チャイナドレス
初出:べったー/2018-04-17






現在、カミュはチャイナ服を着たイレブンをはべらせている。

ソファの前のテーブルには、紹興酒があり、中華風のツマミが並んでいる。
どれも美味そうだ。
だが、酌をしてくれるイレブンが一番美味そうだった。

「カミュお酒進んでないね。」
「お前に見惚れて酒飲む暇がねぇ。」
「もう。」

イレブンがなぜミニ丈チャイナドレスを着ているのかについて、説明するのは大変長くなる。
掻い摘んで言えば、
カミュの職場の宴会で、チャイナドレスのコンパニオンに触発された同僚が、
彼の新妻に着せようとチャイナドレスを購入したのだが、
一切の余地なく拒否をされて、処分を任されてしまい、
家に帰って廃棄しようとしていた矢先、
イレブンが「君に会いたいな」とどうしようもないほど可愛いおねだりをしてきたので、
廃棄予定のコスプレ共々彼の部屋までやってきたところ、
何故かイレブンが着てくれたのだ。

「何度も言っておくが、別に着せるつもりで持って来たわけじゃねぇからな。」
「どうかな?まぁ僕はどっちでも、君が喜んでくれるならそれでいいんだけどね。」
「嬉しい。つーか、普通にすげぇ嬉しい。可愛い。エロい。滾る。」
「やっぱり君が買ったんじゃないの?」
「違うって!」
「まぁ、君が同僚の性にするような人だとは思ってないから、今回は信じとく。」
「おう。つーか、お前もひょいひょい着すぎだろ。」
「今回は特別だって言ってるでしょ?明後日から3週間君に会えないし、ちょっとくらい君の要望を汲んでおこうかなって。浮気されるのも嫌だしね。」
「しねぇし。」

先ほどは”何故か”と言ったが、実際イレブンがこれを着てくれたのは、
イレブンの仕事の都合で、3週間会えなくなってしまうことが原因だった。

「自分が男だ」ということに引け目を感じているイレブンは、
旺盛なカミュが耐えきれず、女の子を捕まえてしまうことを内心恐れていた。
それが可能なほどカミュの見た目は良いし、イレブンは自分の魅力に自信がなかった。
カミュにしてみれば、こんなに可愛い恋人がいて浮気する理由は全くなかったのだが。

兎に角、今夜はカミュをたっぷり持て成して、会えない3週間を何とか埋め合わせたくて、その一環としてカミュが持ち合わせていたチャイナドレスを着ている状況だった。

「カミュのお友達も、こういうの好きなんだね。」
「も、ってなんだよ。俺は少なくともコスプレが好きでお前に着せてるわけじゃねぇからな。何でも似あっちまうお前のせいで、アレコレ着せたくなるだけだからな。」
「どうせ、お友達も同じこといってたんでしょ?」
「う…。まぁ、『嫁の方が似合うことを証明したかった』っていってたな。」
「類友だね。」

イレブンは着ているドレスを直しつつ、改めてデザインを眺めていた。

「何でこれ選んだんだろうね。そもそも、こんなに地味で短いのなんか、着たいって思わないよね。」
「だよな。あいつの嫁もっと明るい感じだし、ピンクとかそういう派手なのにすりゃよかったのによ。まぁセールしてたらしいからな。」

イレブンのチャイナドレスは真っ黒だ。柄もほぼない。
ノースリーブで、襟には中華ぽい結びのされたリボンがあるが、それ以外は多少それっぽい柄が印刷されているだけで、派手さはない。

「普通のチャイナドレスではないよな。」
「うん。セパレートになってるしね。コスプレ用だとそれの方が調整利くのかも。何かハロウィンパーティ用って書いてあったし、変なところは見えないしね。丈さえもう少し長ければ着て貰えたかもしれないのにね。」

襟元から胸までの丈のチョッキのような部分と、胸から裾までは別パーツらしい。
その2パーツの隙間から白い胸がチラリと見えているのが憎いとは思うが。

透け感こそほぼないが、股下10センチもないほどのミニ丈のうえ、
腰までスリットが入っている。

「なぁそのスリットから見えてるのは何だ?」
「え?これ?」

イレブンが自分のスリットから見えている黒いパーツを指した。
衝撃的な回答があった。


「これ下着。」


スリットから下着が丸見えのパーティ用衣装とはなんだ。
それは何のパーティだ?ハロウィンとはなんだ?

