ルームメイド
初出:べったー/2018-06-11

リクエストで書いたやつ。ありがとうございました。




「カミュ、何見てるの?」
「うぉおおお!何覗いてんだ!」

イレブンが風呂から出るのを待っていたカミュが、ちょっと動画を探していた時のことだった。
「何見てたの?」
「え?今度お前と見るエロい動画物色してた。」
「…また?」

怪訝な顔が最高に可愛い。

「前のすげぇ反応良かったから、お前も好きなんだな、って。」
「ま、前はビックリしただけ!」
「碌に直視も出来なかっただろ。」
「だって!…っていうか、そーいうビデオを嫌がってる人に見せるのはDVだと思います!デートDVっていうんだよ?」
「どこでそんな知恵を…。そもそも嫌がってねぇだろ。…まぁ、お前が見ないっていうんなら、1人で見る。」
「え!?」

交渉力はカミュが上だ。

「だって、嫌だろ?」
「けど、けど、でも!ぼ、ぼくがいるのに、ビデオなの?」
「そりゃお前っていう超絶可愛い恋人はいるけどよ、メイド服とか着たくねぇだろ?」
「メイド!?」
「メイド服きてご主人様、とか言ってくれねぇだろ?」
「うッ…」

カミュは知っている。
イレブンは、求められると応じようとすることを。
それはイレブンの人の好さで、それを利用しようとするくらいにはカミュは狡猾だ。

「だから、そーいうのを見て、脳内合成をして満足するしかねぇだろ。」
「のうないごうせい!?」
「頭の中で、イレブンが着てくれたらどうなるのかをマジマジと妄想する。」
「…そ、それで1人エッチするってこと…?」
「まぁ。」

イレブンはプルプル震えて、立ち上がって言い放った。

「ぼ、僕だってそれくらいのこと出来るんだからね!」

カミュは心の中でガッツポーズをし、
早速、すでに目星をつけていたものをポチった。

嵌められた、と気づきはしたが、イレブンは前言撤回する勇気も無く、
戦々恐々と決行の日を待つほかなかった。


それから数日後のことだ。

今日は珍しくカミュの部屋に遊びに来ていた。
小さな部屋だがイレブンは気に入っている。

イレブンが風呂に入っていると、カミュが脱衣所へ入り込んだのが解った。
扉を少し開けて様子を覗くと、カミュはすでに去り、
その代り、黒色の何かが置かれているのが見える。

「…来た。」

とりあえず体を洗って、タオルを巻き風呂をでてから、それを見た。

「メイド服…。」

両手でぷらーんと持ち上げると、それが実に丈が短いことに気付く。
しかも靴下と下着まで置かれている。
「…脚フェチ変態…。」

こんなに短い丈のスカートを履かせて、
しかも恥ずかしがってるところが可愛い、とか言いだすに違いない。
こうなったら正々堂々と着こなしてやる!

イレブンは着替えはじめた。




カミュは待っていた。
イレブンに似合わない訳がないのだ。しかも初ニーソだ。
山ほどあるメイド服の中から、サイズ・デザイン共に完璧な一着を探すのは難儀だったが、
だからこそ似合うという確信をすでに得ている。

「つーか、興奮しすぎ。やべぇ、ちょっと落ち着け。」

カミュは起ちあがりウロウロした。
冷蔵庫へ行き、冷えているウーロン茶など飲み、戻り、また立ち上がり…。

すると、ガタンとドアの開く音が聞こえて、はっと顔を向ける。
顔を真っ赤にしたイレブンが服で胸を押さえて立っていた。
スカートは着用しているらしいがどうしたのだろうか。

「カミュ…ごめん。」
「どうした?」
「僕、これ着れない…。」
「なんでだ、どうした。サイズ合わなかったか?」

まさかと思って駆け寄ると、イレブンはいそいそと背中を向けた。

「ファスナー上げられなくて…。」

黒が基調のメイド服から白い背中が丸見えだった。

「…。」
「ちゃんと着てから登場してドッキリさせたかったのに、1人で着られませんでした。」
「…お前の体が固いのすっかり忘れてた、悪い。」

カミュは、この後脱がせる予定の恋人の服を着せてやる。
ホックを止めて、ツーっとファスナーを上げる。
ピッタリ収まった。
ついでにエプロンのリボンも結んでやる。

「ほらよ。」

リボンを離すと、スカートがふわりとした。

はっきり言って後ろ姿だけでも最強だった。

今回のメイド服は、他のコスプレのお値段の3倍近くしただけのことはある。
ちゃんと裏地がついているし、
スカートそのものも二重になっているので、テレッテレの安物とは違う。
ふんわりしているフレアスカートは下着がギリギリ隠れる丈だ。
その下に伸びる、完璧な脚。
太腿まである黒のニーソが、脚の白さと、曲線美を際立たせている。

