そういうプレイ
初出:べったー/2017-10-24






「ほら、今何されてるか言ってみろよ。」
激しく腰を振られて、イレブンは煽られていた。
「あ、、あぁん…ッ」
「まさか感じてんじゃねぇだろうなッ!?」
白い指はシーツをギュッとつかみ、背中を反らして喘ぐ。
「好きでもねぇやつに後ろからぶち込まれて、まさか気持ちがいいとか?この淫乱がッ!」
「やぁああん!」
「エロい声だしやがって、犯されるのが趣味なんじゃねぇだろうな!」
「ちが、ちがうッ!」
「ほら、言ってみろよ、犯されて気持ちがいいです、ってよ」
「やだぁあ」

言葉とは裏腹に、イレブンのモノはそそり立ち、蜜を振りまいて待っている。
一番気持ちがイイあれで、精を放つ瞬間が来るのを待っている。

より奥を刺激しようと、腰を抱え細かなストロークで攻め上げる。
「やぁあッ、あぁッ、やめてぇぇえ!」

腰をつかむ腕を握りしめて、イレブンは恍惚とした表情を浮かべたが、男が動くのをやめれば、はぁはぁと嬌声とは違う呼吸をして、脱力した。



「ねぇ…カミュ」
「…いうなよ。やっぱ無理があった。」
「そうだね。」

そこにさっきまでの罵声はない。
カミュはイレブンの体に覆いかぶさるように抱きしめて、一度濃厚なキスをする。

「だって、言葉以外全部普通に優しかったし。」
「そりゃそういう風ってもお前を傷つけるなんて無理に決まってる。」
「もう。そもそも君が言い出したんだよ?マンネリしてるって。」
「お前があんまり変な事したくないっつーから、単純に言葉だけで雰囲気変えようとしたんだぜ?半分はお前の責任だからな?」
「だって、カミュの提案が全部変だったんだもん。」
「変ってなんだよ。恋人の可愛い顔を見たいと思うことの何が変なんだ。」
「その方法が変って言ってるの!」

しょうもない論争をしつつ、カミュはイレブンの体を慣れた手つきで、何時もの体位に戻す。

「結局こうなるんだよな。」
「普通にしよ?普通のが一番気持ちがいいし。きゃん!」
「油断してると最奥ゴツゴツしてやるぜ?」
「やだ!もう、そういうのが変なんだよ。」

そしていつも通り啼かされた。
お互いに特に不満はなかった。





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