回顧と展望
初出:べったー/2018-08-03

これとほぼ同じで、エロ長めのが隠れ家ベッターにあります⇒https://privatter.net/p/3670612





初めて泊まった宿だ。

邪神討伐の旅が終わり、互いに色々なことを済ませてから、
漸く2人きりになった。
そして今度は楽しい旅の途中。

「結構色んなとこ回ったつもりだったけどよ、初めてくる村とかあるもんだな。」
「ほんとだね!新しい村なのかな…。」

密林の中で見つけた村のこの宿は、
内装や寝具はピンクが基調になっている。

ピンクの可愛らしいダブルベッドで2人は寄り添い寝そべっていた。

「珍しいよね。色んな宿屋に泊ったけど、こういうの初めて。」
「つーか、明らかにそういうムード作りって感じだよな。」
「そういうムード?」
「恋人とヤるためのホテルってこと。」
「え!?」
「お前だって、ゴザが敷かれた宿だったらその気起きねぇだろ?そういうことだ。」
「…じゃあ…お隣さんもお楽しみしてるの?」
「かもな。」

フロントは賑わっていたので、盛況だと思われる。
小さな村へ、そのためだけに来る、というのも中々アリなのかもしれない。

「けど、全然驚かれなかったね。男2人で宿泊なのに。」
「お前が女だと思われたんじゃねぇか?」
「えー!」
「はは!まぁ、俺達みたいな男同士ってのも結構いるってことかもしれないぜ。」
「そっか…そうだね。」

そんな2人はすでに風呂を済ませバスローブ姿である。
イレブンがもぞもぞと寄ってくるので、カミュは恋人を腕の中に捕えた。
それから顔を寄せて、どちらからともなくキスをする。

「んっ…ねぇ、カミュ。」
「どうした?」
「なんか、不思議なんだ。カミュと会ったの、そんなに前のことじゃないのに、ずっと一緒に居たみたいに感じるんだ。」
「実は俺もだ。まぁ…俺達が逢ってからが濃すぎたんだろうけどよ。」
「そうかも。初めて会った時のこと、覚えてる?」
「勿論だ。牢屋に天使が投獄された時のこと、鮮明に覚えてるぜ?」
「もー、なにそれ。」
「いや、マジでそう思ったんだって。話を聞くまでもなく兵士の方が悪いやつって感じだったぜ?まあ流石に壺割ってるのはマジで笑ったけどよ。」
「混乱してたの!」
「けど…待ってた勇者サマが本当に来てくれるとは思ってなかったぜ。」
「カミュが居なかったら…どうなってたのかな。」
「そりゃあ、改めて見たら超可愛いから妾にでもしてやれって。」
「メカケってなに?」
「あー…なんでもねぇ。」

髪を撫で、チュッと額にキスをすると、イレブンはくすぐったそうに笑って、誤魔化されてくれた。

「カミュにキスされるの好き。」
「じゃあ、最初にキスしたときのこと覚えてるか?」
「覚えてるよ!すごくドキドキした。だって…水浴びしてただけだったから。」
「その背中があんまりにもヤバかったんだぜ?すっげぇエロかった。最初の時点から惚れてたっつーのに。」
「…何で人の水浴び見てたの?変態だから?」
「変態じゃねぇし。まぁなんだ、色々葛藤つーか、勇者で男のお前に一目惚れとか、獄中生活のしわ寄せが来てるだけじゃねぇかとかよ。で、流石に男の裸見りゃそういう気持ちも萎えるだろって。」
「…なんか、すごく不順…。」
「そんだけ悩んでたってことだ、ほんと、マジで。で、見たのがその超綺麗な背中とマジでヤバい脚だ。逆にそそったし、確信した。」
「確信?」
「惚れずにいるなんて無理だって。」

