18. 吹雪のイヤリング
初出:べったー/2017/11/26

『うちの勇者は淫乱です。』に加筆しPixivに掲載したものですが、
情けないことに、後悔したものと同じファイルがどれか分からず、
もしかしたらちょっと違うかもしれんです。申し訳ない





クレイモランの宿屋に泊った時のことだ。

外は雪景色である。
寒がりのイレブンが手を擦りながら窓を見ている。

「寒いだろ?」
「うん。」

ベッドに座って手招きすると、いそいそろ寄ってきて隣に座り、チュッとキスをしてやると少し頬を染める。相変わらず可愛い。

何時ものように押し倒してみる。
が、なんとなく気分が違う。

「その装備、どうなんだ?」

白い額に飾られているのは勇者の兜。そして勇者の衣。
「これすごく性能いいんだよ?」
「それは解ってるけどよ。」

お蔭でなんか、すごい人に行為を求めている気持ちになる。

「…まぁいいんだけどよ。」
脱がしてしまえば同じことだ。
着込んでいる恋人を脱がせるのは結構好きだったりするので、面倒だとは思わない。
ベルトを外し、青い前掛け的な何かを外す。
何時もと違う服でも手慣れた様子で脱がせる様をイレブンは黙って見ていた。
「…。」
「…抵抗しねぇの?」
「なんでそんなに器用に脱がせられるのかな、とか。」
「着るとこ見ながら、じゃあ脱がす時どうするかとか考えるだろ?」
「考えません。」
「さすがに鎧は面倒だったけどな。」
「…じゃあ今度から鎧にする。」
「この装備、性能いいんだろ?」
「うぅ…」

黒いインナーをまくり上げると何時もの白い肌が見える。

「さむい。」
「直ぐに熱くなるから。」

ズボンを脱がせる手間は何時もと変わらない。
勿体ぶるつもりは無い。さっさと脱がせた。

「…上だけちょっと残ってるっていうのもやっぱりいいよな。」
「だから、そういうこというのやだ。」

我がまま、いや、当然なのかもしれないが文句を言う口を唇で黙らせる。
反応は良い。舌を絡ませて吸い付くようで、その気がないわけじゃないと解る。

「兜、はずさないの?」
「今日はそのままでいいや。そういうのも悪くないだろ?」

オイルを持ち出し、早速、と思ったのだけれど。
黒いインナーの影響か、カミュの目には白い肌が何だかいつも以上にとても魅力的に映って、その胸を弄ってやりたくなった。
指でツンツンと乳首を弄ると、嫌そうな視線を向けられた。気持ちがいいらしい。それもそうだ。

舌を見せつつ先端をチロっと弄ると体がピクンと震えた。

「あっ…」

ツンツンと舌先でつっつく。乳輪を舐めて吸い付いて、甘く噛む。

「だめ…おっきくなっちゃうから止めて。」
「俺以外見ねぇんだからいいだろ?」

確かに最初の頃より育ってきた気がする。なんかもう乳首だけでも妙にエロい。
唾液で濡れた乳首を今度は指でツンツンと弄る。

「あん」

クリクリと弄るときゅっと固くなる。

「改めて見ると、お前すげぇ乳首綺麗だよな。ピンクで。いや、今もう赤くなってるけど。」
「そういうこというの、本当に恥ずかしいからやめて。」
「何で?髪がサラサラと同レベルだぜ?事実言ってるだけだから。」
「ちがうもん…」

ツンツンしたそれは、弄ってください!と主張しているようにも見える。無論カミュからしてみれば、だ。自分の欲望が投影されているのには違いない。
コリっと弄るようにしたり、指の腹でぎゅっと押すようにしたりして弄る。

「んぅ…」

顔色を伺えば恥ずかしそうでありつつ気持ちよさそうな顔をしていた。チュっとキスをする。反応がある。機嫌は悪くないらしい。
何度かキスを繰り返していると、ふと目についた。
イレブンのイヤリング。吹雪のイヤリング+3である。寒がりの彼らしい。

