り始める。

「うッ…んっ…」

ぬぷ ぬぷ ぬぷ

「いたくねぇか?」
「うん…きもちいいよ…カミュはいたくない?」
「ああ、すげぇ気持ちイイ。」

舌を見せると、イレブンもまたチラリと舌を見せてくれる。

「んッ」

ペロペロと舐めあう。
ぬちゃぬちゃと結合部から音が聞こえる。
オイルがカミュの雄にも馴染んでいく。

「お前の中、もうぐちゃぐちゃだぜ?」
「オイルいっぱい?」
「先走りもな。」
「がまんしてるの?」
「そこそこ。」
「早めに出しても良いよ?」
「まだまだだろ。こうやってピストンしてる時のお前、スゲェ可愛いんだぜ?」

得意気に奥を亀頭で擦ると、イレブンはひゃあんと高い声を上げて身を捩った。

「な?」
「はぁ…だって…おく、きもちいいもん…ッ、や、あ、あぁん」

じゅぶじゅぶじゅぶ

「早くするぜ?」
「んッ、あ、あ、」

ばちゅ ばちゅ ばちゅ ばちゅ

「あ、あ、あ、あ、」

ピストンを早めるとイレブンの反応が鈍くなる。
目をぎゅっと瞑って首を振り始める。

イレブンは中の奥でカミュを感じている。
自分の中に入っているペニスがなぜこれほど硬いのかというのは、男だから解る。
愛されている。と感じる。

「はぁ、はぁはぁ」
「お前も、なんだかんだ、セックス好きだもんな。」
「んッ、あ、だって」
「こんなに気持ちイイもんな、2か月なんて我慢できるわけねぇよな。」

カミュの腰が早まる。

唇を濡れそぼらせて乱れているイレブンに酔いしれながら、ふと胸に目をやると、
布地の上からでもツンと乳首が立っているのが解った。

「感じてんだな。」
「んッ、あ、」

ぱこぱこと秘部を突き上げながら、チュッチュとキスをしてやると、イレブンの指がカミュの上着を掴んだ。

「かみゅ、いっちゃう…」
「イけるか?」
「んッ、あ、は、はぁ」

ばちゅ ばちゅ ばちゅ ばちゅ

結合部から先走りが溢れだす。

「イっちゃう」
「イっていいぜ?」
「かみゅもッ!」
「俺はまだ。」
「やあんっ!」

カミュはイレブンの腰をぐっと掴み、持ち上げる様にして下から突きあげる。

じゅぼ じゅぼ じゅぼ

「ひゃあああん!や、やぁん!やん、あんッ!いっちゃううう!」

ばちゅ ばちゅ ばちゅ ばちゅ

「イっちゃう!いっちゃううう!!」

奥のイイ場所をゴツゴツと責めつづける。
イレブンの腕がカミュの首に捉まって、胸がぴたりとくっつくほど強く抱きしめい穴柄、ばちゅばちゅとカミュは責めつづける。

「いく、いくぅうう!」
「イっていいぜ?耳元でイく声聞かせてくれよ。」
「やあ!やぁあん!ああんッ!」

イレブンの脚がカミュの腰を継がみつく。
それでも激しく腰を振った。

「イクッ!いくっ!あ、あぁああああんッ!あ、あんっ…」

腕の中の体がビクビクと震えた。
秘部がぎゅうぎゅうと雄を締め付け、竿を先走りが滴れた。

「ッ、んっ」

胸ごしに、イレブンの鼓動がバクバク言っているのが伝わる。
耳元の荒い息使いがそれを示している。

イレブンの雌イキを全身で感じる。

「イレブン。」
「あ、かみゅ…はぁ、はぁ」
「よかったか?」
「ん、…けど、でてない…」
「まだ精子出してないぜ?」
「…なんで…?」
「もっと魔女っ娘なお前を楽しみたいから。」
「んっ…もっと…?」
「そ。」
「…ベッド。」
「ああ。」

カミュはイレブンを抱え上げたまま立ち上がった。

「ひゃああん!」

どうやら繋がったままの場所で、深く入ってしまったらしい。

「ぬいて!」
「ベッド行くまでだからな。」

イレブンがジタバタするので慌ててベッドへ行き、身を投げる様に横になった。

「あんッ!」
「ベッド来たぜ?」
「あん…かみゅのおせーし…」
「出していいだろ?」
「おくに、いっぱいだしていいよ?」
「マジか。」

一度ゆっくりと引き抜くと、どろりと先走りがあふれ出た。

「しゅごい…いっぱいがまんしてる。」
「ああ。」
「…こし、ふってあげようか?」
「マジか?」
「うん。」

カミュがベッドに横になると、イレブンがのそのそとまだ力の戻っていない体でなんとかカミュの腰に座り込む。
それからがんばって腰を上げて、まだそそり立ったままの男根をグローブのはめたままの指でそっと掴んで、さっきまでつながっていた場所へゆっくりと挿し込んでいく。