カミュはイレブンの背中に腕を回して、その惚れた背中を優しく摩った。
イレブンが首を伸ばしてキスをねだるので、たっぷり応じてやってから再び話始める。

「まぁ、魅入って近寄って、お前が振り向いた時に思わずキスしたのは、流石に自分でも驚いたけどな。」
「僕の方が驚いたんだからね!」
「解ってるって。」
「…あの時のカミュの目、すごく真剣で、僕、ドキドキしたんだ。」
「マジで?」
「だって、男の人にも女の人にも、あんな風に見られたことなかったから。だからぼーっとしちゃって、それで、キスされても反応できなくて。後からものすごくビックリして。」
「あの後のお前の驚きようったら、すごかったな。叫びながら川岸まで走ったんだぜ?お蔭で周りの魔物はこっち気付くわ、近くのキラパンが目を覚ますわ。」
「君のせいだよ!」
「あの後頑張って追い払っただろ。」
「一緒に追い払ったんだよ!君が引っかかれつづけるから、僕必死にホイミして、ホイミして…それで教会にベッド借りに行ったんだ。…ねぇ。」

イレブンの口調が変わった。恥ずかしがるような、甘く求めるような。
顔を覘いて様子を伺くと、真っ赤にして視線を逸らした。

「あの…それで、初めてエッチしたんだよね。覚えてる?」

カミュはイレブンを仰向けにして、覆いかぶさるように上を取り、優しく頬から首へキスをしていく。
小さな唇はすでに赤く充血していて、肌は少し蒸し暑い部屋に、軽く汗ばんでいた。
「んッ…」
漏れた吐息は甘く、もっとその声を聞こうと首筋を舐め上げると髪を掴んで拒否される。

「だめ…。」
「なんで。」
「んっ…まだ、おあずけ。」

そう言いつけるような口調で言われ、額にチュっとキスをされる。
驚いてイレブンを見ると、水色の目は悪戯っ子のように笑っていた。

「おあずけかよ…おあずけするほど、後がやばいぜ?」
「どっちにしろ激しくしちゃうんでしょ?この部屋のムードに乗せられてるのはカミュだよ。」
「いや、俺を煽ってんのは部屋じゃなくて、ピンクの布団にくるまって、バスローブで肌チラ見せしてくるお前だから。」

イレブンは腕から巧いこと抜け出し、再びカミュの腕にしがみ付いた。

「なんで…あの時、エッチしたの?」
「最初はする気は無かったんだ。ただ俺が何時襲うかわかんねぇから、それを伝えたかったんだって…あの時ちょっとやばかった。」
「どういうこと?」
「獣化してる時のはヤバいってのは解ってるだろ?あの夜満月だったしな。」
「うん。あれは無理だもん。…そっか、それで…。」
「獄中生活で溜まりに溜まってて、しかも獣化してる状態で、とてつもなくドストライクで無警戒なお前なんか見ちまったら。理性有っても襲い掛かりそうだっつーのに…。だから先にもう言っといた方がお互いの身の為だって、それで言ったってわけだ。流石にお前が相手してくれるとは思ってなかったけどよ。」
「君があまりにも真剣だったから…手伝うだけならって…。」
「あの時、痛かったろ。」
「…まぁ。けど、そんなに嫌じゃなかったよ。キスされた後だったからかな…。そうじゃないと今こうしてないよね。」
「そうだな。本当に…ありがとな。俺のこと受け入れてくれてよ。」
「ううん…僕こそ。僕のこと、一杯助けてくれて、ありがと。」

改めて見つめ合ってキスをする。

「出会って二日でエッチしちゃうなんて、やっぱりカミュって変態なんだよ。」
「はあ!?知り合って二日目の男のちんこシコった挙句、尻出しちまうお前よりはマシだろ。」
「君が焦った顔したからだよ!」
「んなこといったら、お前は食って欲しそうな顔してたんだぜ?」
「そ、そんな顔、何時僕がしたっていうの!?」
「今とか。」
「え!?」

イレブンは再び組み敷かれ、キスの雨を受ける。

「カミュ…。」
「もう、マジ無理。」
「だめ…。」
「だからなんで。」
「まだ、一杯お話したいもん…。」
「ヤりながらでも話出来るだろ?それに、折角風呂で解してきたのに勿体無いぜ?」