正直耳を舐めるのに邪魔なので外してやる。

「やだ、さむい。」
「これ氷とか風属性だろ、気温には効果ねぇよ。」

耳朶を食み、舌を侵入させるとエロい声で悶える。

「ふぁあっ!」

相変わらず反応がいい。
とったイヤリングをどこに置こうかと周りを見ると、さっきまで弄ってもらっていた自己主張している乳首が目についた。

カミュは悪い顔をした。









「やだ、とって!」

両耳のイヤリングを、両乳首につけてみた。痛すぎない程度に調節しているけれど、舐められて敏感になっていた乳首にはかなりの刺激らしい。顔は真っ赤にしているし、目は潤んでいる。

「やべぇな、これ。すげぇエロい。」
「やだあ!!とって!」
「やだ。乳首イヤリングで挟まれて感じるとか、勇者淫乱すぎるだろ。」

そう言って額の兜をつっつくと頬を膨らませた。
乳首に息を吹きかけると腰をビクンと震わせる。感じるらしい。
今度こそ中に手を出そうとオイルを改めて持ち出して、掬い取り中に宛がう。

「ッ!!」
「悪い、あたためてねぇや。」
「いつものくせに…」

中はいつも通り指でいじっていると解れてくる。
普段なら半ば強制的に、1回くらいはイかせてしまうのだけれども、今日は乳首で感じている姿がなんだかすごく良くて、その顔を壊してしまうのが勿体無い。だから無理をさせずにゆっくりとほぐす。

「ふぁっ…」

だらしなく脚を広げ、声を抑えようと指を噛んでいる。

「なんか、今日すげぇ可愛いな。いや、いつも可愛いんだけどさ。」

やはりイヤリングの効果か。
カミュもそろそろかと、服を全部脱いだ。
何時もみたいなのはなんか違う。
今日はゆっくりっていうのも悪くないかとさえ思う。

「入れるぜ?」
「うん…」

穴の周りをヌルヌルと刺激をしつつ、先をぐりぐりと刺激してからゆっくりと。
ぬぷり。ずぶ。

「ッん…ふぅっ…」
ゆっくりと押し進める。相変わらず熱い。
「あー、やべぇ。」
「…きもちい?」
「マジで最高だからな?」
「んッ」

入れているだけだが、イレブンは何時もより既に溶けている。頬が赤くそまり、美味しそうだ。腰を掴んで緩慢に動かす。

「んぅ」

ぬちゃりと中が絡みつき、イレブンの白い指がカミュの前腕を掴む。

「っあ…」

ぬちゅり。ぬちゅり。

「ん…あ…」

何時もの大きな喘ぎ声ではないけれど、甘く漏れる声が腰に来る。そんな姿がとても愛おしくて、ゆっくりと互いの肉や熱を味わいあうように、ゆっくりとした律動のまま、キスを繰り返す。

「気持ちイイか?」
「ん…。」
「今日もすげぇ可愛いぜ?」
「…かわいい…やだ…」
「何で?」
「おとこなのに…」
「関係ねぇだろ?な?」

どちゅん

「ひゃっ!…あん・・・もうつよいの、やだ。」
「ほら、可愛い声だしてんじゃねぇか。」

イレブンは少し呆れた声を出してそれでも、ちゅっと軽いキスをする。

最近はがっつりするものばかりだったから、こういうのは新鮮だったが、悪くなかった。
それはイレブンも同じだったらしい。
普段なら言わないような言葉が漏れた。

「か、かみゅ…ぼく…」
「どうした?」
「…きもちよくなってきちゃった」

視線を誘導するように指を腹に這わせ、その下へ向かう。

「まじで?」

確かに起っている。
イレブンは中々そこで興奮することがない。そんな隙をやらないということもあるけれど。いずれにせよイレブンがそんなことを言うのは珍しい。

「…さわって?」
「やだ。」
「いじわる…」

可愛い声でいじわると言われても、熱が増すだけだ。

「自分で触って」
「…みないで…」

嫌だとワガママを言わない辺り、かなり切羽詰っているのだろう。イレブンは目を強く瞑って自分の中心に手をやる。腕をつかんでいた手を再び噛んで、声を殺しながらゆっくりと触れた。
カミュは腰をゆっくり動かしつつそれに魅入っていた。
男の自慰を見るなんて気持ちが悪いものだと思っていたけれど、
これは別格だろう。

イくというよりは弄っている程度なのだけれど、白い指が緩慢に自身をなぞっている。

「ッ…」

小さな声を漏らしつつピクリと時折身を揺らして、目の下を真っ赤にしていて。
蜜が出ているのか、ぬちゅぬちゅと小さな音が聞こえる。
可愛い。
こんなに可愛いのを見せつけられては、イレブンがイくのを待てない。