「下着?え?」
「だって位置的にも下着でしょ?腰まで裂けてるんだよ?」
「そうだけどよ、え、」

動揺して触るとやだぁと可愛く拒否された。たまらん。
「何時もより小さくねぇか?」
「服とセットだったやつだよ。僕のじゃないよ。」
「セット!?え?女物?」
「…そうだよ?だって、普通の履いたらそれの方が恥ずかしいよ。」

確かにスリットから男物の下着が見える方が恥ずかしいかもしれないが。

「何で女物の下着がはいるんだよ。」
「今更?前なんて全身女性ものの下着だったんですけど。」

確かにあのベビードールは全部女物だったが、だがしかし。

「前は?前はどうなってんだ?」
「前?ちゃ、ちゃんと収まってます!これ、前と違うちゃんと布地ある下着だから!」
「そ、そうだよな。」

カミュはぼーっとスリットを見つめていた。
そうか、イレブンは女物の下着も身に着けてしまうのか。まぁあのサイズなら収めようと思えば収まるかもしれないな…。
もしこれが紐だった場合、このスリットからスッと紐を解いて

「カミュ…今、エッチなこと考えてるでしょ。」
「…今考えなくて何時考えりゃいいんだ。」
「もー!」
「だって今日はいい日なんだろ?」
「う、」
「いっぱいエロいとこ見せてくれよ。」

カミュはイレブンの腰に腕を回して引き寄せて、
真っ白な内腿をそっと撫でた。

「やッ」
「イイ声出てんじゃねぇか。」

指の腹で弾力を楽しむように優しく撫でると、脚をもぞもぞさせて拒否してくる。

「今日、呼び出した時点でセックスする気満々だっただろ?」
「それは、だって、3週間も会えないし…。」
「いい匂いするもんな。石鹸で体をたっぷり洗ってきた匂いだ。」
「ん…」
「全部綺麗にしてきたんだろ?脚だってスベスベだし、この女物の下着に隠れてるとこだって、俺のこと考えながら綺麗にしたんだろ?」
「あ、も、もう、そういうの、だめ…。」

腰を撫でていた手で背を撫でまわしつつ、肩へ回して、
体を引き寄せて、耳に齧り付いた。
「ゃぁあん!」
耳朶を甘く噛んで、その形をなぞる様に舌で愛撫する。
「っあ、あ…!」
それからエラや見えている肩にねっとりとキスをして、吸い付く。
小さな唇から嬌声の一歩手前のような甘い息遣いが聞こえて、カミュは一気に昂ぶった。

「たまんねぇ、マジたまんねぇな。」

カミュはイレブンを引き寄せたままソファに横になって、
肩を抱きキスを落とし続けながら、そっと、イレブンの股間に手を這わせる。
窮屈な下着の中のイレブンの雄がピクリとしたのが解って、口角を上げずにはいられなかった。

「なぁ、いいんだろ?セックスして。」
「ん…けど料理…」
「酒もツマミも後で食う。何より先にお前を食べたい。」
「…。」
「3週間もおあずけ食らうんだぜ?たっぷり食わせてくれよ。」
「う…うん…。いいけど、ベッド…ベッドいきたい。」
「ああ。」

カミュはイレブンを抱きかかえて、寝室へ向かった。
ベッドに寝かせると覆いかぶさるように組み敷いて、何度もキスをする。
糸が引くほど深いキスをして顔を上げると、
すっかり出来上げっているイレブンと目があった。

「かみゅ…。」
「イレブン…3週間お前のその声がきけねぇなんて…耐えられるかどうか。」
「ん…えっちしてるとき、ビデオ、とってもいいよ…?」
「いや、いい。何か空しくなりそうだし。…けど、ちょっとくらいワガママ言ってもいいよな?」
「いいよ…へいきだよ。」
「ありがとな。…とりあえず、穴解すぜ?一秒でも長く、お前と繋がりたい。」
スリットから見えていた女物の下着をさっと取り払った。
イレブンがまだ恥ずかしそうにそっと裾を抑えた仕草に燃え上がる。