「うッ…」
「はぁ…すげぇいいぜ?」

再開を喜ぶように、中が再びカミュを包み込んだ。

「はぁ…きもちい…」
「なにが?」
「かみゅのおちんちん…おくに、あついの、かけてほしい…」
「いっぱい腰振って気持ちよくしてくれよ。」
「うん。」

イレブンはスカートを両手で捲り、ぴょこりと起っている雄や、つながっている部分を見せつけながら、腰をゆっくりと前後に降り始めた。

ぬちゃぬちゃと音がする。

「うッ…ふッ…」
「すげぇやらしい。」

イレブンは基本的に下手だ。不器用だ。
それがまた可愛くもあるし、苛めたくなるのでもあるが、
今日のイレブンは妙に巧い。
先ほどの交渉にしても、この騎乗位にしても、何だか妙に巧い。
いや、巧いと感じているだけかもしれない。
魔女の服をまとった恋人の魔力に、すでにやられていると言ってもいい。
思えば交渉で劣勢になったのも、魔力のせいだったのかもしれない。

ぬちゃ ぬちゃ

「あ、あッ…」

気持ちよくする、といったのに、気持ちよくなっているのはイレブンだ。
先ほどの雌イキで敏感なのだから当然ではあるが、
すっかり、恋人の雄でナニをしているかのような陶酔具合である。

「はあ…かみゅ…かみゅ…」
「イレブン。」
「かみゅ、きもちいい?」
「ああ。」

じゅぼじゅぼじゅぼ

「はぁ、はぁ、はぁ」

イレブンは一心不乱に腰を振りながら、無意識に自分の指を咥えた。
舌をチラチラを見せつけながら、指にそれを絡める。
それを見てカミュが指を挿しだすと、イレブンは手を前に着いて、その指をちゅぷりとしゃぶった。
それからちゅぱちゅぱとその指にしゃぶりつき、舐め上げ、舌を絡める。
舌は舌で指を舐めながら、腰は腰で振り続けている。

口も秘部もカミュに支配される。
イレブンは幸せそうにその支配を受けていた。

じゅぼじゅぼじゅぼじゅぼ

カミュの先走りが増える。

「イレブン、そろそろ、イきてぇんだけどよ。」
「んッ」

僅かに腰を浮かせ、グラインドが激しくなる。
前後左右、そして上下にじゅばじゅばと蜜をまき散らしながら振っている。
カミュの両手をそれぞれの手に、指を絡めて握りしめ、見せつけるかのような激しいグラインドでカミュをいざなってくれる。

どちゅ どちゅ どちゅ どちゅ
じゅぶ じゅぶ じゅぶ じゅぶ

「あ、あ!かみゅ!」
「いいぜ、イレブン…!」

お互いに高まる。
名前を何度も呼び合う。
快感がせりあがってくる。

「やッ!や、やああ!!」

じゅぼじゅぼじゅぼじゅぼ

「いっちゃううう!!イくッイク!」

秘部がカリを、筋を、激しく擦りあげ、先走りを絞り出していく。

「イクッ、やだ、カミュといっしょにいきたいのッ!かみゅッ、かみゅッ!」
「ああ、一緒だ…!」

じゅぽじゅぽじゅぽじゅぽ

カミュのペニスがドクリを脈打った。

「出すぜ…!」
「ひゃ、あ、あぁあん!ッイクッいくううう!!!」


びゅるるるるッ、びゅるるっ

カミュは腰を突きあげる様にしながら、射精した。
寝そべった状態でなんて、ここの所経験していなかった。
だが、中だしされて悶えているイレブンを見上げる、というのも中々良いものだった。

「はぁん…」

快感で、糸が切れたように崩れてきたイレブンを抱きとめて、つながったままゆっくりと寝かせた。
「はぁ…カミュ…あついの、いっぱいでたね」
「ああ。」

また熱いキスをする。ねっとりと舌を絡める。

クチュ…

「はぁ…うれしぃ…」
「ああ、すげぇ幸せだ。」

ゆっくりと雄を引き抜くと、先走りと精液が混ざり合ってどろりと溢れた。

尻から精液を漏らしながら、白い美しい背中や太腿を見せつけ、
恋人の様子を伺っている恋人を見下ろす。

なんて、扇情的だ。

カミュの手は無意識に自分の、イったばかりの雄に向かう。

「イレブン。」
「カミュ…」
「気持ちよかったか?」
「うん。」
「何が?」
「…また言わせるの?」
「ああ。」
「…カミュのおちんちん。」
「もっかい欲しい?」

カミュの雄が再び恋人を求めようと硬くなっているのを見て、イレブンはもーと文句を言いながらも笑った。

「しょうがないなぁ。あと一回だよ?」
「悪いな。」
「いいよ?…いっぱいエッチしようね?」

甘やかしてくれる恋人に優しいキスをしてから、
カミュはゆっくりと、イレブンの秘部に触れた。


長い、長い夜だった。









ぐっすりとイレブンは眠っている。

それをみてカミュは今日を思い返す。
今日は色々と普段と違った。
ガツガツ責めるつもりが、イレブンにたっぷりイかせてもらった気分でもある。

こんな日も悪くない。
だが、こんな日ばかりではいられない。
今までの通り、イレブンを困らせてにゃんにゃんしたい。

それに、今日禁止された4項目についても何とか権利を取り戻したい。
魔女の服は回収しておいて、イレブンに処分されないようにしなくては。
そうだ、今のうちにハロウィンの売れ残りセールでコスプレを買い占めておこう。

カミュは眠っているイレブンの隣でそんなことを考えていた。
とても幸せだった。



そして聖夜はやってくる。


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