ベビードール
初出:ベッター/2018-03-18






カミュがイレブンのマンションの部屋へやってきたのは、午後10時を回っていた。
合鍵を持っているので、インターフォンを鳴らす必要もない。

遊びに来ているのであるが、家に帰る感覚のようでもあり、
玄関を開ける度に、なんて言えばいいのか解らなくなる。

「イレブン。」

部屋の持ち主の名を呼ぶが返事がない。
寝ているのだろうか、カミュは寝室に向かおうとしたが、
浴室から音がして足を止めた。

「イレブン?」

ノックをして少しだけ脱衣所のドアを開けると、シャワーの音が聞こえた。
ドアが開いたのに気付いたのか、浴室のドアが少し空いた。

「カミュ!お帰り。」
「おう。」

お帰り、ということは「ただいま」と言えばいいのだろうか、とかそんなことが頭に浮かんだ。
イレブンがドアからひょっと顔を出したので、チュっと"ただいま"のキスをしてやる。
曇りガラスでよく見えないが、タオルを巻いているのが解る。
しかも男のくせに、胸から隠している。それについて聞いたことはないが、
恐らく、カミュが育ててしまった胸を見られるのが嫌なのだろうと推測している。

「これはあれか、ベッドで待ってりゃいいってことか?」
冷やかしのつもりだったのだけれど、
「いいよ?」
と、少し余裕そうに返してきた。
カミュは、イレブンの気分を最優先にしているので、どんなにその気で来ても、
嫌だと言えばガマンをする。もっとも、その気になるよう努力をした後でだが。
なので、今日のようにあっさりOKが出たら、余計な事は言わずにそそくさとベッドへ行き、大人しく待っているのが得策だった。
「カミュ。」
「ん?」
部屋を出ようとすると声を掛けられた。

「部屋の電気、暗いのにしておいてね?」

これは完全に出来る日だ。こんなに上機嫌なことはそうそうない。
浮足立ったまま寝室に直行する。
イレブンの長湯は何時ものことだ、その隙にローションを用意する。
…出来ることなら久しぶりに、アレコレを使いたい気分だったので、ばれない様に隠しておく。
準備を整えてから、灯りを最小限にしてベッドで横になって時間を潰していた。

動物のように敏感な耳が、足を音を感知する。
寝室のドアがノックされても振り向かない。期待過剰と解ると拗ねることもあるので、慎重な対応が必要だ。本当に気分屋なのだが、カミュはそれも気に入っていた。
「カミュ、寝ちゃった?」
「起きてるぜ?当然だろ?」
「なんだ。残念。」

ゆっくりとドアがあき、イレブンが入ってきたのが解る。
それから、そろりとベッドに上がり、うつ伏せに横になっているカミュの上に、ゆっくりと肌を合わせてきた。

「お誘いか?」
「どうかな?」

服の上からでも、イレブンの肌が火照っているのを感じる。
だが、妙な違和感がある。
何となくザワザワするというか、バスローブではないし、パジャマでもない。
カミュは上体を捻って振り向いて、様子を確認した。

「お前、何着てんの?」
「知ってるくせに。」

「!!」

そして絶句した。

「まさか、それは」

イレブンが動くより先に照明のリモコンを奪い取り電気を付けた。

「うわっ!眩しい!」

白い光に照らされたのは、紫のベビードールを来たイレブンの姿だった。

「やん、だめ。電気暗くしてっていったよね?」
「見てもらうために着てんだろ?」
「ふふ、どうかな?」

イレブンはベッドの上に座り込み、腕で胸を隠している。
まあそれもそうだろう。
イレブンが着ているベビードールは、シースルーで、
荒いレースで縁取られているが、胸だのヘソだのは、ほぼ丸見えである。

「眼福すぎなんだけどよ、つーか、そのチョイス、」
「君の好み、でしょ?」
「完全に。…けど何で、」
「この間、久しぶりにパソコンでホームページとか見てて、前に見たサイトどこだったっけ?って履歴漁ってたら出て来たの。」

そうだ。イレブンが今着ているのは、以前カミュがイレブンに着せようと画策していたものだ。普段は確実に履歴まで消しているのだが、その時は、後ろから覗き込まれかけて誤魔化したり何だりして、しかもソファでお楽しみしてしまったばかりに、うっかり消しそこなってしまったのだ。

「カミュ、こういうの好きなんだなーって。」
「…まさかそれで買ったのか?」
「ちょっとだけご褒美。まぁ君のカードで買ったんだけど。」
「ちょ…!いや、そりゃまぁしょうがねぇな。お前カードねぇしな。」

カミュは改めてイレブンを見る。

「御褒美ってんなら、まずその腕をどかしてもらおうか?」
「んー?」
そういいつつ嫌そうではない。案外こういうのは好きなのかもしれない。

腕で胸を隠したままのイレブンを優しく抱きしめつつ、自分の為に恥ずかしい服を着てくれる健気さと気遣いへの感謝をこめて、優しくキスをする。
ゆっくりと舌を絡めて、愛おしい気持ちを精一杯伝えてみる。
唇を離せば糸が引き、優しい目とかちあう。口元は微笑んでいる。

「カミュのために、頑張って着たんだよ?」
「知ってる。」
「…ちゃんと、見てね。」

イレブンはゆっくりと、腕を下ろした。
脚を崩し、少しだけ胸を張って見せてくれる。
なので、まじまじと観賞する。

元々背の高いイレブンだが、手足はしなやかに、長く、白く、紫のベビードールが良く映える。シースルーの奥に見える桜色の乳首は、僅かにツンと立っているようだ。
脇腹から腰へのラインは、セクシー女優さながらに艶やかで、スラリと伸びる脚がどれほど美しいかは、カミュの語彙力では表現できない。