イレブンはしゃなりと振り向き、前を向く。
スカートがまたふわりとした。

脚をピタリとそろえ、手を前に添えて、真っ直ぐにカミュを見る。
美しい髪の上にはヘッドドレスが飾られており、
まだ糊で固い襟がピシリとしまり、細い首をより細く見せる。
少し膨らんだ形をしている半袖から白い腕が伸びている。

萌えを越えた美しいメイドを前に、カミュは言葉を失った。

「…。」
「いかがされました?ご主人様?」

カミュは念願かなって「ご主人様」になったのだが、
それは思い描いていたものとは違った。
イレブンの見せた笑みは、勝者の笑みだ。
1人で着られなかったとはいえ、
ぽかんとしていたカミュの様子に、イレブンは勝利を確信したのだった。

「い、いや、イレブン…。流石にあってるぜ?」
「ご主人様の見立てが素晴らしいからでございます。流石です、ご主人様。」

嫌味なほどご主人様を連呼してくる。
しかも別に恥ずかしそうでもない。勝者の余裕だ。

「イレブン、解った、解ったからもうご主人様呼びはしなくていい。」
「よろしいのですか?」
「畏まって逆に手が出しにくいっつーか…。」
「じゃあ、カミュ様?旦那様?」
「いや、普通に名前でいいぜ。」
「なんだ。」

イレブンは姿勢を崩して、自分の服を見回して、何時もより質の良いコスプレ衣装を確かめる。

「ご主人様扱いされたかったわけじゃなかったんだ。っていうことは?」

悪戯に微笑んで確信を突く。

「メイドさんの服着た僕とエッチしたいだけなんだ?」

極論だが、事実である。

「悪いか。」
「…欲望には素直だよね。」
「ああ。そしてもっと欲望に素直になってやる。ほら、もっと明るいとこで見せてくれよ。」

カミュがイレブンの手を引き、リビングのソファの前までやってくる。
そして明るい場所で改めて眺める。

「良く見せてくれよ?」

カミュはソファに座り、イレブンをその前に立たせる。
スカートの下を覗こうとすると、すっと手で押さえられた。
「だめ。」
「そーいうの可愛すぎ。とりあえず一周回って。」
「回るの?」
「ああ、ゆっくり。」

イレブンがゆっくりと回る。
我ながら完璧な選択だと自画自賛する。
見えそうで見えない。
イレブンの動きに合わせてスカートがふわふわ跳ねる。
それでも見えない。

「後ろ向いて、ちょっと尻突き出して。」
「えー…もう。」

口先では抵抗する割りに、イレブンは大人しく後ろを向いて、
まるでセクシー女優のように、脚を組んで尻を突き出す。
一瞬ふわりとスカートが浮いたが、内側の布がハラリと隠す。
やはり、ぎりぎり見えない。

「完璧だぜ、イレブン…。」

比較的シンプルなデザインのワンピースタイプのメイド服に、
少しだけフリルのついたエプロン。

「ニーソは白でも良かったな。黒のせいで細く見えすぎか。」
しかし、逆にスカートとニーソの隙間、いわゆる"絶対領域"は、
白く、すこしもっちりしているように見える。

「最初にメイド服って言ってた時は、もっとフリフリなのかと思ってたけど、そうでもなかった。」
「シンプルなのが似合うだろ?」
「けど丈短い。」
「チャイナの時よりはマシじゃねぇか?」
「あれも短かったなぁ…脚フェチの恋人のセンスだからもう諦めるけど。」
「チャイナは俺が選んだわけじゃねぇって言っただろ?」
「けど、二回も着させられた。」
「お前がちゃんととっておくからだ。それより、隣座れよ。」
「うん。」

