大型連休のご予定は
初出:ベッター/2018-04-30




「リゾートホテルがいいって言ったの君だったよね…?」
「ああ。」
「ここ、普通の宿屋だよ?」

勇者ご一行は鍛錬を一休みし、連休をとることにした。
宿泊地はソルティコ、リゾートホテルで3泊4日という豪勢なものだった。
そんな資金がどこから出たのかと言えば、カミュが工面をしたのだ。
リゾートホテルがいい、といったのがカミュだったからだ。

しかし今、2人はホムラの宿屋にいる。
ベッドの上で、カミュが愛おしそうにイレブンにキスを降らせながら、その状況に満足していた。

「リゾートホテルって言えば、絶対に女3人は納得するし、
ソルティコってことで一部はカジノの入り浸るし、一部は師匠のところに遊びにいくだろ。」

確かに皆嬉しそうにしていた。
女性陣は男不在で楽しく海で遊んでいることだろう。
…マルティナが居れば変な男は撃退するだろうから心配はない。
ロウとシルビアはカジノへ行って、グレイグは休みだと言っても鍛錬しているだろう。

「俺らは自然に2人きりになれるだろ?」
「けど、何も違う町にまで来なくても。」
「部屋に戻って来られると困るからな。なら出かけてるっていう体の方が都合が良い。」

カミュは、どれだけ2人きりになるために苦労をしたのかを説明しつつ、イレブンの服をゆっくり脱がせていく。

「結構大変だったんだぜ?リゾートホテル代だけじゃなくてこっちの宿代までだからな。」
「…盗んだ素材を売ったお金を元手に、スロット目押しで稼いだくせに。」
「それだって十分な労働だぜ?」
「勿論感謝はしてるよ。元々軍資金から出すつもりだったのが浮いたし、皆喜んでくれてるし…けど、」
「ん?」
「えっちなら、夜すればいいよね…?」

イレブンはすっかり脱がされて、昼の明るい日差しに、白い素肌を晒していた。

「折角の連休だぜ?昼からすんのとか良くないか?本当は寝起きで朝一からがよかったんだけどよ、それは戦いが終わってからのお楽しみってことで。」
「何時にしても同じだよ?」
「いや、すでに明るくて恥ずかしがってるところからして違う。」
「そ、それはだって、こんなお昼からなんて普通恥ずかしいよ…。」

イレブンはカミュに背中を向けて、恥ずかしい部分を隠している。
傷さえない美しい白い背中が日に照らされて眩しい。

「綺麗だと跡とかつけたくなるな。」

肩甲骨のあたりにキスをすると、薄い体が震えた。

「ひゃっ…」
「可愛い声出すよな、ほんと。」
「くすぐったいよ…。」

安心させるようにイレブンの手を握って、背中中にキスする。
跡がつくように吸い付いて、赤く染める。
背骨のラインを舌でなぞると、くすぐったいのか「ひいぃ」と声を上げて背中を反らせた。
脇腹を抓んで擽ると、イレブンは笑って逃げ出した。

「あはは!くすぐるのはだめだよ!」
「柔らかくて気持ちがイイからしょうがねぇだろ。」

体を捻って、後ろにいるカミュを悪戯な目で見てくるので、唇に何度もキスをする。
舌を絡めるとちゃんと応じてきて、イレブンが恥ずかしがりながらも嫌がっていないことが伺いしれた。

「カミュ?」
「ん?」
「…久しぶりに、君と二人きりで、楽しいよ?ありがと。」
「どういたしまして。」

イレブンは恥ずかしい場所を隠しつつも、カミュを正面から見つめる。
首に腕を回して体をピッタリを寄せて、たっぷりとキスをした。
相変わらず巧くはないイレブンからのキスに、愛を確かめる。
柔らかい髪を撫でて引き寄せると、水色の目が少し笑った。

白い指がカミュの胸をなぞるので、カミュは紐を解き、上着を脱いだ。
「カミュ、もうかたい?」
「触ってみてもいいぜ?」
妖艶な悪戯っ子の目をして、イレブンの指がズボンへ向かう。
そっと触れた場所はすっかり固くなっていた。
「久しぶりだもんね。」
「俺にしちゃ耐えた方だと思わねぇか?」
「うん。…堪え性が無いのは僕の方なのかも。」
「早くしたいってことか?」