イレブンの体を一度起こしてベッドの上に座らるように指示をして、ローションを用意しカミュは向かい合うように座る。
何度もキスをしてから、イレブンを自分の膝の上に座らせて、
白い脚で腰を挟ませ体を引き寄せあう。
スリットから伸びる脚が大変美しくて、それだけで興奮した。

裾を捲って秘部を探り、ローションをゆっくりと馴染ませていく。
その都度何度もキスをして、
焦らないようにゆっくりとほぐす。

「かみゅ…。」
「今日は、いっぱい名前呼べよ。」
「うん…。」

くちゅくちゅとローションの音がして、イレブンは煽られていく。
キスをされても碌に応じられなくなると、ほぼ準備が整った合図だ。

「そろそろいいか?俺のももう相当やべぇから。」
「かみゅ…。」
「どうした?」
「きょうは、ぼく、うえすわる。」
「いいのか?」

普段は嫌がる騎乗位をしてくれるという。
カミュはたっぷりとイレブンにキスをしてやってから、ズボンも下着も脱いで、
背中に枕を挟んで、ベッドに横になった。
「もうかちかちだね。」
「だろ?」
「じゃあ、必要ないかもしれないけど…。」
イレブンは傍にすわり身を屈めて、カミュのペニスを唾液で濡らしてから、そっと触れて、それからゆっくりと舌で舐め上げてから亀頭を頬張った。
吸い上げ、数度喉で愛撫をし、指で輪を作って竿を扱く。

「いつの間にか巧くなったよな。」
「んもひい?」
「咥えながら話すなって。気持ちいいぜ?」
「んッ」

イレブンが涎を垂らしながら一度口から離すものの、
もう一度しゃぶろうとするので、髪を掴んで制した。

「あんまりすると出ちゃうぜ?」
「ん…だめ、きょうは全部ナカがいいの。…いれていい?」
「ああ。」

イレブンは今度こそカミュの腰を跨いでゆっくりしゃがむ。
そそり立ったカミュのペニスをそっと抓んで、大好きな指で解された場所に宛がった。
「みてて。」
「勿論だ。」
美しい髪を余裕ぶってかき上げてみせる。
彼の股間はチャイナドレスで見えないが、それがより繋がっている部分を意識させた。
「かたい…。」
「ゆっくりでいいからな。」

穴に亀頭を擦りつけて、ゆっくりと腰を下ろす。
ぐぷりと先端が入った。
「あ…。」
イレブンが恍惚とした表情を浮かべながら、ゆっくりと竿を飲み込んでいく。
奥に突き当たると体を震わせて、ぎゅっと締め付けた。

「あ、あぁん…かみゅ…おくまではいったよ、わかる?」
「お前の熱感じるぜ。」

イレブンの腰を掴んで、カミュは腰を突き上げる。
奥をグリグリと擦りあげるとイレブンは白い指でカミュの腰をぐっと掴み、体を震わせた。

「んぁ…あぁ…おく、きもちいいよ・・・。」
「自分で、ちゃんと気持ちよくなるんだぜ?」
「ん…。」

ゆっくりとグラインドを始める。
奥と奥の近くのイイ場所に恋人の固いペニスを自ら擦りつける。

くっちゅ くっちゅ

静かな部屋にローションの音だけが響く。
カミュは緩慢な快楽に酔いながら、ペニスで気持ちよくなっているイレブンを眺める。
さっきは「地味だ」何だ言っていたが、この黒いチャイナドレスはイレブンには完璧に似合っていた。
白い肌がより白く見える。
そもそも胸がないイレブンに、スレンダーな衣装は大変良く似合う。

快感のために大胆になっているイレブンは、恥ずかしがる素振りもなく脚を開き、
一心不乱に腰を振り続けている。
あ、あ、と声を漏らし、時折ピクリと力みながら、腰を振り続ける。

「イレブン…すげぇ可愛いぜ?もっと可愛い声一杯聞かせてくれよ。」
「あッ…」
「チャイナドレス着て、俺のチンコでイキまくってるお前が見たい。」
「んッ…かみゅ…」