全体を観賞していて、ふと気になる場所に視線を移すと、それを察してかイレブンは太腿の間にそっと手を置いた。
「だーめ。」
「あんだよ、見せろよ。つーか、何履いてんだ?」
「知ってるでしょ?セットだったし。」
「マジで?え、マジでアレ?」

イレブンはベッドの上に膝立ちになって、僅かにベビードールの裾を持ち上げた。

「ッ!?」

本日二度目の絶句である。
股の部分が割れている下着、オープンクロッチというらしいが、
今はリボンで封をされているものの、解いてしまえば下着をつけているのに大事な部分が丸見えという、最早品性の欠片もないショーツである。

女が付けるものなので、男のモノを収める場所などないし、到底収まるわけがないのだ。
だがイレブンの場合は、どうにもなぜか収まっている。
「マジか…。つーか、後ろどうなってんだ?」
「後ろ?」
イレブンがゆっくりと後ろを向いてくれるので、そっとめくりあげてみた。

後ろまで裂けていて、前同様、リボンで封をされている状態だった。

「…このまま入れられそうだな。」
「そ、そんなこと考えてんの!?」
「そうだろ。そりゃ。折角俺の為に恥を忍んで着てくれてんのに、脱がすわけにはいかねぇだろ。それに全裸よりマシだろ?」
「けどこれ、全然暖かくない。」
「…だよな。」

寒がりな恋人が冷えないように、優しく後ろから抱き寄せてやった。
イレブンも大人しく身を委ねてきて、背を反らしてカミュを伺うので、何度も唇をしゃぶる様なキスをして、互いの熱を感じあった。

「カミュ?」
「ん?」
「当たってる。」
「当然だろ。」

腰を押し付けると、イレブンは艶めかしく腰を振って見せかけの拒否をする。
「何に興奮したの?服?」
「服着てるお前。ホント、マジエロいからな。」
「前々から着せようと思ってたんでしょ。」
「妄想はしてたけどよ、いや、こんなに似合うとは思ってなかったぜ?折角だし、もっと前から見てもいいよな。」

イレブンはベビードールに慣れたのか、あっさりと正面を向いてくれた。

「なんつーか、女より似合ってんじゃねぇか?」
「そんなわけないよ。」
「いや、けどよ。あー、とりあえずすげぇ可愛い。萌える。滾る。」
「もう…。けど、まぁ君が喜んでくれるなら、我慢して着た甲斐はあったかな。」

髪を梳く仕草を自然にやってくるあたり、実に女っぽい。しかもあざとい。だが可愛い。

「肌も綺麗だし、髪も綺麗だし、スタイル良いしな。」
「けど胸ないよ?真っ平らだよ?」
「胸のねぇ女なんて山ほどいるだろ。盛ってるやつも。」
「…カミュってさ、見た目イケメンなのに、そういうこというから彼女が出来ないんだよ。」
「俺にはお前が居るから女なんていらねぇんだよ。」

チュっとキスをしてやると、イレブンは恥ずかしそうに微笑んで、満更でもなさそうだった。

「けど、女の子と違ってゴツゴツだよ?」
確かに肩は女とは違う。けれど、いかり肩と言えばそんな風でもある。
「部分的には結構プニっとしてるじゃねぇか。」
脇腹を掴むと「ひゃん!」と体が跳ねた。

ベビードールの上から透けて見える下着というのも相当堪らない。
小さすぎるショーツは流石に少しキツそうだった。

「流石にキツいか?ちょっと食い込んでるな。」
「ちょっとね。けど、このくらいだから、収まってるのかも。」

イレブンがなんとなしに自分の下着に触れるのだが、
少しでも動かしたらこぼれてしまいそうで、危うくて、エロい。

「そのリボン解いたらポロってなるのか?」
「たぶん。一度も解いてないからわかんないけど。」
カミュがツンとつっつくと腰をビクンを振った。
「だめっ!ちょっとずれたら出ちゃうもん。」
「自分で今弄ってたじゃねぇか。モロ見えってのもアリだけどな。」
「へんたい…。」
「どうも。まぁでもそこは最後のお楽しみだよな。まずはその、透けて誘ってるとこから堪能するか。」

カミュはイレブンの体を引き寄せて、やっぱり何度もキスをしてから、
濡れた唇を指でなぞり、首筋をなぞる。鎖骨にキスをしてから、
服の上から、透けて見えている桜色の乳輪を爪の先でツンツンと、刺激する。
「んっ…」
イレブンは乳首が弱い。元々だったのか解らないが、ここまで感度が良くなってしまった一因は、カミュが弄り倒したからだろう。
お蔭で平たい胸なのに、乳首だけは女の子のようだ。
別に、カミュに少女趣味があるわけではない。念のため。

「んぅ…はぁ、はぁ…むずむずする…」
「じれったい?」
「ううん…」
「本当は、周りじゃなくて、乳首自体を弄られたいんだよな?」
「んっ…」

イレブンはベビードールの裾を掴んで耐えている。
ワザと乳首を掠めると、ビクンと胸を震わせてくる。

乳輪を優しく抓み間接的に刺激すると、高い声を上げて身悶える。

「触ってないのに、どんどん固くなってるみたいだぜ?」
「ちがうのッ…!」
「どうみても固くなってるだろ?」

ベビードールを抓んで、質が良いとは言えないザラザラとしたナイロンを乳首に擦りつけてやる。
「あぁあんッ!いたいっ!」
「こんなに充血してるもんな、擦れて痛いよな。けど、気持ちが良いんだろ?」