カミュは布団をはぎ、イレブンをうつ伏せに押し倒して、バスローブを強引にはいだ。
あの時と変わらない白い背中と脚線美。
恥ずかしそうにしている顔は、前よりも大人になったが相変わらず可愛いし、
見紛うことのない美しい髪が汗ばんだ肌に張り付いていて、とても艶やかだ。

枕元に準備していたオイルを持ち出し、小瓶の蓋を開けた。

「なんか、甘い香りするね…。何時もとちがうの?」
「この村で買ったんだが…間違えて香油買ったか?」
カミュはそれを手に取ってみる。香油というほどサラリとしていない。
「やばそうな感じではねぇな。」
「これもムード作りなのかな?」
「かもな。…これでも良いか?」
「いいよ。優しくしてね。」
「ああ。」

恋人の要望通りに、オイルを温めてから秘部に塗りたくり、ゆっくりと指を侵入させる。
「んッ…」
「話したいんだろ?」
「うん…けど…ふぅ…きもちよくって、わすれそう…。」
「俺の指で感じてくれよ。」

ぬちゅ… ぬちゅ…

「ん…はぁ…きもちい…」
「イレブン…可愛いぜ…」
「カミュ…。」

イレブンは背中を反らすように上体を起し、必死に後ろを向こうとしてくる。
カミュは指を秘部で遊ばせたまま、顔を寄せてたっぷりとキスをしてやる。
秘部と舌がそれぞれくちゅくちゅと水音を立てた。

「きもちよくなっちゃうね…」
「俺の指好きだもんな。」
「うん…カミュも、僕の指すき?」
「ああ。」
「じゃあカミュのも、気持ちよくしてあげる。オイルちょうだい?」
「マジか。手ぇだしてくれよ。」

イレブンが手のひらを出してくれるので、オイルを少し垂らしてやる。
そうすると、手の中でそれをくちゅくちゅと暖めてから、
カミュのバスローブの中に手を入れて、熱を探り見つけ出した。

「っ…すげぇ…イレブンの手もあったけぇな。」
「ん…カミュの、あつい…。」

カミュは自分のバスローブを脱いだ。
すっかり猛っているペニスを白い指が這っている。

「イレブン、指使いマジでエロいな。」
煽るとイレブンは親指と中指で輪をつくり、カリ首をシコシコと擦った。

「ちょッ!?」
ぬちゅぬちゅと音を立てて、ペニスがオイルでテカっていく。
「えへへ…カミュのおちんちん、良い香りになっちゃうね。」
「つーか、マジ、やべぇから…!」

カミュはすっかり3本の指を咥えこんでいる秘部の、イイ場所を乱暴に擦った。

「ひゃああんッ!」

イレブンの指から力が抜け、可愛い嬌声により熱が集まる。

「あ、あぁん、いじわる…。」
「お前がイかせようとするからだろ。」
「だめ?」
「そんなに焦んなくても…もしかして飲みたかった?」
「…。」
「淫乱。」
「だ、だって!…ごっくんすると、カミュ嬉しそうなんだもん…。」
「どんな動機だ、可愛すぎだろ。しょうがねぇなぁ。」

カミュはベッドに仰向けに横になった。
「こっちに尻向けろよ。好きなだけしゃぶっていいからな。」
「うん。」

イレブンがカミュの上に跨り、顔に尻を向ける様に突き出す。
そして立っているペニスにキスをして、パクリと咥えた。

ぐぽッ ぐぽッ

ゆっくりとした律動だが、イレブンの口の中は熱く、小さく不器用な舌が必死にカリを刺激してくる。
涎が竿を伝うのを感じる。

「ん…きもちい?」
「ああ。こっちもまた指入れるからな。」
「うん。」
イレブンが口を離している間に、カミュは眼前の白い尻を撫で、指を入れた。
「ッ…ふぅ…。」
それから再びイレブンがフェラを始めてくれる。
互いの場所をゆっくり焦らすように、愛撫しあう。