イレブンは体重を後ろにかけて、深くを擦ろうとさらに脚を開き、
胸を反らしながら器用に腰を振る。

「気持ちがいいことに関しては、本当に貪欲だよな。ほんと、最高に可愛いぜ。」
「あ、あー…あー…。」
「気持ちがイイか?」
「ん…んぅ…きもち、いい…。」
「ちゃんと感じてるか?なぁお前の可愛いペニス、見せてくれよ。いいだろ?」
「ん…」

イレブンは片手でそっと裾を捲る。
幼いペニスがぴょこんと立って、蜜をこぼしている。
上下に、前後に、腰の動きに合わせて、ぷるぷると震えている。

「こんなとこまで可愛くて、どうかしてやりたくなるな。」
「だ…め…」
「変な事はしねぇよ。今日はな。だから安心して気持ちよくなれよ。」

じゅば じゅば

「はぁあああ、かみゅ…いっちゃう…」

イレブンのナカはカミュの先走りでもうどろどろで、
じょぼじょぼと音を立てながら結合部から溢れ出ている。

イきかけて力が入らないらしく、持ち上げていた裾をぽとりと落とす。
「ほら、見えないぜ?」
「ん、む、むり…」
「じゃあ俺が捲るぜ?俺に可愛いペニス見られながら、雌イキしろよ。」
「ん…ッ!」

大事なところを見られているという意識をする余裕もないだろう、
イレブンはより激しく、大胆に腰を振って、自ら雌になろうとしている。

ぐちゅ ぐちゅ ぐちゅ ぐちゅ

「ひっ…あ、あぁ…かみゅ…かみゅ…。」

自分を気持ちよくしてくれている大事な人の名前をうわ言のように呟きながら、
体を逸らして絶頂へ向かう。

「おく…おく…。」

柔らかい尻をカミュの股間に押し付けながら、
自身の痴態でより固くなっていく中の雄をぐいぐいと締め付け、銜え込み、
欲しい場所をゴリゴリと責める。

「あ、ああああああ」

息が絶え絶えになり、急き立てられるようにより激しく律動する。

「いく…ぼく…ひとりで、いっちゃう…イっちゃう…!」
「お前の大好きな俺のもん、きもちがイイんだもんな?イっちゃうよな?」
「イっちゃう…イっちゃうッ…!かみゅッ…!あぁ、かみゅ…!」

じゅぶ じゅぶ じゅぶ じゅぶ

「かみゅの…かみゅの、きもちい…、いっちゃうッ…!」

最高の締め付けに、カミュも達しそうだった。
だがイレブンをイかせるまではイくわけにいかない。我慢汁がドロドロと溢れ、イレブンを汚していく。

「イク…いクッ…あ、あぁあ、イっ…くッ…あ、あぁあああ!!」

体を大きくビクンと跳ねさせ、ペニスをぐっと締め付ける。

「あぁあ…!!かみゅ…!!」

天を仰ぐように背を弓なりに反らせて、イレブンは達した。
裾の下から覗く可愛らしいオスもぴゅるっと吐精した。

はぁ、はぁ、と呼吸が整ってきたところで、カミュは体を起し、イレブンの髪を撫でてやった。
「最高に可愛かったぜ?雌っていったのに、雄までイきやがって。」
「はぁ…はぁ…ご、ごめん…。」
「そこ謝るとこじゃねぇからな。それも含めて最高だった。
俺のでこんなにイってくれるなんて…。」
「んッ…はぁ、はぁ…かみゅ…。」
「お礼にたっぷり中に出してやるからな。」

まだ腰の上で繋げたまま座り込んでいるイレブンの腰を引き寄せて、深いキスをしてから、体に腕を回してゆっくりと体位を変える。
白い痩躯を後ろから抱きかかえるように繋がったまま横になる。
それからゆっくりと腰を振る。

「ッあ、あ、あ」
「偶にはこういうのも良いだろ?ちゃんとイかせてやるからな。」

決して激しくはないのだが、すでに敏感なイレブンには十分な刺激だった。
しかもさっきとは違う、浅いイイ場所を優しく責められて、
あっという間に2度目の絶頂へ向かう。

「うッ、かみゅ…ぼく…またイっちゃうよ…。」
「いいぜ?何度イっても構わねぇよ。」
「はぁッ…んッ…かみゅも、いって…。」
「ああ。」

カミュは体を少し起して、パンパンと体をぶつける様にイレブンのイイ場所を突きあげる。
「あ、あぁああ、あッ」
白い肩にキスを浴びせながら、服の上からイレブンの乳首を探って指でグリグリとなぞり、
腰を激しく振った。

ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん ぱん

「ッああ、いっちゃう…!」
「イけよ。けど…悪ぃけど、先に出すぜ?マジ、もう限界だから…なッ…!」

ドスドスというにふさわしいほどに激しく腰を突く。
「出すぜ…?」
「ん、んっ」
「イレブンッ…!」

カミュは中にびゅるびゅると精子を流し込んだ。

「ふあぁあああッ!!」

イレブンは体を震わせ、流し込まれた熱に再びアクメを決めた。


カミュはビクビクと痙攣する体を摩って宥めてやる。
イレブンの美しい髪が顔に張り付いているのを除いてやりつつ、息が整うのを待つ。

「っ…かみゅ…きもちよかった…?」
「お前の中は何時でも気持ちがいいぜ?…お前も気持ちよかったか?」
「ん…また、いっちゃった…。」
「俺の精子でも気持ちよくなれるなんて、ほんと、相性最高だな。」

カミュがゆっくりと結合を解くと、捲れあがっているチャイナドレスの裾の奥の秘部から、トロトロと精子やら先走りやらが流れ出てくるのが見えた。
白い丘を汚していく。

「イレブン…もっかい良いか?」
「ん…。」

頷いたのが見えたので、カミュはイレブンを今度は仰向けに寝転がせて、脚を抱え上げた。
「やっぱ顔見たいしな。」
「うん。」

溢れている精液に蓋をするかのように、さっと再び挿入する。
それから負担とわかりつつ、イレブンの背を丸めて、つながったままキスをする。
「ッう」
「最奥はいったか?大丈夫か」
「あたった…だけ…。」
「悪ぃ。」
「へいきだよ…?」

少し苦しそうにしながらも微笑む恋人が心から愛おしかった。

「腰、動かすぜ?」
「ん。」

カミュは再度律動を始める。
さっきの射精程度で萎えてはいなかった。

イレブンの恥ずかしそうな水色の瞳を見つめつつ、
睦言を交わしながらイイ場所を優しく責める。

「チャイナ服、マジで似合ってるぜ?」
「そう…?」
「ああ。勿論女っぽいって意味じゃねぇよ?男のお前に良く似合ってる。」
「ん…おせじ…。」
「んなわけねぇだろ。この間のも良かったけどよ。セックスしてる時に、つながってるとことかちょうど隠れるし…お前もそんなにいやじゃねぇだろ?」
「そんなに、よろこんでくれるなら…なんでも、きちゃうかも…。」
「マジかよ。図に乗るぜ?」
「えっちなのは、だめ…ッ…!」

イレブンの息が上がってきて、穴のしまりがぐっと良くなる。

「この体位気持ちイイけどよ、キツイだろ?イこうぜ?」
「かみゅ…。」

カミュは腰を早める。
じゃぼじゃぼ溢れてくる淫液に視覚的に高まる。

美しい脚を精液で汚されながら、雄で秘部を突かれて、淫らな姿をさらしている恋人。
それはそれでとても美しいし、愛おしい。

けれど、何より今日のカミュを突き動かしているのは、
3週間会えなくなってしまうことを憂えて自分を呼び出し、自分のワガママを受け入れチャイナドレスを着てくれる恋人の、愛情表現そのものだ。

普段ならカミュが会えなかった日を数え、それを盾にイレブンに行為を求めるのに、
今夜はイレブンが求めてくれた。
それが本当に幸せで、
3週間、耐えられる気がしなかった。