そのまま乳首を擦り続けると、啼き声が漏れだす。

「んッ…んッ…んッ…」
「気持ちイイ?」
「ん…」

コクリと頷いたのを見逃さない。
生地を押し付けて間接的に形を確認する。
さっきよりもずっと固く、プクリと大きくなったように見える。

「もう真っ赤だな。食べていいか?」
「ん…。」

脱力して座り込んでいたイレブンを再び膝立ちにさせて、カミュは正面に座り、煽るように見上げる。
それから、暗示させるように舌を出し、舐める仕草をして見せる。
「やぁッ…ん…」
「まだ舐めてないぜ?想像して気持ちよくなっちまった?」
「んぅ…いじわる…」
「イジワルしたくなるくらい可愛いお前がいけないんだぜ?けど、もう俺も限界。」

ツンツンで赤くなった乳首に、ベビードールの上からパクリとしゃぶりついた。

「ッひゃぁああんッ!!」

布はザラザラしているが、その先に柔らかくてコリっとしたイレブンの形を感じてぐっと昂ぶった。
ぷちゅぷちゅと音を立て、煽るように両方の乳首を均等にしゃぶる。
「ん…かみゅ…」

止めて欲しそうな声で名前を呼んでくるが、止めるつもりは無い。
甘く噛んでひっぱってやると、押し殺せない声がこぼれた。

イレブンは、嫌がっているのを解っていながら、しらばっくれている男の髪を掴んで、胸から引き離すと、そのまま唇に齧り付いた。

「んー…んぅ…」
「ん?」

数えることも出来ないくらいにしているというのに、相変わらず舌を絡めるのが下手だ。
自分からしたキスだというのに、結局はカミュが主導権を得て愛撫してくれるのを甘んじて受け入れてしまう。
イレブンはカミュの頭を両手でつかんで、カミュもイレブンの頭を左腕で引き寄せたまま、時計が止まったのではないかというほどに互いの咥内をたっぷりと味わった。

「折角可愛い乳首しゃぶってたのに。」
「やだぁ。乳首より口の方が好き。」

2人座り込んで、イレブンはカミュに身を委ねる。
胸に飛び込んできた愛しい体温を優しく抱きとめて、カミュは美しい髪を優しく梳いた。くすぐったそうに歪める顔も愛おしかった。

「カミュ?」
「ん?」
「僕としては、これを最初にしてほしかった。」
「悪ぃ。興奮しすぎた。」

額に、こめかみに、鼻に、頬に、彼が好きな軽いキスを落としてやって、ベビードールの衝撃から漸く落ち着いた気がした。

「エッチするの久しぶりだね。」
「だな。…もう体調大丈夫なのか?」
「うん、お蔭様で。ちょっとした貧血だったみたい。」
「この大食漢が貧血になるとはな。」
「遺伝だからしょうがないでしょ?カミュもちょっとは貧血になった方が良いよ。」
「どういうことだよ。」
「多少貧血になったほうが、こんなに盛らずに済むんじゃない?」

イレブンは自分の腰に当たっている、カミュの雄を一瞥した。
「さわっていい?」
「変な事すんなよ?」

イレブンの白魚のような指が、ズボンの上から雄をなぞる。
「相変わらずおっきいね。」
「好きだろ?」
「どうかな。」
「何がどうかな、だ。…ベルト外してくれるか?」
「うん。」

イレブンが不器用にベルトを外している間に、さっさとシャツを脱いだ。
鍛えられた腹筋が姿を現す。
ベルトを引き抜き終わったイレブンはそれを見て、頬を少し染める。

「カミュ、ズボンもとる?もう脱ぐ?」
「脱ぐ。」

カミュがさっさとズボンを脱いで枕を背にベッドに横になると、イレブンはカミュの腰の上に跨り、小さなショーツに収まってしまう可愛らしい彼の雄を、カミュのそこに押し当てるように少しだけ腰を掏り当ててから、腰を下ろした。
「こういうことされるの、好きでしょ?」
「ああ。すげー好き。お前、結構大胆なことするよな。」
「カミュの性癖なんかお見通しだよ?」

擦り当てるように、イレブンが緩慢に腰をグラインドさせる。
まるで騎乗位の時のようで、余計に興奮する。

「ずれるとポロっといくぜ?」
「気を付けてるもん。カミュの期待通りにはならないよ。」
「ちッ…。けど、エロショーツで着衣のまま騎乗位っつーのもいいな。」
「そういうの、口に出さないで心にしまっておけないの?」
「お前が顔赤くすんのが可愛いから、わざと口にしてんだぜ?」
ぷうっと膨れるのがまた堪らない。

口でどうこう言い誤魔化していたが、はっきり言ってイレブンの大胆な行動にカミュの熱は高まり続けていた。正直もう入れたい。

「そろそろ後ろの準備するか。」
「もう?」
「何だよ。」
「んー…さっきの仕返ししてからね?」

イレブンはまだ嫌らしい。
身を屈めて、キスをしてから、先ほどのカミュと同じように、顎や首筋を舐めて、鎖骨にキスをして、カミュの胸に噛みついた。
「ッ…」
ぬるりとした熱に声を漏らすと、水色の瞳が悪戯に笑った。
それから、更に下へと下って、腹筋の溝に舌を這わせる。
割れた筋肉の一つ一つに挨拶をするようにキスを落としている。