「カミュ…ごっくんしていい…?」
「いいぜ?」

イレブンは裏筋を舐め上げ、陰嚢をやわやわと指で揉みし抱いてから、
再び亀頭を咥え、指でカリをぐちゅぐちゅと刺激し始める。

「何時の間にか、マジで巧くなったよな…初めてしてくれたのは…シルビア号か。」

ダーハルーネでイレブンを庇った結果捕まり、仲間を危険にさらした。
幸いシルビアの船がやってきて、全員で逃げることが出来たが、
救出兼脱出後の船室で、イレブンは半泣きのまま抱き着いてきた。
大事な人を心配させたのだと実感したと同時に、イレブンがどれほど大事な存在だったかを痛感し、そして愛し合いたいと思った。
だが流石に脱いでする時間も余裕もなく、その時にイレブンがしゃがんで、初めて口で奉仕してくれたのだった。

「あん時、すげぇ下手だったな。」
「んん!」
「けど、一所懸命ですげぇ可愛かったし、嬉しかったぜ。だしちまったし。」

じゅぽ じゅぽ じゅぽ じゅぽ

「ッ…やべぇそろそろ。」
「ん、ん」

カミュの目の前でイレブンの雄がぷるぷる震えている。
指で解しているからか、感じて硬くなっていて、ポタリと蜜が零れた。
頑張っている恋人の内腿の、脚の付け根に舌を這わせると秘部がギュッとしまる。
「反応いいな。」
「ん…だめ…。」
駄目と言われて止める義理はない。
再びペロっと舐めるとやはりぎゅっと締まり、そしてペニスがピクンとした。

「らめ!」
「ほら出ちまうぜ?」
「や、やだぁ。んッ」

イレブンの舌が激しくなる。指も強く締め付けてきて、吸い上げるようなフェラに変わる。

「あー…そろそろ、出るぜ…。」
「ん」

じゅぶじゅぶじゅぶ

「イレブン…!」

焦ったように名前を呼ばれ、イレブンはより強く咥え、カリをグリグリと刺激した。

「ッ…!」

びゅるる、と咥内に吐精する。

「ん…。」
放たれたものがまだ口の中にある内に、カミュはイレブンをひっくり返し、誤飲しないよう上体を起してやった。
イレブンはもごもごとしてから、ごくん、と飲み干した。
「飲んじゃった。」
得意気に舌を見せてくる。
「マジか。じゃ、俺も。」

イレブンが驚くより早く、カミュは蜜を零していたペニスにしゃぶりついた。

「わあああ!!だめだめ!」

カミュのものより数段小さい上、かなり感度がいいので、
カミュの容赦ないフェラに、すぐに臨界間際に追い詰められた。

「だめ、だめ、かみゅ!やだ、やだよ!」

じゅろろろ

「やあ、だめぇええ!!でちゃうぅッ!」

ぴゅる…

「あ、あぁん…。」

カミュの咥内に放たれた物は、たぶんイレブンが飲んだものより圧倒的に少ない。
けれど得意げに飲み干して、イレブンがそうしたように舌をペロっとだしてやった。

「ひどいぃ…」
「お前だってのんだじゃねぇかよ。」
「でも…うぅ…。」

イレブンがなぜこんなに嫌がるのか解らないが、とりあえずキスをしまくって絆す。

「目の前で可愛く揺れててな、しゃぶりたくなったってだけだ。」
「だけ、じゃないよ…。僕が弱いの知ってるのに…。」
「けど昔より精力強くなったろ?つーか、碌にナニしてなかったからそんなに弱いんだぜ?」

初めて2人がセックスをしたより前、イレブンは自慰すら殆ど経験が無かったらしい。

「ぶっちゃけナニした回数より、俺にイかされた回数の方が多いよな。」
「…うん。だってカミュの指きもちいもん。」
「指だけ?」
「…ここも。」

そう言ってまたペニスに手を伸ばす。

「…全然萎えてないね。」
「そうだな。お前の精子飲んだからか?」
「もー!ばか!いじわる!言わないで!」
「はいはい…ま、お蔭でこのままお前の大好きな所をガンガン攻めてやれるぜ?」

たっぷりキスをして、尻を揉みしだくと、もう、とあきれた声を出しながら嫌そうではない。

「入れていいか?」
「だめ。」
「…なぁ、どうした?今日は厳しいじゃねぇか。」
「だって、誰かさんのせいで出しちゃったから。しかもカミュのエッチ激しくて、疲れて眠くなっちゃうんだもん。僕はもっとお話ししたい。」