「イレブン…」

カミュは抱えている美しい脹脛にたっぷりとキスをする。
舌を這わせると、秘部がビクビク震え、カミュを締め付けてくる。

「ッ…」
「気持ちイイぜ?もっと気持ちよくしてやるから。」

カミュはぐっとイレブンの体をより丸めて、
彼の眼前で激しく腰を振った。

「目、みてろよ。」

息苦しさのせいか、言葉での回答はなかったが、水色の目が自分を捕えてくる。
イき顔を見せるのはあまり好きではないのだが、
求めてくれたのだから応じたかった。

「たっぷり、たっぷり、さっきよりもっと中に出してやる。」

「だして…ぼくの、おなか…かみゅの、せーしで…いっぱいに…ッあああ!!」
「エロいな。もっと言えよ。」

どちゅどちゅどちゅどちゅ

「かみゅの、せーし、いっぱい…いっぱいちょうだい・・!」
「どこに…ッ?」
「おなか…ぼくの、おなかのなか…!おくッ…!おくに、いっぱい、だして!」

じゅぽじゅぽじゅぽじゅぽ

「ひゃぁああああ!」
「イレブン…!」
「かみゅッ!かみゅッ!」

イレブンの雌ポイントをガンガン攻めた。
見ていろといった目はもう瞑ってしまった。

「あぁあああ!いっちゃううううう!!!!」

丸まっている背中を捩らせ、秘部でペニスをぎゅうぎゅう締め付けながら、
腹をびくんびくんを震わせて、イレブンが雌を決める。
だがカミュは止めない。

「いぐッぅううう!!いっちゃぁあああ!!」

イレブンは連続絶頂で軽く意識が飛んだ。

「あっああああッ!イクッ、イくッ、イくッ!」

緩む間もなく、秘部がぎりぎりとペニスを締め付け、
内壁までもががっちりと包み込んで、律動で暴れ回る。

「いくぅうううう!!!あぁああああ!!!」

「イレブンッ…!!!」

カミュはキツイ肉壁を押しのけるようにぐっと腰を押し込んで、
涎でどろどろのイレブンの唇に噛みついて、
そのまま、
びゅるびゅると、二度目とは思えない程の精子を腹に注ぎ込んだ。

イレブンの中が最後の最後まで絞り出そうと締め付けるので、
カミュはそれにしたがって、絞り切った。

イレブンの体をゆっくりとベッドの横たわらせて、
涙を舐め上げ、頬やエラにキスをし、漸く開かれた瞳が呆れたように笑ったのを見て、
優しくキスをした。

「愛してるぜ?」













カミュは風呂から出ると、イレブンはバスローブのままドラム式洗濯機の前に座り込んで、ぐるぐる回っている中身を見ていた。
「おいおい、風邪ひくぜ?」
「でも立てない。」
「服持ってくる。」
「平気。…君が温めてくれるでしょ?」
「まぁ…そうだけどよ。」

カミュはイレブンの隣に座り込み、肩を抱いてやった。

「あったかい。」
「だろ?」

見つめあってキスをする。

「3週間もどこ行くんだ?」
「なんか、色々と回るんだって。僕の顔見せも兼ねてるみたい。」
「そうか。3週間の間に次に着せるやつ考えとかねぇと。」
「…覚えてたの?」
「勿論。お前こそ。…ってことは本音だった?」
「え…そ、そういうわけじゃないけど…でも、まぁ…3週間後はご褒美の日はあるよ。」
「だよな。何にすっかな。」
「そんなに好きなの?コスプレ」
「いや別に、コスプレしてないお前でも十分なんだけどよ。脱がすとこから楽しいのであってだな。」
「今回は全然脱がさなかったくせに。」
「お前も割とノリよく着てたからな。って、あの服どうした?」

イレブンが無言で洗濯機を指差した。

「マジ?」
「シーツ洗う勢いで一緒に…。」

本人もそんなに嫌じゃないらしい。

「そうか。お前が気に入ると、同じ服で二回はヤらせてくれるってことか。」
「ちょ、ちょっと!なんでそういうこというの!」
「お前のことだ、洗濯のあと、何気なく畳んで、何気なくどっかしまっとくんだろ?」
「ち、ちがうよ!こ、今回のは、人様のものだったし…。」
「けど捨てる予定だったやつだぜ?」
「そうだけど。」
「わかったわかった。3週間後も、お前が気に入りそうなやつを見つけといてやるから、楽しみに帰国しろよ?」
「…国外逃亡したい。」



その後、2人は食べ損ねた食事と酒を楽しんだ。
それからベッドで眠り、
朝の微睡の中、カミュが何故か盛ったのでお楽しみをし、
玄関で半ギレのイレブンと上機嫌なカミュは3週間の別れを迎えた。




3週間後は、また違う話。






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