カミュがイレブンの脚やら髪やら、むしろ全身を褒めちぎり萌えているのとは反対に、イレブンはあまり、カミュの外見的なところを褒めない。いや、褒めてはくれるのだが、カッコイイね、とかイケメンだよね、とかそんな程度だ。
唯一解っているのは、指が好きらしいということと、あとはこの腹筋である。
それでもはっきりと褒めてくるわけではなく、こうして口で愛撫をしてくれることだけがそれを示している程度だ。

今度は、白い指が下着の上から雄をなぞる。

「触って、いい?」

淫らな視線にゾクゾクする。
常に優位に立っていたいが、物欲しそうな唇と、それを舐め上げる甘い舌を味わいたいとも思う。

「丁寧に扱えよ?」

腰を上げ、下着を下ろすと、ギチギチに育った雄が姿を現した。

「ッ…!」
「興奮した?」
「ん…。」

イレブンは目の下を真っ赤にしながらも、小さな舌でペロリと亀頭を舐め上げた。
それから小さな口に目いっぱい銜え込んで、ゆっくりと律動を始める。
せいぜい半分までなのだが、それでも精一杯にフェラチオをしてくる姿に、カミュは昂ぶる。

ぐぽッ ぐぽッ
「んぐ…」
窄めた口でカリを擦りつつ、時折裏筋を舐め上げ、陰嚢にキスをして、カリやら鈴口をぴちゃぴちゃ舐めたり吸ったりしてくる。時折髪を耳にかけるのがまた艶っぽい。
エロい女用の下着を身に着け、一心不乱にペニスをしゃぶる姿を見ていて、耐えられる気がしなかった。
「イレブン、やべぇ。イきそう。つーか出してぇ。一発目、濃いの口に出していいか?」
「ん…」
「お前のせいだからな?」
「んんっ…。」

ぶちゅり、と涎を垂らしながらペニスを引き離すと、イレブンはうん、と頷いた。
「カミュの、ぜんぶ、ごっくんする。」
そう言って再び亀頭まで口にくわえ、指で輪を作って竿を扱く。
白い指が、可愛らしい唇が、自分の先走りで穢れていくのを見ると、イかされているというよりは、犯している気分になる。

咥内の熱と、淫らな姿と、ぐちゅぐちゅという音に煽られて、臨界寸前になる。
イレブンには散々「イきそうって言えよ」という割に、自分では絶対に言いたくないカミュは、その髪を掴んで示唆をする。
「んッ…んぐっ…!」
求められるようにちゅっと吸われて、溜まっていたモノを小さな口いっぱいに射精した。
「ッ…!!」
イレブンはぎゅっと目を瞑り眉を顰めていたが、ぬぷりとペニスを引き抜いて、んぅ、と唸ってから舌を出して笑った。

「のんだ。」
「大丈夫か?濃かったろ?」
「ん…平気。」

濡れそぼった唇にしゃぶりついて、見つめ合うと、イレブンは首に抱き着いてきた。
「積極的すぎねぇか?フェラとか。しかもいつもより何かすごかったし。」
「んー…なんていうか…。僕とエッチしてない時、1人でしてたんでしょ?なんか、申し訳なくって…。」
「しょうがねぇだろ?体調崩してるお前に、無茶させるつもりは毛頭ねぇし。」
「けど…。だから、ちょっと頑張った。…気持ちよくなかった?」
「気持ちよくなきゃださねぇよ。最高に気持ちよかったし、可愛かったぜ?」
「満足してくれたんなら、よかった。」

また、チュっとキスをして抱きしめあった。

「さて、次こそ、お前の可愛い尻をたっぷり気持ちよくしてやるからな?」
「もう…。けど、カミュのもまたちゃんと育てないとね?」
「そっちの心配はしなくて結構だぜ?」
「ん?」
「まぁ気にすんな。さて。」

カミュは用意していたローションを持ち出した。
「バックな。」
イレブンは言われたとおりにベッドの上に四つん這いになる。
濃厚フェラですっかり忘れていたが、本日の美尻にはオープンクロッチが付けられている。

「指だけならリボン解かなくてもいけそうだな。」
隙間から指で穴をツンツンと刺激する。
「ねぇ、自分で見てないからよくわかんないんだけど、丸見えなの?」
「ああ。」
「じゃあ脱いでも変わんないよね。」
「変わる。」
「…。」

そもそも、大事なところを守るために下着をつけているのではないのか。
じゃあなぜ大事なところが丸見えな下着が存在するのか。
そしてなぜそれを身に着けるのか。

「付ける意義なんて、エロいくらいしかねぇよな。」
「それって意義なの…?君が、ただ、ひゃんっ!」

カミュが穴にローションを垂らした。
「あん、まって、つめたいから!」
「平気平気。」
「平気じゃない!」

たらされたローションをゆっくりと馴染ませる。穴の中に刷り込むように指でぐりぐりと弄っていると、ぬぷりと第一関節まで入ってしまう。
「自分から銜え込んでるぜ?相変わらずイレブンは淫乱だな。」
「ち、ちがうもん!」
ぬぷぬぷと出し入れをしつつ、少しずつ奥へと進んでいく。
ぐにゅぐにゅと円を書くように広げていくと、何時ものように広がっていく。