恥ずかしそうに俯いて頷くのが可愛くて、更に恥ずかしがらせてやる。
耳に息がかかるほどの距離で囁いてやる。

「欲しい?」

案の定顔を真っ赤にするのが可愛らしくて、思わず覗き込む。
「イレブン?」
「ん…。」
「欲しい?」
「ん」

カミュは不意打ち的にキスで回答を寄越されて驚いたが、イレブンは顔を見られないように、カミュの首に顔を埋めるだけだった。

「夕方のメシの集合時間まで、たっぷりしようぜ?」

カミュはさっさとズボンも脱ぎ、カバンからオイルを持ち出す。
2人裸でベッドの上に横になり、何度もキスをする。

イレブンは仰向けに寝ているカミュの胸の上に頭を預けている。
髪を優しく撫でられて、幸せそうに目を瞑りながらも、
鍛えてある胸やら腹をゆっくりなぞりながら、
体に当たっている、カミュの滾る場所へと手を伸ばす。

「固いだろ?」
「ん…。」
「固いの好きだもんな。もっと育ててくれても構わねぇぜ?」
「久しぶりなのに…あんまりおっきいと入んないよ。」
「デカイ方が奥の気持ちがイイとこにいっぱい当たって気持ちがいいんじゃなかったのか?」
「そ、そーいうのは、まだ言うのやだ。」
「まだ、って、後でならいいのか?」
「…どうせ言わせるんでしょ?」
「まぁな。」

2人は暫く裸で抱き合いつつ、些細な話をしていた。
カミュがイレブンの尻たぶをつまんだり、脚を優しく撫でまわせば、
イレブンはカミュの雄を愛撫する。
睦言を交わして、燃え上がる互いの胸の内を確認し合う。

そうしているだけでも十分幸せだが、
若い2人がそれで満足できるわけもない。
触れあい高まる熱に、先を求め始める。

「イレブン、お前のもっと深いとこに入りたい。」
「ん…いいよ。」
「その前に…口で、いいか?」
「うん。」

イレブンが体を起してもぞもぞと脚の方へ顔を向けようとするのを一度制する。
「尻こっち向けろよ。」
「え?」
「まだ全然解してねぇだろ?同時にするから。」
「…それ以外の変な事しない?」
「さぁ。」
「…。」

イレブンは警戒しつつも、カミュの顔に尻を向けた。
カミュの顔の上に、女も知らない幼いペニスが無防備にさらされる。
「相変わらず、こんなとこまでほんと、綺麗だよな。」
「見ないで」
「見えるんだからしょうがねぇだろ?ほら、しゃぶれよ。」
「ちゃんと解してね…?」
「解ってる。」
イレブンの体が永遠に自分しか知らないと思うと、それだけで優越感を覚える。
内腿を撫でるとビクビクを振え、堪らなかったが、
そんなことをしているとイレブンの口に出してしまいそうだから、潔くオイルを手に取り穴に宛がう。

カミュの指を秘部で感じながらイレブンはカミュの雄に唾液を垂らしてから、そっとしゃぶる。
痛くならないように気を使いつつ、カミュの好きな場所を舌で刺激する。
男のモノというだけなら抵抗はあったかもしれないが、
大好きな恋人の体と思うと、愛しい気持ちでいっぱいになる。

ちゅぷ ちゅぷ
くちゅ くちゅ

それぞれ音を立てて、愛撫し合う。

イレブンがそれに昂ぶってくるのを感じていると、突然奥を刺激された。

ずぶっ

「ん!!」
「痛いか?」
「へ、へいき…」

指を深くまで入れられてイレブンの体が無意識に力む。
器用に中を解してくる指先に、すぐに力が抜ける。
優しく指を抽挿され、指を増やされて、次第に準備が整ってくる。

カミュもまた、すっかり大胆になった恋人のフェラチオに質量が増していく。
ただでさえ久しぶりで、しかもこんなに明るい時間からイレブンの美しい体を見て興奮していたというのに、
大胆なフェラで揺れるイレブンの雄を眼前にして、より興奮しない訳がなかった。
イレブンの秘部はオイルをこぼしつつ、ヌタリと妖しく光っている。
興奮しているのか、パクパクとしているのが解った。