カミュの隣にちょっこり座る。
少しだけ見つめ合って、キスをした。

「マジで、お世辞とか、その気にしたいから言うわけじゃねぇんだけどよ、マジで可愛い。」
「そういうのいう時は、大体何かお願い事でもあるんでしょ?」
「可愛いってのは本音なんだけどよ…そうだ、写真撮って良いか?」
「だめ。」
「いいじゃねぇか。ネットに流したりしねぇから。」
「…本当に?」
「ああ。約束する。」

額にちゅっとキスをしてやると、イレブンはしょうがないなぁと絆されてくれた。

起ちあがって、座っているイレブンを見下ろし、パシャリと写真を撮る。

撮ったものを確認する。
膝はそろっているし、手は膝の上。
何より、ヘッドドレス付の国宝ヘアに、見上げてくる美しい瞳。女顔。

「やべぇ。つーかこれ、女にしか見えねぇ。」
「写真撮ったし、もう満足でしょ?メイドさん終わりでいい?」
「んなわけねぇだろ。」

そうだ、自分の為にこんなコスプレをしてくれる恋人を蔑ろには出来ない。
カミュはさっさとそれを置いて、
つまらなさそうにしている恋人の隣に座り、肩を引き寄せてやった。

「俺の為に着てくれたんだから、ちゃんと堪能しねぇとな。」
「そうだよ?折角着たんだから…まだ脱がさないでね。」

白い腕を首に回して体を寄せてくれるので、
ぴったりと密着をしながら、何度もキスをした。

唇を離して見つめ合えば、いつもより火照った顔がある。
「何着ても、着てなくても、結局可愛いんだよなぁ…。」
「本当にそればっかり。そーいうこといえば僕が気を許すと思ってるんだ。
それに何着てもって、自分でメイド服選んだくせに。」

そう文句を言った時に、イレブンはポンと手を叩いた。

「そうだ、メイドさんらしく、飲み物入れてあげるね?」

可愛すぎる専属メイドは起ちあがり、颯爽と台所へ向かう。

「カミュは珈琲?」
「ああ。」

イレブンは何時ものようにテキパキと珈琲の準備を始めてくれる。
珈琲と言っても、サイフォンなどがあるわけではないので、
所詮はドリップなのだが、イレブンに淹れて貰えば何でも美味い。

暫くすると良い香りがしてくる。
「お待たせしました。」
一応、メイドごっこらしく、トレーに乗せて珈琲を持ってきた。
ついでに自分の分もちゃっかり乗っている。相変わらずカフェオレである。

「はい、どうぞ。」
「悪ぃな。」

珈琲を飲みながら、恋人の他愛ない話をする。
何もお楽しみの為だけに逢っているわけではない、
基本的には、2人で楽しく過ごしたいからだ。それは二人とも思っていることだ。
だから珈琲を味わいつつ、可愛い恋人と会話をすることは最高に幸せだった。

お蔭でイレブンが女装しているとかそんなことも、すっかり意識の外だった。

「ごちそうさま。」
「うん。片付けてくるね。」

勢いよく立ち上がった時に、見えた。

パステルピンクの可愛らしい下着。

ドクンと腰が熱くなる。
たっぷりおしゃべりもしたことだ、そろそろ大人のお楽しみを始めよう。


マグを洗い終わったイレブンがちょこちょこと戻ってきたところで、声を掛ける。
「さて、メイドさん。ご主人様の命令なんだが。」
「え?ご主人様しないんじゃなかったの?」
「さっきご主人様と呼ばなくていいとは言ったけどな、