ローションを適宜足しつつ、ゆっくりとほぐしていく。

「ん…ふぅ…。」

心に秘めているが、広げられる感覚も実はかなり気持ちがいい。最初は違和感しかなかったが、何だかんだ大好きなカミュの指だし、暖かくなってきてヌチャヌチャと音がすると、いやらしい気持ちが沸々と湧いてきて、感じ始めてしまう。

「はぁ…ん…んんっ…。」

こりッ

「!?」

イレブンが体を跳ねさせた。
「やだ、まって!」
「どうした?」
「いま、だいじなところ、さわっやんッ!」

カミュの指はすでに三本入っていて、中をかき混ぜるように蠢いた。
「ココ好きだもんな。」
指の先で引っかくように刺激してくる。
「んッやんッ!!」
「何がヤなんだよ。好きだろ?」

くちゅ くちゅ くちゅ くちゅ
「んやぁあああん!!」
腰を何度もびくつかせる。
指が止まり、息が整ってくると、再びイイ場所をコリコリと擦られる。
「あんッらめッ…!やらッ!!」
「もっとイイ声聞かせろよ?お前のその啼き声、すげぇ腰に来るから。」

じゅぶ、じゅぶ、

「あ、あ、あ、あ…ッあンッ…」

ベビードールを揺らし髪を振り乱しながら、イレブンは快感を耐えているつもりだが、実のところ、カミュの指先一つに踊らされているだけだ。

「お前の可愛い雌イキ見せろよ?」
「やだ…だめ…」
「ちゃんとイく時は、イくっていえよ?」
意地悪く言われ、ゾクリとした途端に、大好きな指が中をコリコリと刺激しだした。

じゅぶじゅぶじゅぶじゅぶ

「やぁあああんッ!!!イっちゃうぅううう!!」
「イけよ。」
「イくッ!イくッぅ!!」

グリグリと刺激され、あっという間にビクンビクンと体を震わせて、雌イキをキメてしまった。背中を反らせ、胸を張り、無意識に尻を突き出している。
秘部がぎゅうぎゅうとカミュの指を締め付けてくる。
「かわいいな。」
「はぁ…はぁ…」
「お前の可愛いアナルは、俺の指を全然離してくれそうにないぜ?」
「ん…、ちから、ぬけなくて…」
「違うだろ?もっと気持ちよくなりたいんだろ?可愛いからもっと雌見せてくれよ?」

腰ごと前後左右に揺らしながら、再び手前の気持ちがイイところをゴリゴリ攻め始める。
雌アクメの後の敏感な体は擦れるベビードールさえ気持ちが良い。
「あぁん、あん、だめ…だめ…。」
「もっと気持ちよくしてやるからな。さっきの"お返し"だぜ?」
イイ場所をぐぅっと優しく刺激されながら、体を愛撫されて、再びジワジワと雌イキに追い立てられていく。柔らかい尻にチュッチュとキスをされて、体が跳ねる。

「あぁっ…カミュ…おねがい、だめ…、またイっちゃうから…。」
「イかせてんだから、イっちゃうのは当たり前だろ?」

じゅぶッ

「ひゃぁああんん!!あ、あぁあん!!」
「たまんねぇな。」
「あん、かみゅ、かみゅぅっ!!!」

助けを求めるように名前を呼ぶ声は、むしろもっと苛めたくなってしまう。
指で穴の中を刺激しつつ、カミュは自身を数度扱く。
さっき吐精したばかりだが、すっかり固さを取り戻していた。

「イレブンが可愛い声一杯聞かせてくれたおかげで、すっかり固くなったぜ?」
「っはぁ…はぁ…」
「ローション塗ってくれたら、お前の中に入れてやるからな。」
「ん…うん…。」

漸く指が抜かれたが、数度の雌絶頂で、すっかり力が抜けていた。
「起き上がれるか?」
「ん…。」
体を何とか起こして、イレブンは両手の平を差し出す。
トロトロと垂らされたローションを両手に馴染ませ温めてから、カミュの猛るペニスにそっと触れて、優しくなじませる。
ぬっちゃぬっちゃと音がたち、しかも熱く固くなったペニスの形を確かめるようにゆっくりと触れていると、さっきまで刺激されていた場所が疼いた。

「…カミュ…。」
「ん?」
優しくキスをしてやる。
「どうして欲しいか言えよ。」
「…カミュの…。」

恥ずかしくて言いたくない、けれど、手の中にあるモノが欲しくて欲しくて仕方がなかった。

「カミュの、おちんちん、ぼくのなかに、ちょうだい…?」

良く言えました、と唇をしゃぶられると、恥ずかしさは溶けていった。

「バックで、ガンガン気持ちよくしてやるからな。」
「ん…いっぱい、いっぱいして。」

イレブンは改めて四つん這いになる。
様子を伺おうと必死に首をこちらに向けているのがまた色っぽい。

カミュは、オープンクロックの後ろのリボンを解いた。
ローションで妖しく光る、広がった穴に、自身の雄を宛がう。
「ッ…!」
「入れるぜ?」

ぐっと力を入れると、ぬぷりと亀頭が収まる。
「あ、あ、…あ…」
ゆっくりゆっくり侵入させて、奥を一突きする。
「あんッ!」
「最後までちゃんと収まったぜ?奥、気持ちがイイだろ?」
「ん、きもちいい…。」
「たっぷり気持ちよくしてやるからな。」