「イレブン、中、大丈夫そうなら言えよ?」
「んッ…」
ぷちゅりと唾液を溢れさせながらペニスを離す。
「もう、もうへいきだよ…カミュ…。」
イレブンがカミュの顔を覗き込んでくる。
それは真っ赤で、出来上がった顔だった。

「カミュ、もう、入れて…?」

可愛いおねだりに、カミュは体を起して一度痩躯を抱きしめる。
ドロドロの唇にしゃぶりついて、白い体を撫でまわした。

イレブンを優しく寝かせる。
イレブンは少しだけ照れくさそうにしつつも、カミュの目を見てふわりと笑う。
腰の下に枕を挟んで、脚を抱え込む負担を軽減させてやる。
指で穴を広げつつ、自身のペニスを数度扱いて、だらしなく開く秘部に宛がった。

「入れるぜ?」
「入れて…奥まで…。」

水色の目を見つめながら、ぐっと力を入れると秘部はパクリと亀頭を飲み込む。

「ッ…」

イレブンの唾液とオイルが混ざって、くちゅりと音を立てる。
久しぶりの体に無理をさせないよう、ゆっくりゆっくり奥へ進み、
付け根までぐっと押し込んだ。

「っあ…おく…」
「奥あたってるだろ?」
「あたってる…きもちい…かみゅ…。」
「奥も、手前のイイとこも気持ちよくしてやるからな。」

カミュがゆっくりと引き抜くと、イレブンの体はその出ていく感覚にゾクゾクと震える。
またゆっくり挿しこまれて体を震わせては、出ていく感覚に身悶える。

「ッあ、あぁ」
「痛くないか?」
「いたくない…かみゅ、まえより、おっきくなった?」
「そうか?」
「こんなにかたかった…?」
「お前がそうしたんだろ?」
「さいしょから、かたかったもん…。」

ゆっくり動く。
久しぶりの場所に無理をさせてはならないし、まだ時間はたっぷりあるのだから、
眼下の可愛い恋人の痴態をたっぷりと楽しみながら、
ゆっくりと高めてやりたかった。

どちゅん、と奥を突くと体がビクビク震えた。
「っあ…あ…」
浅い場所もじわじわと責める。
固いペニスがイイ場所を掠るたびに、イレブンの息が荒くなってくる。

「はっ…はっ…」

白い指がスーツを掴む。
背中を少しだけ反って、目を強く瞑っている。

「イレブン…。」
「かみゅ…かみゅ…。」

子猫のように名を呼ぶ声に煽られて、イレブンの雌になれる場所をぐっと押し込んだ。
「ッあっ、あ…」

秘部がぎゅっと締まる。
「っ…締め付け、前より強くなったんじゃねぇか?それとも久しぶりだからか?」
「ん…きみが…おっきくッ…ん、あ、…なった、から…」

ぬっちゃ  ぬっちゃ

「ッふぁぁ…あぁ…」

まだ嬌声になり切っていない甘い吐息をこぼしながら、
イレブンはナカでカミュを感じていた。

「かみゅ…きす…」
「キス?してほしい?」
「ん…して…」

御望み通りにキスをしてやると、
不器用な舌が物欲しそうに絡みついてきて、カミュも煽られる。
シーツを掴んでいた右手がカミュの髪を掴んだので、カミュはその手を握って、
たっぷりと舌を絡めたまま、腰を振った。