ご主人様ごっこをしないとは言ってねぇぜ?」

ニヤリとカミュが笑ったのを見て、イレブンはそういう恋人だったことを思い出した。

「ずるい…。」
「痛いこととかはさせねぇから。良心的なご主人様だぜ?」
「…。」
「拒否権はないぜ?その服着てる以上はな。」

時々嗜虐的になるのは承知していたが、十分大事にされているという自覚はある。
不安はあったがおずおずと聞いてみる。

「…それで、ご要望は…?」
「スカート持ち上げて、下着見せろ。」
「へ!?」

思わずスカートを抑えた。

「ほら、ご主人様の命令だぜ?」
「ひ、ひどい…。」

そもそも下着までカミュのチョイスだったことを思い出す。
これも全部計算尽くだったのだろう。

イレブンは、おずおずとスカートの裾を持ち上げた。
「みえる…?」
「もうちょっと。」
「…うぅ…」

ゆっくりゆっくり持ち上げていく。
太腿が露わになる。

「まだ?」
「まだ。」
「はずかしくて、しんじゃうかも。」
「何時も見てるだろ?」
「それとは、なんか、違う恥ずかしいなの。」

チラリと下着が見えた。
ピンクの可愛い下着の下に、可愛い雄が何とか収まっている。

「もうちょっと上。」
「んぅ…。」

顔を真っ赤にしてスカートを持ち上げて、下着を見せているイレブン。

「絶景だな…!」
「もー!みた、見えたでしょ!?もういい?」
「ダメだ。もうちょっと。」
「やだぁ。」
「照れてるの込みでやべぇ。」

イレブンはスカートを持ち上げながら、脚をモジモジさせる。

「カミュ、えっちすぎるよ。こんな下着ばっかり…。」
「今日のは結構ちゃんと布の量あるだろ?」
「前のよりあるけど、おしり殆ど隠れてないんだよ?」
「マジで?みして。」
「え!?」

一度拒否をするが、どうせ「ご主人様権限」を発動されるのは解り切っていたので、
イレブンはおずおずと後ろを向き、
スカートをゆっくりと持ち上げる。

「前よりマシだろ?ほら、ちゃんとめくれ?」
カミュがスカートを持ち上げて、イレブンに左手で抑えさせた。
エプロンのリボンが、てれんと垂れているのも何だかちょっと色っぽく見える。

白い桃のようにツルリとした小さな尻が現れる。
たしかに殆ど隠れてはいないが、それでも割れ目や大事な場所は一応隠れている。

「ほぼ出てるな。」
「…君が選んだくせに。」

カミュはゆっくりと布地の上から、解すべき場所をじらすように触る。

「ひゃん!」
「どうした?ここ触られるの好きだろ?」
「や、やぁだ!」

秘部の形を探るように優しく指で撫でていると腰が揺れる。
「んっ…ふっ…」
漏れている吐息に煽られる。
「刺激足りないか?」
「ちがうもん…ッんっ」
「けど、本当は弄られるより、入れてほしいんだもんな?」
少し強めに指を押し込むと、そこはピクピクと物欲しそうに動く。
「あッ」
「触って欲しいんだろ?それともこうやって焦らされてるのが好きか?」
「んッ…ちょくせつ…」
「そしたら、ちゃんと見せろよ。触って欲しいとこ。」

左手でスカートを抑えさせたまま、右手で下着をずらすように促す。
イレブンはカミュの顔色を窺うように背中を反らして真っ赤な顔を覘かせてから、
白くて細い指がおずおずと下着をなぞり、細い布地に指をひっかけ、ゆっくりとずらす。
大事な部分が晒された。

「指でもっと触ってくださいって言ってみ?」
「そ、そんなの、はずかしくって言えないよ…。」

もじもじしているのが可愛くて、はっきりいって耐えられなかったので、
可愛さに免じておねだりは諦めた。
ソファ脇に用意していたローションを取って、手のひらでしっかり温めてから、
指で掬って秘部に宛がう。

ぬちゃぬちゃと音を立てると、体がビクンビクン震える。
甘い声を煽られて、少し強めに弄ると、パクリと秘部が指を咥えた。

「ひゃあっ!」

ローションを足しつつ、柔らかくしていく。
ぬぷぬぷと音をたてて指をゆっくり挿しいれする。
風呂かだだいぶ経っていたので、体は少し冷えていたが何時もより解れるのが早い気がする。
中は熱く、ローションはトロトロと秘部を汚す。
指を二本に増やして、広げる様に蠢かせると高い声を上げて、震わせる。