ゆっくり亀頭ギリギリまで引き抜いてから、ぐっと押し込む。

どちゅん

「あぁああ!!」
口がきゅっと締まる。
「すっげぇ気持ちがいいぜ?マジたまんねぇよ。早くするからな。」

どっちゅ どっちゅ どっちゅ

「あっ、あっ、あっ、あッ、きもちいッ…きもちいいッ!!」

ばちゅ ばちゅ ばちゅ ばちゅ

「あんッ、あんッ、あんッ、あんッ!」

久しぶりのバックでのピストンに、イレブンの中も反応は最高だった。
どれだけ間が空いたとしても、イレブンのイイ場所を忘れるわけはなく、
エロ衣装に、卑猥な下着で尻を突き出している姿に、沸点間近なカミュの雄は、
的確にイレブンのナカを責め上げていた。
雌の場所だけではなく、イレブンの精液が溜まっている裏側もぐっと押し込む。

「ッあ、はぁッ…!かみゅッ!かみゅッ!」

口にぐっと力が入る。体が求めている。
「射精したいだろ?」
「したいッ…!だしたい…ッ!!」

カミュは腰を抑えていた手で太腿をなぞりつつ、イレブンの股間に指を伸ばす。
「触ったらイっちゃうよな。」
「イっちゃう、いっちゃう…!イきたいの…!」
「触ったりはしねぇよ…ちょっと、こうしてやるだけだ。」

オープンクロッチの前部分のリボンを解いてやった。

「ひゃぁあああッ!!!あぁんッ!」

ぴょこんと小さなオスが飛び出る。
再び始まった律動にぷるんぷるんと振り回されている。

「らめッ…!イっちゃう…!」
「イきたいんだろ?イかせてやるからな。」

再び腰を両手でつかんで、滾る雄でごちゅごちゅとイイ場所を突いた。

「あんっ、あんっ!あッ…!ん、んッ、あん」

どちゅ どちゅ どちゅ どちゅ
じゅぽ じゅぽ じゅぽ じゅぽ

体がじんわり汗ばんできて、ぶつかる肌は吸い付くようだ。
イレブンの嬌声と肌のぶつかる音が混ざっている。

パン パン パン パン

「あっあ…イくッ…いくッ…」
「いいぜ?ほらイけよ」
「イクッ、イクッ、イくッ…!」

アナルがぐっと引き締まる。
四つん這いだった体を支えることが出来なくなって、胸はベッドについているが、
相変わらず尻は物欲しそうに突き出され、快楽に腰を振っている。
ピストンで溢れてくる先走りやローションが、割れたショーツの間から溢れだして、
揺れるイレブンのペニスを伝ってポタポタと滴れ落ちてシーツを汚している。

「いっちゃぅ、イっちゃぅッ…!だめッ!イ…くッ…!!」

腰をぐっと突出し、イレブンの奥を突きあげた。

「ああんッ…!!」

女のような声を上げて、背中を反らし、
ショーツから毀れている愛らしいペニスがぴゅるっと吐精した。

「ん…ッ…」
射精の快感の余韻に浸っているようで、内壁がビクンビクンと震え、カミュの雄を離そうとはしない。絡みつく快感にカミュは声を押し殺して、熱い中にたっぷりと精液を注ぎ込んだ。

久しぶりのセックスで、溜め込んでいたものを恋人の陰部に吐き出す射精感に少し意識が飛ぶ。動物のように繋がったまま、快感を味わっていた。

カミュがゆっくり抜くと、出したモノが一緒にこぼれ出て、トロリと流れた。

「相変わらず、すげぇなお前の中…。」
「ん、ん…はぁ…はぁ…」

まだ息の荒いイレブンを仰向けに寝転がらせて、雌になった女顔を拝んでやる。
右手の薬指を甘く噛んで、呼吸が整うのを待っているのがまた扇情的だ。

咥えている指を取り払って、ぬっとりと舌を絡める熱いキスをしてやる。
「ん…」
息が出来るようこまめに間を取ってやりつつ、咥内を味わった。

「んふ…カミュ…。」
「だいぶよがってたな。」
「ん…だって…。」
「それに、珍しく精子出したしな。」
「カミュが、そーいうところグリグリしたからだよ。」
「まぁな。」

まだ胸を上下させている姿を上から見下ろしてやる。
律動の激しさからか、左肩の肩紐が落ちている。
ベビードールの上から臍の辺りを優しく撫でるだけで、ビクビクと震える。
「まだ敏感だな。」
「だって…まだ、きもちいもん…。」
「マジかよ。」

気持ちがイイのは嘘ではないらしい。
リボンを解いてから、すっかり丸出しになっているイレブンのペニスはまだ固い。

「さっきのお返しな。」

カミュは舌をベロっと出して、イレブンが制止するより早く、
イレブンのペニスにしゃぶりついた。

「ひゃぁああんッ!!だめぇええ!!」

カミュの髪を掴んだが、気持ち良さに力が入らない。
幼いペニスをすっかり咥えつつ、舌で優しくイイ場所を刺激してくる。
「んッ!だめ、だめなのッ!かみゅ!やめてぇ…!!」
気持ち良さに腰が逃げるのをぐっと掴まれて、快楽を押し付けられる。

「やだ!やだッ!」

吸い上げられ、嬲られて、
イレブンは背中を反らせ、のたうちまわったが、カミュは離してくれそうにない。

自分がカミュにしてやれない喉でのフェラを、平然としてくるところが悔しくてたまらない。もっと悔しいことは、それがとても気持ちがイイということだ。
「んッ…だめ、カミュ、ほんとに、ほんとにダメなの…!」