カミュの頭に悪い考えが浮かんだ。
何だかんだ、ゆっくりするのより、乱れているイレブンが見たかった。

「なぁそんなので気持ちイイか?」
「…やだ…。」

物欲しそうな目でカミュを見る。嗜虐心が煽られる。

「騎乗位で腰振ってくれるんなら弄ってやってもいいぜ?」

イレブンは顔を真っ赤にしながらも、思案したようだ。

「のるっていうんなら、首に腕回して。」

口で回答するのが苦手なのは知っていたので、甘やかしてやると、暫くしてするりと首に腕が回される。白い背中に腕を回して引き寄せて、深くキスをしてやってから腰を抱き、抜けないようにしつつ、騎乗位に持ち込む。

「んぅっ…」

さっきより奥に当たったのか、一際可愛い声を上げて、恥ずかしそうにカミュを見る。
カミュは下から仰ぎ見るのが好きだ。
しかし、上着を脱がしていなかったせいで、捲し上げていたインナーがずり落ちてきて、折角のイヤリング付きの乳首が隠れてしまう。
裾を口元へ運んでやる。

「咥えて。白い体俺に見せて。」
「…噛むの?」

イレブンは渋々食む。

そして改めて見る。
勇者の冠を付けた勇者は、自ら、自分の白い胸を晒す。しかもその胸中心にはイヤリングが挟まれていて、レッドベリーのように赤くぷっくらと腫れている。彼のペニスは起ちあがり、刺激を求めているらしい。

「気持ちがいいんだろ?つづけようぜ?」

腰をさすって促すと、自らの腰を振る。

「手、後ろについて。繋がってるとこちゃんと俺に見せて。」
「んぅ…。」

服の裾を噛ませたのは良かった。彼は口答えも抵抗も出来ず、おずおずということを聞くばかりになっていた。命令通りに重心を後ろに下げてぬっちゃぬっちゃと泡立つ結合部を見せつける。
緩慢な動きに、胸のイヤリングが揺れている。
雪の結晶を模した美しいイヤリングが白い胸の上を舞っているその優美さと反対に、揺れるたびに与えられる刺激から、イレブンは体をビクリとさせて興奮しているようだった。
顔は火が出そうなほどに昂揚し、噛んでいる裾が濡れていく。

何時までも見ていられそうな痴態に忘れていた。

「弄ってやるっていう話だったよな。」

カミュはぴょこりと起っているイレブンのペニスを自分の腹に押し付けるようにした。

「腰振ればたくさん擦れて気持ちよくなるぜ?」
「んっ!んー!」

涙目になっている目でこちらを睨みつけてくる。弄ってやると言われてこんなに恥ずかしい姿にされたというのに、結局自ら腰を振らないと気持ちよくなれないというのだから。

「大丈夫、手伝ってやるから。」

少し強く握って、腹にこすりつけると、ペニスがドクリと脈打った。

「ほら、可愛く俺の上で腰振って、気持ちよくなって、がんがんイっちまえよ。」

腰を上に突き出すように刺激をすれば、「んんッー!」と曇った嬌声を上げて、体を震わせながら腰を振る。

静かな部屋には、押し殺されている喘ぎ声と、結合部の水音だけが響いていた。
グラインドをすればくちゅっくちゅっと泡立つ。押さえつけられているペニスがカミュの手と腹に擦られて気持ちがいい。時折上下に腰を振ってパンパンと肌をぶつけ合わせながら奥を刺激する。同時にイヤリングがはねて、乳首が腫れあがり、胸をビクビクと震わせる。穴もぎゅっと締まる。