「はずかしいよ」
「何時もしてるじゃねぇか。」
「ちがうのっ、かみゅ、みてるんだもん…。」
「ん?」

確かに立っているイレブンの秘部を解すというのはしたことがないかもしれない。
明るいこともあり、解れていくのがよく見える。

「何時もより解れやすいのは見られて興奮してるからか?」
「ちがう、きゃんッ!」

可愛い反応に、嗜虐心が高まる。

「相変わらずここの反応いいよな。
立ったまま、大事なとこに指突っ込まれてるのガン見されながら、
一回雌キメておこうぜ?」

カミュは指を増やして、浅い、イレブンの雌になれる場所を引っ掻くように刺激する。

「あっああん!」

くちゅくちゅくちゅくちゅ

「らめッ!らめらめらめぇ!!」
「気持ちよくなっとけよ。俺の指好きだろ?」
「すき、すきっ、すきっ」

秘部にぎゅっと力が入る。
「ッ…は、ぁッ」
背中が反って、恍惚とした声を上げたので、指を止めた。
痩躯をビクッと震わせながら、まるで責めるように秘部で指を締め付ける。

「なんで…?」
「え?可愛いから。」
「あん…やだぁ。」

イレブンが、恐らく無意識なのだろうが、腰を左右に振る。
動いてくれないじれったさを、腰を振ることで満足させたかったのかもしれないが、
少なくとも、カミュを煽ることには成功した。
「お前焦らしてると、俺まで焦らされちまう。」
指が再び蠢き出して、イレブンは無意識に腰を振りつつ体を跳ねさせながら感じている。

「あ、あ、かみゅ、かみゅ…!」
「可愛いのイキ声聞かせてくれよ。」
「んっ、イっちゃう…イっちゃうよっ…!!」

じゅぷ じゅぷ じゅぷ じゅぷ

「ふぁああああ!!いくっ!イくッ!!いッ―――!!!」

ぐっと体が力み、今度こそ絶頂をキメた。
ビクッと体を震わせて、肩で息をしている。
膝は力が抜けそうにガクガクしていた。

指をゆっくり引き抜くと、ドロリとローションがこぼれ出てくる。
物足りなさそうに見えて、より興奮した。

「次は指じゃねぇのが欲しいよな?」
「んっ…ん…カミュの…」
「そんならどうすればいいのか、解るよな?」

イレブンは力が入りきらない体を何とか正面に向けて、崩れ落ちる様にソファに座るカミュの胸に飛び込んできた。
その顔はすっかり出来上がっていて、カミュがこれ見よがしに舌を出すと、
まるで小さい子がおねだりをするように、んっんっと声を漏らして、
カミュの髪を掴むように顔を寄せて、しゃぶりついてくる。

クチュクチュと音を立てながら、互いの咥内をたっぷりと楽しむ。
舌を絡ませ、唇を食み、溢れる唾液もしゃぶりつくす。
唇を離せば糸がつぅっと引いて、少し恥ずかしくて、イレブンははにかむ。

それからカミュの目を見つめつつ、ゆっくりと手を髪から胸、腹へ移し、そして、すでに熱くなっている場所にそっと触れる。
「っ…かたい。」
「硬いの好きだろ?けど、もっと硬い方が好きだよな?」
「…うん。」

イレブンはカミュの上から降りて、床に座る。
不器用な指も、すっかりベルトを外すのには慣れてきた。
チャックを下ろしてくれたので、腰を浮かして脱がす手伝いをしてやる。
下着ごと太腿辺りまで下ろされたので、カミュはソファに浅く腰掛け直し、
ソファの前でお座りしているイレブンに、すでに滾っている熱を見せつけた。

水色の目がカミュとそれを交互に見つめてから、左手でそっとつかみ、ゆっくりと舌を這わせた。
メイドの格好をしてご主人様のペニスをしゃぶっているというシチュエーションそのものも燃えるのだが、不器用な舌で頑張っているのも堪らない。
頑張ってご奉仕しているメイドの髪を梳いてやりながら、
イレブンが欲しがる素振りを見せるのを待っていた。