イったばかりなのに、また熱が集まってくる。
キメて敏感なところに、濃厚なフェラをされて感じないなんて無理な話だ。

「だめ、おねがい、やめて…だめ…!」

嫌がるのと比例して、カミュの行為は激しくなっていく。
ぐぶっ、ぐぶッとあえて音を立てて、手で陰嚢を刺激し始める。
イレブンを"開発"したカミュは、イレブンが何を嫌がっているのかなんてお見通しだった。

「だめ…!だめッ!これいじょうは…!!」

幼いペニスは熱が高まり、先と同じほどに固くなる。

じゅぷ じゅぷ じゅぷ じゅぷ

カミュはイレブンを一瞥することもなく、ただしゃぶり続ける。

「むりッ…むり、やだ…!かみゅの、くちに、だしたくない…!!
あ、あっ…!やだ…!でちゃう…!!だめ、だめッでちゃうぅッ…!!
でちゃう…!んぁああッ…!!!」

ぷちゅり…
カミュは漸くイレブンを解放した。

「やだ、やだって。…寸止めが好きなのか?」

イレブンの先走りで濡れた唇をペロリと舐め上げる。

「カミュ…!!!ん、んッ…!!」

臨界寸前のイレブンのペニスはプルプルと震えている。

「ツラくねぇの?」
「ん…かみゅのくちにだすくらいなら…」
「マジかよ。見てるこっちがツレぇんだけどよ。しょうがねぇな。」

カミュが幼いペニスを軽く、左手の中指で弾いた。

「ッやああん!!」

イレブンは身を震わせて、
服が捲れあがって露わになっていた白い腹の上に、ピュルっと吐精した。

「エっろ。」
「はぁ…はぁ…!かみゅのばかぁ…!!」
「だから大人しく口に出しゃいいのによ。けど、お蔭でイってる顔もちゃんと見られたぜ。ついでに、」

すっと屈み、イレブンの腹を舐めあげる。
まだ熱い精液を吸いあげ、舌にしっかりと絡めて、味わう。

「うわぁああ!!ばかばかばか!!!!」

体を起し、舌に残っている精液を見せつけてから、唇を舐め上げ、飲み干してしまった。

「さいあく…」
「さっきお前だって飲んだじゃねぇか。」
「それとは違うもん。」
「何がだよ。」

イレブンがぷいっと顔を背けてしまうので、覗き込んでご機嫌をとる。
「次はちゃんと、一緒に気持ちよくなるから。な?」
「ぷん…。」

イレブンが本気で機嫌を損ねていれば、すでにこの部屋から出て行っているはずだから、恐らく甘えているだけだろう。
全く、ワガママな恋人だな、と小さく零しつつ
乱れているベビードールの裾を直してやり、落ちていた肩紐も元に戻してやる。

「イレブン。」
「…。」

彼の額にキスをしてやろうと、覆いかぶさるようにすると、
悪戯っ子の目をした女顔がこちらを向いた。
油断をした隙を狙われて、ペンダントを引っ張られる。
首ごと引き寄せられて、ピッタリと肌を合わせながら、熱いキスをした。

「ん…」
漏れる吐息にカミュは昂ぶる。
髪をくしゃくしゃにしながらキスを求めてくる恋人は、いつも以上に扇情的で、
胸と胸を合わせ、白くしなやかな背中に腕を回し、より体を密着させる。

一度唇を離し、互いに見つめ合う。
イレブンの唇が微かに動く。音にはなっていないが、カミュには「好き」と聞こえた。
年下の恋人の不意打ち的な甘い言葉に少し驚くと、イレブンはしたり顔をして舌をチロリと見せてくるので、ご要望通りにたっぷりキスをしてやった。

「ふふ…。」
「御満悦だな。」
「うん…。だって、カミュにぎゅってされるの好きだもん。」
「そうだな。…なぁ?」

「…いいよ?今度は一緒だよ?」

言う前に了承された。言わなくても解ってしまうのだろう。

「明日休みだろ?ちょっと腰負担かけるからな。」
「前からするの?」
「嫌か?」
「ううん。前からするの好き。」

チュっと唇に吸い付いてから、イレブンの美しい脚を抱え上げる。
「まだ柔らかいか?ローションは足しとこうな。」
「うん。」
カミュが抱えていた脚を、イレブン自ら抱きかかえる。その間カミュはローションを手に取り、しっかり温めてからイレブンの秘部に宛がう。
「冷たくないか?」
「平気だよ。」
「指いれるぜ?」

ゆっくりと中指を侵入させる。まだ固くなってはおらず、物欲しそうに僅かに動いた気がする。指を増やしてゆっくりと馴染ませる。
「ん…ふぅ…。」
自分の足を抱え、秘部を丸出しにする恥ずかしい格好をしながら、力まないように深呼吸をしている姿を見下ろす。
こんなことをしてくれるのは、偏にに自分を愛しているからだと解っている。

さっきまでの行為が戯れなら、これからの行為は愛し合うことそのものだ。

優しく、優しく、秘部を解していく。
ゆっくり、円を書くようにしながら広げていると、再び受け入れられそうなほどに柔らかくなった。
「いけそうか?」
「うん。…カミュのは?」
イレブンは脚をおろし、上体を起して、カミュの腹を指でなぞりつつペニスに触れようとする。どうやら育ててくれるらしい。ほぼ育ってはいるのだが。
カミュはイレブンの腰をだいて、ベッドの上に座る自分の膝の上に対面で座らせて、キスをしつつ、イレブンはカミュのペニスを、カミュはイレブンの秘部を手淫しあう。