座り込んでいるカミュのペニスを優しく愛撫しながら、そこにキスをしようと屈むので、カミュはベッドに脚を投げ出すように座ってやった。
イレブンは、今度はカミュの顔を上目使いで確認しながら、そこに優しくキスをする。

「本当にカチカチのままだね。どうしたんだろう。」
「どうって、そりゃお前がずっとエロいからだろ。結構久しぶりだしな。」
「じゃあ、いっぱい気持ちよくしてあげないとね?」

妙に積極的なイレブンはその硬いままのモノを、独り占めしたように指で弄り、
硬い熱を自らの乳首に擦りつけた。

「あんっ」
「ちょ、マジか、大胆すぎ…」

イレブンの乳首はぷっくらしている。ピンク色で敏感で大変可愛らしい。
ペチペチと自らの乳首をペニスで刺激している姿は大変淫乱だった。
カミュはオイルをとって、イレブンの胸に塗りたくってやる。

「だめッ!」
「塗るだけだって。本当は前みたいに、乳首にイヤリングつけてやりてぇとこ我慢してんだぜ?」
「あ、あたりまえだよッ!やん」

ねちねちと、乳首とペニスが擦れ合う音が立つようになり、より興奮してくる。

「やっべ…エロすぎ、マジで、そろそろいいだろ?」
「だめ。」
「なんでだよ。」
「だって、これきもちいんだもん。カミュの透明なのもいっぱい出て来たよ?」
「そりゃ出るだろ…。」

おあずけされ続け、しかも視覚的・感覚的に刺激を受け続け、興奮しない訳がなく、萎えないどころか勃起し続けているのは、全面的にイレブンのせいな気がしてならない。

「イレブン、キスして。」
「いいよ。」

カミュが上体を起すと、イレブンはのそのそと近寄ってきて、唇にチュッと吸い付いてくれる。
舌を絡め、咥内を貪るようにキスをすると、白い体がぴくぴくと震えた。
「んッ…」
カミュが器用に舌で刺激してやると、時折息継ぎをしつつそれをねだる様に不器用な舌が応えてくる。

すっかりキスに夢中になっているのを確認し、カミュは、オイルと先走りでトロトロな乳首を左手の指で、ぷにっと抓んだ。

「ひゃんっ!」
驚いて仰け反るが指が離れてくれない。それどころか、右手まで乳首を摘み、抓ってくる。

「だめ!ダメッ!」
「可愛い。」
「やらぁあ!きもちぃからぁあ!!」
「気持ちイイんならいいじゃねぇか、な?」

指の腹で潰すようにこねくり回され、イレブンは甲高い声を上げて喘ぎ散らした。

ぬちゅ ぬちゅ

「あ、あぁん、きもちい!らめッ!ん、あ、あぁああん、もうぅっ!」

弾力があり、男にしては大きくなってしまった乳首は、イレブン最大の性感帯である。というかそういう風に育ててしまった。
そのせいか、喘ぎ声は大きく妖艶であまりにもそそるので、隣の宿泊客にオカズにされたことがあり、それ以降抑え気味にしていた。
だが、今日はこんなホテルだ。気にする必要はない。

「久しぶりにたっぷりこねくり回してやるからな。」
「らめ!もー、むり、むり、やあん、あーん、きもちいよぉ!」

硬くなっている乳首が器用な指にもてあそばれている。
ころころ、ぷにぷにしていて気持ちがいい。

イレブンが倒れ込むのに合わせ、カミュはマウントを取る。
覗き込んだ顔は真っ赤で、目元には涙がひかり、唇はどろどろだ。

「乳首気持ちイイの嫌なんだろ?」
「やだ!ちくびとれちゃうぅ!」
「じゃあ、そろそろヤラせてくれよ、いいだろ?」
「う、う…する…するから…!ちくびやだ、だめ、」
「じゃあ、おねだりな。」
「やぁああん…あ、あー…。」
「ちゃんと出来なかったら、このまま乳首でイかせるぜ?」
「う…ん、はぁ…」