「まさか、自分で腰振って雌イキなんかしてねぇよな?」

泪を浮かべながらも可愛く睨みつけてくる。流石に雌イキはしていないらしい。

「けど、こっちすごいぜ?どろっどろ。」

ペニスを強くいじると身を捩った。
カミュの腹の上は、イレブンの蜜でドロドロだった。

「射精我慢してんの?」
「んー…」

首をぶんぶんと振っているが、見る限り限界のようだ。

「腹の上に出しても良いぜ?」

そう言ってカリをグリグリと責めると、穴を締めつつ体を捩った。

「ちょっと先っぽ弄ったらすぐにイっちまいそうじゃねぇか。」
「んん!」
「それともあれか?」

カミュはペニスから手を離して、胸のイヤリングに触れる。僅かな刺激にびくりとするのがまた愛おしい。両手でそれぞれのイヤリングを弄ぶ。

「ん!んんッ!」
「きもちイイ?」
「ん!」
「はは、穴すげぇ締まってる。気持ちがイイんだな。けど、」

挟まれている乳首にツンっと触れる。ビクンと体を震わせた。

「いい加減、乳首可哀想だから、外してやるよ。同時がいい?一つずつ?」

イヤリングの飾りの部分をそっと持ち上げて、ツンっと引っ張る。

「んーーー!!」

下から見ているとより卑猥だった。
乳首は引っ張られ、まるで伸びてしまうようで。大きな目からはハラハラと泪が落ちてくる。

「すっげぇイイ顔してんな。あー…服噛ませたのは失敗だったな。きっとすげぇエロイ声出してくれるもんな。」
「んッ…ん…」
「またそれは今度のお楽しみってことで。」

カミュは双方のイヤリングを外側に向かってゆっくり引っ張る。
イレブンが背を反らすせいでより強い刺激になっているのだが、当人はそれどころではないんだろう。

「ッ!」

じわりじわりと引っ張る。乳首どころか胸も赤くなっていく。
カミュは試しとばかりに左手の引く力を強める。

「〜〜〜!!」

噛んでいる服がぐしょぐしょになるほどに涎が溢れているようだ。

「もうちょっとで外れるぜ?」

焦らすようにゆっくり、ゆっくり引っ張る。

ぷつん。

「ッあ…」

左のイヤリングが外れ、乳首が解放される、秘部がぎゅっと一段と強く締まった。
噛んでいた裾が口から押して、ぐしょぬれになったインナーが落ちたのだが、

「ああんッ」

引っ張られているイヤリングの上で引っかかったせいで、乳首を引っ張る重さが増した。

「あ…、は…」

カミュは腕を上げ、挟まっている乳首が見るべくインナーの下から覗き込むようにしながら右手で引っ張り続ける。

「だめ…、だめ…、だめ…、だめ…」

うわ言のように呟いているのに、憐憫の情が無かったわけではないので、
「直ぐに楽にしてやるからな?」と、悪い顔をする。

ぐっと力を入れて、イヤリングを引き抜いた。

「ッや…ああああぁあんっ…!!!」

体を大きく跳ねさせて、加えているペニスのことなど多分頭には無くて、一番気持ちのいい乳首への快感に身を震わせた。
仕掛けたのは自分だったが、結局追い詰められたのもカミュだった。

「無理だろ、エロすぎ。イかせろ。」

白い肌を魅せつけるように背を反らして、しかし胸が真っ赤に染まっている。責められ続けた乳首が痛々しいほどに赤くはれ上がり、イレブンの腰がびくんびくんと震えている。その震えに、起ったままの彼のペニスが震え蜜をこぼし続ける。

上体を起し、まだ意識はすっとんでいるイレブンのどろどろのインナーを脱がせて、頭を抑え込むようにキスをする。ぬっとりと舌が反応を返してきて、イレブンの意識が戻ってきたことを感じる。
そして、腫れあがった乳首を覚ますように舌でゆっくり舐め上げる。吸い付き、痛めつけないように、温めるように舌をゆっくり這わせ、唾液で濡らし痛みをとってやるように、甘美な愛撫をする。

「あ、ああ」

ジュルっじゅるっとあえて音を立てて、しかし刺激しすぎないように優しく。

「だめ…だめ…」

乳輪の際を舌先でゆっくりなぞり、チュッとベリーのような乳首にキスをした時だった。

「っひゃぁあん!!」

体を大きく震わせて、イレブンのペニスが吐精した。

多くない精液がカミュの腹を汚した。それはとても熱い。

意識をすっかり取り戻したイレブンは恥ずかしそうに俯いた。

「カミュ…ぼく…。」

実際はほぼ乳首の刺激だけでイったんだろう。だが、今目に浮かべている泪が、生理的なものではなく羞恥から溢れているものだということくらいわかった。

「俺に舐められるの好きだもんな、仕方がねぇよな?」

恋人の心にトラウマにならないように嘘ではない言い方でつくろって、何度も唇にキスをしてやる。
それからもう片方の乳首もゆっくり愛撫する。意識のはっきりしてきたイレブンに、自分の乳首が恋人から愛撫されていることをしっかりと記憶させるように、時折その表情を確認しつつじゅぱじゅぱと刺激した。