ばちゅ ばちゅ ばちゅ ばちゅ

「んっ、んんーっ…!」
キスをしているのは幸せなのだが、嬌声が聞こえないのは物足りない。
カミュは唇を離して、イレブンの顔を見つめた。

「あ、あ、あ、あ、」

律動に合わせ漏れる声に、思わず腰が早くなる。
少し乱暴なくらいに雌の場所を突く。

「ッ、あッ!あっ!あっ!あッ!」

「お前が雌になるとこ、目の前でちゃんと見ててやるからな…!」
「あ、か、かみゅっ、みて…みてッ」

どちゅ どちゅ どちゅ どちゅ 

「かみゅッ…かみゅっ…!」

イレブンは両手でカミュの頭を掴み、カミュの目を見つめていたが、
激しくなるピストンに耐えきれず、再びシーツを掴んで身を捩る。

「イレブン…」
「いく…イクッ…かみゅっ…!」
「可愛いイキ顔見せてくれよ…!」
「イ、っく!!い、いくッイくッ」

秘部から先走りがじゅぶじゅぶ溢れる。
イレブンのペニスも立ち、ポタポタと蜜を零す。

肌のぶつかり合う音をかき消すような嬌声に、カミュは腰を止めるなど出来ることもなく、
先にイきそうになるのをぐっと耐える。

「イっちゃう…いっちゃう…かみゅ、かみゅッ」
「イけよ!可愛い声ばっか出しやがって…!こっちだって、限界ってもんが…!」

ぱん ぱん ぱん ぱん 


「い、いくッ…ぅうぅぁあ!!ひゃぁああ!あぁあああ!!」



ドクン、と体を跳ねさせて、
イレブンはイった。

ぴゅるっと射精しつつ、背を弓なりに反らして、ビクンビクンと痙攣する。

「あっ…あ…」

痩躯の中を暴れ回る快感に、呼吸とも嬌声ともつかぬ声をだしつつ、
ビクビクと震える姿を見て、
カミュも中に熱を放った。
その熱にイレブンは再び身を震わせる。

甘い声で啼き、雌アクメをキメてくれる恋人は勿論愛おしいし、中はとても気持ちがいい。
しかし、恋人の体の中に精を放つということそのものが、何より至福だった。
男同士でも体をつなげる理由は、そこにあると感じる。

カミュは残っている精液を絞り出すようにペニスを扱きながら、ゆっくりと引き抜いた。
トロトロと色んなものが混ざった淫液が溢れてきて、太腿を尻を汚していく。
明るい陽射しがそれを見せつけてくる。

恋人の美しい四肢を穢すということで、秘めた支配欲を満たした。

「カミュ…」
「久しぶりなのに、無理させたか?」
「だいじょうぶ…ひさしぶりなのに…かんたんに、おんなの子になっちゃった…」
「何時ものことだろ?ま、相変わらず最高に可愛かったぜ?」
「ん…もう…」

イレブンの額にキスをしてやると、くすぐったそうに笑う。
「相変わらずお前が可愛すぎて、連続雌イキさせてからイこうって思ってたのによ、我慢しきれなかったぜ。」
カミュもまた、笑った。
「まだ、からだ、ビクビクしてるから…なれるよ?」
「マジか、…どうすっかな。」

口先ではそう言いつつ、イレブンのツンと立っている乳首を指で軽く弾いてやった。

「やあん」
「確かに、こいつはすぐ、雌アクメ、キメられそうなくらい敏感だな。」
「やだぁ、いじわる…」
「雌いけるっていったのおまえだろ?」
「もう…でも、いいよ?きょうは…きみが満足するまで、いっぱい、僕の体、触って?」

自分で言っておきながら恥ずかしそうに笑うのがまた堪らず可愛い。

イレブンの脚を再び抱え込み、カミュは自身を数度扱いて、再び秘部に亀頭を押し当てた。
「もう一回、な?」
「うん…。」

もう一度ゆっくりキスをしてから、カミュは再び、イレブンの中へ進んでいった。










「立てるか?」
「うん。」

何だかんだたっぷり楽しんだ2人は、身支度を整える。
夕飯までにソルティコに戻る予定だ。
イレブンのルーラがあるので遅刻することはないだろう。

一応、肉体関係がある恋人ということは伏せているので、ソルティコに戻ったら
普通の相棒として振る舞うことになる。

「堂々とキス出来るのは今の内だね。」

イレブンの求めに応じて何度もキスをしてやった。

「今日は機嫌良いな。」
「偶には、こうやって、壁の向こうとかを心配しないで、2人きりになる恋人の時間っていうのも良いね。」

ふわりと笑ったイレブンに、カミュが一言。

「明日はサマディーにでもするか。」


イレブンが目を見開き驚く。
「え?」
「え?って。だって連休だぜ?」
「連休だけど」
「体力使っても平気だろ?」

カミュは明日も明後日も、ソルティコ外の宿屋で昼からお楽しみをする気満々だった。
予算も確保してある。

「聞いてないです。っていうか、了承もしてないです。」

イレブンは首をぶんぶん振るが、カミュは一向に気にしていない。

「いけるだろ。今日だってわりとセーブしたし。」
「セーブ!?僕、何回、イっちゃったと思ってるの!?」
「雌だったら何度でもイけるだろ?」
「だ、だからって…!やだ!あしたはしないもん!」

時間ギリギリまで問答を続けるはめになった。



2人の連休の行方は、いかに。







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