はぁはぁと荒く息をしながら、途切れ途切れに言ってくれた。

「カミュの…おちんちん…いれて、くださいぃッ、あぁん!」

お許しが漸く出たのでカミュは指を止めてやり、
真っ赤になっている乳首にしゃぶりついた。

「ひゃああああ!!!」

体がビクンと飛び跳ねる。
焦らすようにゆっくりと唇を離せば、漸くイレブンの喘ぎ声が止まった。
だが代わりに漏れる呼吸は色っぽいままで、
髪を乱し、乳首をとろとろにテカらせて、半泣きで、荒く息をしているイレブン。
ここ一番のエロさだった。

「あー…かみゅの、いじわる…ちくび、はれちゃったよぅ」
「…すげぇやべぇな…ちんこ余計に硬くなったぜ。すぐに入れてやるからな。」

すっかり力が抜けているイレブンの脚を持ち上げ、脹脛やひかがみにキスをしてから、さっきまでたっぷり解していた秘部を改めて確認する。
オイルは中々持ちが良いようで、まだまだしっかり濡れているし、柔らかい。さらに乳首責めのお蔭でピクピク反応している。まるで誘うようだ。
カミュはぬぷぬぷと再度少し解してから、亀頭をグリグリと押し付け、ぐっと力を込めた。

ぬぷん

「あ…。」
「おねだり通り入れてやったぜ?感想は?」
「…ぃ、かたぃ…きもちぃ…」
「何だかんだ気持ちがイイくせに、素直に認めようとしねぇんだからなぁ。」

本日初の挿入なので、無理をさせないようゆっくりと押し込んでいく。
久しぶりということもあり、中々キツいが、内壁に包まれるような感覚は相変わらず最高に気持ちが良かった。

じゅぷ じゅぷ じゅぷ

カミュの先走りがどぷどぷと溢れる。
「なぁ…中ゴリゴリされんの好きだろ?」
「すき…」
「じゃあ、中ゴリゴリしながら、乳首も一緒に気持ちよくしてやるからな。」

乳首をくにっと抓んだ。

「ひゃん!」

秘部がぎゅっと締まる。
カミュは浅い場所をガチガチの亀頭で責め、指で乳首を優しく愛撫する。

ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ

「だめ!かみゅ、それ、イっちゃう…!」
「イとっけ?
「あー…もう、だめ…きもちい…イっちゃうよ…だめだよ…!」

ぱん ぱん ぱん ぱん
くにくにくにくに

「やっ、やッ、やっ、やっ」

ピストンに合わせて声が漏れる。更にギュっと秘部が締まる。

「イけよ…イレブン…可愛いの、見せてくれよ。」
「あっ…イっちゃう…」

激しいピストンの隙間から、先走りが溢れ出てくる。
イレブンは快楽から逃げる様に腰を振り、身を捩る。

「カミュ!かみゅ!」

焦った声で名前を呼ばれ、カミュも高まってくる。

「イレブン…!」
「イっちゃう、いっちゃうよ、かみゅぅッ!」
「見せろよ、可愛いとこ…!」
「みてッ!みてっ!イクッ、イくッ!」

イレブンはカミュの二の腕をぎゅっと掴み、背を反って、髪を振り乱し喘ぐ。
汗が滴れ、より激しく腰を振る。

「いく…イくッ、あ、あっあ、あぁあああんッ!!!」

白い体がビクンと震え、嬌声が止む。
秘部は熱を締め付け、中が蠢く。
水色の目はぎゅっと瞑り、口はだらしなく開いている。

「ッ…あ…はぁ…はぁ…」

カミュは体を起し、快感に溺れている体を眺めた。

「はぁ…」

息が整うのを待ってから、そっとキスをすると、鈍く反応が返ってくる。

「大丈夫か?久しぶりの雌だろ。」
「はぁ…はぁ…へいき…きもちぃ…いじわる…へんたい…ちくびやだっていったのに…。」
「さっきの乳首責め寸止めにさせちまったからな、お詫びの気持ちってやつだ。」
「ぜんぜん、おわびじゃない!」
「じゃあ、気持ちよくなかったか?今のイキ顔演技?」
「ちがうもん…すごく、きもちよかった…」