「はぁはぁ…んー…」

やはり感じるんだろう。イレブンのペニスが再度熱を帯びる。
散々痛めつけられて、優しく舐め上げられて、それで興奮してしまうなんて。

「お前、本当に全身可愛いな。全部俺のもんだからな?」

イレブンはグスグスと鼻をならしつつ、首に腕を回してぴったりと寄り添ってくれる。

「次は俺がイく番な?」
「ん…。」

ベッドに寝かせて腰を突く。
イレブンの白い脚がカミュの腰をとらえ、ぴったりとくっつく。
少し乱暴なくらいな激しい抽挿をしつつも、白い指で頭を掴まれてキスを繰り返す。

じゃぷ、じゃぷ、と音が立つ。
結合部は普段よりもぐちゃぐちゃだった。

何時もより先走りが多かったのは、乳首で感じるイレブンが可愛かったこともあるし、自分の手で好きなように蹂躙されていたということに激しい快感を覚えたからだ。
だからイレブンが乳首を責められて達してしまったことをどうこう言える立場でもなかった。

「イレブン…」
「あっ、あっ・・・かみゅ…かみゅっ…!」

イレブンの手が珍しく背中に回されたままだ。体を密着させて、カミュを全身で受け入れる。整えてあるはずの爪が背中にぎりりと立てられるが、それさえ気持ちがいいと思う。

「っはぁ…らめ…」
「何、また一人で気持ちよくなろうとしやがって…」
「だっ…て、あぁん…きもちぃ…!かみゅ…なかで、きもちよく…なって…!!」
「ああ、気持ちがいいぜ?イレブンの中、ぐちゃぐちゃで、どろどろで、絡んできて、マジで気持ちイイからな?」
「もっと…もっときもちよくなって…!」
「いっぱい、だしてやるからな…」

じゅぼ、じゅぼ、じゅぼ、じゅぼ
奥の奥をぐんぐん突く。男に突かれ引き締まる。

「あッ、あ、かみゅ…!!」

ホールドしている四肢がビクンと震え力んだ。
秘部がぎゅっと締め付けてくる。

「ッ」

声は出したくないのだが、それでも気持ちよさに抑えきれない。

「イレブンっ」

ぐっちゅ、ぐっちゅと追い立てる。パンパンと体のぶつかる音が混ざる。

「あ、ッあ、あぁんッ!かみゅ…カミュぅッ!!!」
「全部、のめよ…!!」

びゅるッ、どびゅっ

体を震わせて、ナカにたっぷりと吐精する。
ナカは待ち侘びていたように精液を受け止めてぐっと引き締まった穴の締まりに、更に精液を絞り出す。

「はぁ…はぁ…」
「あん…あつぃ…」

出したものが出ないように蓋をしつつ、たっぷりと舌を絡めて感じ合う。

「…きもちよかった?」
「当たり前だろ?」

緩慢な動きで再度刺激をするとキュウキュウと肉壁が絡みついてくる。

「ほんと、淫乱だな。離してくれねぇんだけど?」
「カミュのほうがえっちだもん。」

「なぁ?」
「なに?…もう1回とかいうの?」
「ちがう。…2回。」
「へんたい。」

悪態を突きつつキスがされる。お許しが出たということだ。

カミュは頭の片隅に先ほどの姿を残しつつ、すっかり一つになってしまった体を貪った。









寝ている恋人の顔を見る。独り言をつぶやく。

「やべぇの知っちまったな。」

乳首にイヤリングを付けるなんて考えたこともなかったのに。
しかも感度最高で最高にエロく乱れてくれちゃって。

「これはクセになるな。」

起きたら相当怒られるだろうけれど、それでももう一度見たいと思う。

「また次も」
「嫌です。」

寝ているはずの恋人の目が開かれる。怒りに満ちている。

「嫌です。」
「起きてたのかよ。…後半は気持ちよかっただろ?」
「…。」
「あれは前半で感じまくったからだぜ?」
「ちがうもん!へんたい!ばかみゅ!」

ぷいっと寝返って、こちらを見ることはなかった。




イレブンがイヤリングを装備しなくなったのはこの日以降の話だ。


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