「はぁ…カミュ…」
「どうした?」
「ん…えっちしたい。」
「もうしてるだろ?」
「ほんばんしたい…カミュの、ほしいよ…。」

おねだりさせるはずが、自分から言いだして驚いてしまった。
イレブンの手の中にあるペニスまで、思わずビクンと震えた。

「あぁ…カミュの、びくびくしてる…すき…。」
カリに吸い付くようなキスをしてくる。
こんなことを続けられては、入れる前にイってしまう。

「下着脱いで。」
イレブンはおずおずと下着を脱ぐ。
丸まっているそれは、さっき以上に小さく見えた。

それからソファの背もたれに胸を乗せる様に預けさせて、
尻を突き出させる。

スカートをめくるとまだローションで濡れている秘部が見えた。
そこにしっかりと足してやって、指で数度広げて解す。

「へいき、大丈夫だよ。」
「一応な。焦らしたりはさせねぇから。」

ぬちゃぬちゃと音が立ち、イレブンはピクピクと震えた。
「あんっ…」
「イイ場所触ってないぜ?想像して気持ちよくなっちまったか?」
「ん…。」
「入れるからな。」

カミュは床に立ち、イレブンの腰をぐっと持ち上げて、
すっかり広がった秘部に、ゆっくりと雄を宛がう。
そして、少しずつ力を咥えて、ぬぷぬぷと雄を押し込む。

「あ、あああ!!」

ぬぷ ぬぷ

指の届かなかった内壁を貫き、付け根までぐっと押し込んだ。
そうすれば、まるで図られたかのようにぴったりとイレブンの奥に届く。

「あ…はいった…」
「ああ。」
少しだけ抜いて、強めに奥を突く。
「あんッ!」
「奥に届いてるだろ?」
「ん、おく…あたってる…」
「奥一杯突いて、気持ちよくしてやるからな。」

ゆっくり引き抜いて、ゆっくり押し込む。
馴らすように、かつ、焦らすように。

ぱちゅん ぱちゅん

「あ、あ、」

腰を掴んでいた手をゆっくりと腹へ、そして胸へと這わせて、
エプロンの下、ワンピースの上から固くなっている場所を探る。

「っ!」

探り当てるとビクンと震えて、秘部までぎゅっと力が入る。
指の腹で優しく、くりくりと撫でまわす。
「んぁぅ、だめ…」
「乳首気持ちイイか?」
「きもちぃ…」

直に触りたい気もしたが、折角なのだから、メイド服は着せたままだ。

内壁もだいぶ慣れてきたので、律動を早める。

ぱちゅ ぱちゅ ぱちゅ ぱちゅ

律動に合わせて秘部からローションが垂れてくる。
それを塗りつけるように、太腿を撫でまわした。

「あ、ああ」
秘部がぎゅっと締まる。
「太腿柔らかくて、すげぇきもちいぜ?あったけぇし、むちむちしてて。」
「くすぐったい…だめ…」
「ここも?」

前のスカートを右手で持ち上げて、左手で、まだ今日は触れていなかったにも関わらず、少し柔らかくなっていたイレブンの雄を優しく握る。
「ひゃああ!!」
「無理にシコったりしねぇよ。」
その言葉を裏付けるように、優しく手のひらで陰嚢や竿を撫でてやる。
「ふあ…」
幼いペニスからも蜜が溢れてくる。
「感じてんだな。」
「ん…」
「お前のナカも、俺の先走りで相当やばいぜ?ドロドロだ。」
「カミュの…トロトロ、きもちい…。」

どちゅん

「ああんッ!」

強く中を突き上げると、イレブンは背中を反らして震えた。
秘部も中もぎゅうぎゅう締め付けてくる。
「そろそろ欲しいだろ?精子。」
「ん、ほしい…だして。」
「雌アクメしてくれたら、敏感なとこにたっぷりだしてやるからな。」

どちゅん

「んあッ!」

カミュはご挨拶とばかりに数度激しく突き上げてから、
パンパンと肌をぶつける様にしながら、イレブンのイイ場所をガンガン攻めた。
手前の前立腺やら、奥の結合近くまで、
反応があるところ全てを激しくピストンで責める。

「あ、あ、あ、ん、ん、」
「何処が一番気持ちイイ?」
「んっ、おく…!」
「奥か。じゃあ奥で雌になれよ。」

パン パン パン パン パン 

「ひゃぁあああん!!」

激しいピストンで、結合部分からは先走りとローションが、カリで掻き出されてくる。
どんなに掻き出しても、結局また流し込んでいるのだけれども。
律動を止めずに、ぶちゅぶちゅと攻め続ける。