漸く素直な感想を零してイレブンは恥ずかしそうに笑った。
それは扇情的というよりは、何時もの可愛いイレブンそのもので、ギュッと抱きしめた。

「ふぅ…はぁ…」
「大丈夫か?」
「カミュこそだいじょうぶ?しんぞう、すごいドクドクいってる…。」
「お前も大概だぜ?」
「つぎは、カミュの番ね?」
「たっぷり、搾り取ってくれよ?」

カミュは繋げたまま少し上体を起す。

「今度は、ゆっくりセックスしような。話でもしながらよ…聞きたいことあるんだぜ?」

ゆっくり腰を振る。
見つめ合っていると、それだけで気持ちよくなれる。
雌イキの後の敏感すぎる恋人を刺激しすぎないように、とは思っている。思ってはいるが。

「なぁ…」
「なぁに?」

「何時から…俺のこと好きになってくれたんだ?」
「え?」
「いやほら…最初が最初だったからよ、受け入れてくれたっつーのこと、それとは違うだろ?」
「ん…どうかな…ッ…はぁ…」
「どうかなって…、はぐらかしてんのか?」
「んッ…はぁ、きもちよくて、なにもかんがえられないもん。」
「演技下手だな。」

どちゅん

嗜虐心が表に出た。

「やあん!」
「ほら、言わねぇとまた雌にするぜ?敏感だから、すぐに雌になれるよな?」
「あ、あんっ、やだっ!こんどは、カミュもいっしょ!」
「あ?」

ばちゅん

「あぁあんッ!いじわるッ!あー…きもちぃッ…」
「もっと気持ちよくなって、もっと可愛い顔見せろよ?」
「ちくびやだよ?」
「ああ。今度はちんこだけな。」

段々と律動を早める。
奥を時折に突き上げるとイレブンが体を震わせる。
イかされるのが嫌だからか、或いは熱を一秒も手放したくないからか、
イレブンの中がぎゅうぎゅうと締め付けてくる。
カリがゴリゴリと擦れ、カミュも高まる。

「お前の中、マジで気持ちいいよな。」
「やぁあ!」
「精子搾り取るためにあるみてぇだ。」
「ちがうぅッ!ひゃあん!」

ずこ ばこ ずこ ばこ

ぱんぱんぱんぱん

「ほら。すっげぇ、カリこすれるし…お前の中は出して欲しいってよ。」
「やらぁ!」

奥をズンッと突き上げて、一度律動を止める。

「あ…あ…」

中がビクビクと震える。
だらしなく開いた口から涎が溢れている。

「寸止めされんの気持ちいいだろ?」
「らめ…らめッ…」
「欲しいか?どこだ?奥か?じゃあ奥な。」

じゅぶん

「あぁあんッ!」
「もっと?」
「もっとぉッ!」

ぱんぱんぱんぱん

「あん、あん、あん、あん」
「女みてぇな声だしやがって…!」

ペニスをぐっと押し込む。
イレブンが舌を出したので、それに吸い付き、キスをする。咥内をたっぷり味わうような濃厚なキスをしながら、腰をぐりぐりと押し付ける。それから再びピストンを再開する。