ぬっちゃ ぬっちゃとローションや先走りが、いやらしい音を立てている。

「はぁ…すごく、気持ちイイよ…。カミュは…きもちいい…?」
「ああ。一回目よりでかくなっちまったかもしれねぇぜ?」
「ん…僕の中も、もう、カミュが欲しくてしょうがないよ…ねぇ…きて…?」

優しくベッドに押し倒し、濃厚に舌を絡め、熱いキスをする。
「かみゅ…。」
イレブンはさっきと同じように、自ら脚を抱え込んで、秘部を晒し、滾った雄を待つ。
「イレブン…入れるぜ?」
ペニスを握り、秘部にぐっと力を入れると、亀頭がぬぷりと収まった。

「んッあ…はぁ、かみゅ…!」

ぐぷ…ぐぷ… じゅぶ… 

どちゅん

「ッあ!!」
「入ったぜ?お前の、奥の、奥まで。」
「かみゅが…かみゅで…ぼくの、おしりいっぱいだよ…。」
「ああ、お前の可愛い尻に、俺の精子いっぱい注ぎ込んでやるからな。動くぜ?」
「んぅッ…かみゅッ…」

どちゅん

「ひゃぁああん!!」

じゅっぷ じゅっぷ じゅっぷ

「はぁ、はぁ、はぁ」
「イレブン、平気か?」
「ん、へいき…あつい…かみゅのおちんちんあつい…!」

じゅぼ じゅぼ じゅぼ じゅぼ

「んl、かみゅ、かみゅ…!あん、あんッ、かみゅッ…!!」

じゃぼ じゃぼ じゃぼ じゃぼ

「あぁああッ!!んッ!…!!―ッあああ!!」
「イレブン…!」
「かみゅ…かみゅっ…すき…すき…」
「ああ…イレブン…愛してる…ずっと、これからもずっと…」
「はぁっ、はぁっ、かみゅ…ずっと… ずっと、そばにいて…!」
「ああ、一番近くで…ずっと、そばで・・・!!!」

腰をガンガン振る。
愛の言葉を囁きつつ、一緒に高まる。駆けあがる。
心と体と、どちらが欠けてもいけない。
そんなことを話しあったことはないが、2人は互いにそう感じていた。

「かみゅ、かみゅ、かみゅ、かみゅ…!!いっちゃう…!」
「ぐッ…イレブン、」
「イっちゃう…カミュも、かみゅも…いっしょ…!」
「ああ、一緒だ…!」

自分のイキ顔を見せつけるかのように、イレブンはカミュの頭を掴んでいた。
カミュも、イレブンの機微を見逃さぬよう、それを見つめていた。

「イっちゃう、いっちゃう…!いく、イぐ、いぐッ…!」

脚にぐっと力が入る。
背が弓なりにそり、秘部がぎゅっと締め付けられた。
嬌声が止み、「あ、あ、」と小さく声が漏れる。

「い…ッ…!!」

カミュは見つめ合っていた顔をぐっと寄せて、唇にしゃぶりつく。
それと同時に、ペニスをぐっと奥の奥へ突き入れて、中にたっぷりと精子を解き放った。

「あ、あぁああッんっ…」

浴びせられた熱に、イレブンが今日一番に甘い声を漏らし、体を震わせた。

呼吸が整うまで、つながったまま、顔中にキスをしたり、体を摩ったり、髪を直したりする。
激しすぎた快感のせいか、イレブンの秘部は軽く痙攣をしており、甘く締めたり蠢いたりしていて、カミュは絞られとられるような感覚に溺れていた。

「ふふ…」
「フ…なんだよ。」
「ううん。…気持ちよかったね?」
「ああ。つーか悪ぃ。出し過ぎたかも。しかもスゲェ奥に。」
「うん、いつもより奥だった。…けど、奥、熱くて気持ちよかったよ。」
「始末結構キツイぜ?大丈夫か?」
「平気。ゆっくりしよ?」

その後、2人気が済むまで抱き合っていた。








始末を済ませ、シーツも取り替えて、さっぱりしてからベッドに2人で横になった。

「ベビードール脱いじまったのかよ。」
「だって汚れちゃったもん。君が汚したんだけどね。本当に好きなんだね。ああいうの。」

バスローブのイレブンも相当美しいので不満はないのだけれど。

「けど、結構お前もノリノリで着てたじゃねぇか。」
「え?んー、そう?」
「また着てほしいって言ったら着てくれるか?」
「どうしようかな。まぁ、エッチな玩具よりはマシかも。どうせ、そこらへんに隠してるんでしょ?」

そう言えば、イレブンが風呂から上がってくる前に隠した気がする。

「ローターで乳首責められるの好きなくせに。」
「そーいうことするから嫌なの。…エッチな玩具使わないんなら、今日みたいなの着てあげてもいいよ?」
「マジかよ…。他に候補あげてたやつ、一応買っとくか。」
「…他にも候補あげてたの?ホントに変態なんだから。」
「男のくせにあんなの着こなすお前は、大概淫乱だからな。」


互いの趣向にどうこう文句を言いつつ、恋人の時間を楽しんだ。


イレブンが、違うベビードールを着たのかどうか。
それはまた別の話。



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