「イく…!」
秘部にぎゅっと力が入る。
腰をぐっと掴み、カミュは片足をソファに載せて、ガンっと突き上げた。
「ひぎッ!」
腰とペニスを打ち付ける様に、激しく突き上げる。
「や、や、やんッ、あ、あ、いく、いく、カミュ、イくッ!」
いやいやと首を振り、イきたいのに腰を掴む手や腕を掴んで抵抗をする。

「イクッ!カミュ!カミュ!イくッ、イクッ、あッやぁあんん!!」

背が反り、ぎゅんぎゅんと秘部でペニスを締め付ける。
意識が一瞬飛び、体を大きく数度震わせた。

「あっ…あ…」

イレブンの息が整わないうちに、カミュは一度ペニスを引き抜き、
ソファに仰向けで押し倒し、
茫然としているイレブンの脚を肩にかけて持ち上げて、
パクパクしている秘部に再びペニスを突っ込んだ。

「ひゃあああ!」

改めて襲い掛かってきた熱に、イレブンは我を取り戻す。
「カミュ!」
「やっぱりお前を見下ろしてイきてぇ。」

そして再び腰を振る。

パンパンパンパン

「カミュ、カミュ!」
「精子欲しいんだろ?」
「ん、んッ」

再び服の上から乳首を探り出し、脚を抱え込みつつ、指でくにくにと抓る。

「やぁああんッ!」
「気持ちイイんだな、また締め付けて来たぜ?」
「は、は、あ」

尻と陰嚢がぶつかって、腕には美しい脚の弾力を感じて、
眼下の真っ赤な顔は、涙目で自分を見ている。
僅かに乱れたヘッドドレスが堪らなくエロかった。

スカートを捲り、プルプルしているペニスを握ると抵抗された。
「やだ!だめ!」
「手の中に出せよ。」
「やらッ!あぁあああああん!」

浅いイイ場所をぐっと押し込み、抵抗を赦さない。
手の中にペニスがピクンとしたのに、思わず口角が上がる。
先ほどとは打って変わったゆっくりとした押し込みをして、
再びどちゅどちゅと責める。

「らめッ!イっちゃう、イっちゃうッ!」
「今日三度目の雌、見せろよ。俺の目の前で、雌の顔見せろよ。」
「あーあぁあああ!!」

秘部がギュンと締まる。
内壁も締め付けてくる。
ペニスを握る手を握って、乳首を弄る手を引きはがそうと掴む。

「イくッ!カミュ!かみゅっ!!」

涎でドロドロの唇にしゃぶりつき、唇を離したところで、
イレブンの中の一番イイ場所をぐんと突いた。

「あッ…、イ、くッ…!!!あぁあッん…」

ビクンと体が跳ねて、腰がピクピク痙攣して、イレブンの雄が手の中で吐精した。
その熱と、官能的な嬌声を上げて身を捩っている姿を視姦しながら、
カミュは、イレブンのご要望通りに、奥で射精した。

肩で息をしながらも水色の目が、カミュを見ている。
何か言いたげなのか想像できた。

3回もイかせて、しかも射精までさせて、一体どういうつもりだ、と。

しかし、イレブンがメイドの服を着ている以上、カミュはご主人様だ。

カミュは、手についたイレブンの精液をこれ見よがしに舐め上げて、
支配権が自分にあることを見せつけて、文句を封殺し、
再び腰を振り始めた。


その夜、風呂に入るまで、
イレブンがメイド服を脱がせてもらうことはなかった。











「寝たか?」

風呂で体を綺麗にしている間も、イレブンは珍しくずっと文句を言っていたが、
キスの雨で機嫌を直してから、カミュの腕の中で眠りについた。

「いや、ほんとやばかったな。脳内合成とかいうレベルじゃなかった。」

カミュはイレブンを抱きしめつつ、行為の前に撮った写真をみた。

普段から女顔だとは思っているが、
メイド服を着たイレブンはとても女としか見えなかった。
お蔭であんなに盛ってしまったのだが。

今日の行為を考えれば、次にメイド服を着てくれるのは当分先になると思われた。
「写真で満足するしかねぇか。けど、」

腕の中の恋人を見る。

「寝顔はもっと可愛いんだよな…。」

そっと写真を隠して、カミュはその寝顔を眺めつつ、も眠りについた。





その写真が、後に波乱を呼ぶことになるとは、知る由もなく。

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