「あ、はぁんッ」
「出そう、いいか?」
「ん…キスして。」

ぬぷ ぬぷ ぬぷ ぬぷ

「はぁ…はぁ…カミュ…!」

キスをすると、イレブンの美しい足がカミュの腰に絡んでくる。
首に腕を回して体をぴったりと寄せて、汗ばみ吸い付く肌越しに、互いの熱を確かに感じる。

「いく…いっちゃいそう…」
「いこうぜ…?」

じゅぷ じゅぷ じゅぷ じゅぷ

「ひゃ、あ、ああ、」
「全部、お前の中に流し込んでやる…!」
「カミュ、かみゅ、」

じゅぱ じゅぱ じゅぱ じゅぱ

「はぁ…いく…いく…!」

丸まっている背中を揺らすように、リズムよく奥を突いた。
奥に当たる度に漏れる声は、色めいていて、中の熱が気持ちよく、溶けてしまいそうだ。

「あ、あ、イク…いく…!」

ばちゅばちゅばちゅばちゅ

「あっあああ!イっちゃうッ!いっちゃう、いっちゃう、いくいくいくッ!」

じゅぶじゅぶ

「ッ…イけよ…!」

じゅぶんっ

「ひゃッあああ!!あ、あぁあッ、あんッ!あッ…あっ…」


ビクビクと震える中に、熱い精子を放った。

びゅるるッ びゅッ びゅっ


「ッ…はぁ…はぁ…」

竿をぎちぎちの秘部で扱き、精子を出し切る。
放たれたモノの熱さにイレブンは小さく呻き、身を捩っていた。

「は、はぁん…んっ…」

刺激しないよう、ゆっくりと引き抜く。
さっきよりは萎えたペニスが抜けると、どろりと精液があふれ出た。
普段より多い気がする。

ゆっくりと垂れて、イレブンの尻を汚した。




カミュは汗まみれのイレブンの額や胸をぬぐってやり、溢れる精子を始末しながら
強く瞑られた目が開くのを待っていた。

「かみゅ…」
「大丈夫か?」
「はぁ、はぁ…うん…ねぇ…」

イレブンが何かを言おうとしたので、カミュはそれを待った。
息が整ってから、イレブンは少し照れた様子で教えてくれた。

「馬の上。」
「ん?」
「僕が…君のこと、好きだって、気づいた瞬間。」
「馬って…」
「君が伸ばしてくれた手、あったかかった。」

追われていたあの時。

予言者に言われたといえ、キスをしたとはいえ、体の関係を持ったとはいえ、
何時、彼が自分を見捨てるか、不安が無かったとは言えなかった。
けれど、あの時のあの手は、あの声は、そんな不安を全て吹き飛ばした。

「この人には、裏切られたくないって思った。信頼されたいって。
きっと、僕はこの人のこと好きなんだなって。」

語るイレブンの口調は優しい。恥ずかしがるでもなく、まるで懐かしむような。

「ずっと、その手を離したくないって思った。」

白い指が伸びてきて、器用な左手の指を握った。

「今も、ずっと。これからも、ずっと、そばにいたいよ。」

カミュはそっとイレブンを抱きしめた。
返せる言葉が見つからなかった、彼のより傍に居たかった。

「カミュ…大好きだよ。」

恥ずかしげもなく甘い言葉を囁く唇を塞いでやる。
絡むものでもない、触れるだけのキスだったが、とろけそうに熱かった。

「愛してる。これからはずっと一緒だ。」
「うん。」

白い体を抱きしめたままベッドに横になる。

「もういいの?今日は終わり?」
「今日は終わり。お前に負担かけたくねぇし。」
「そう…。」
「続きは明日な?明日も、明後日も、1年後も、10年後も、ずっと一緒だ。焦ることなんかねぇだろ?」
「うん。」

チュッチュと軽いキスを何度かして、2人は眠りにつく。

まだ、愛する人と過ごせる、甘い日々が続くことを願って。










「もー!」
「いいじゃねぇか。」
「ひどい!昨日、『負担かけたくねぇし』とかいったくせに!」
「声マネとか。つーか別に負担じゃねぇだろ?騎乗位くらい。」
「くらいとか!やだ!はずかしい、もう、はずかしくてしんじゃうもん。」
「恥ずかしい方が感度良いくせに。ほら、腰振れよ。それとも突き上げてほしいか?」
どちゅん
「やぁん!あー、もう!カミュのばか!えっち!へんたい!」
「イレブンのド淫乱。」
「淫乱じゃないもん!」
「違うのか?俺は淫乱なお前が好きだぜ?」
「うー…ばかばか…カミュのばか!へんたい!…すき。」
「かーわいい。今日も一杯気持ちよくしてやるからな。」
「…やさしくして、ね?」


当面、2人の甘ったるい日々は続く。…予定だ。



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